人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

スプリンターズS & 凱旋門賞回顧

秋のGⅠシーズン開幕と、日本で初めての海外馬券発売とが重なった昨日、競馬ファンにとってはあっという間の1日でした。

まだ完全に仕事中ですが、記憶が新しいうちに回顧したいと思います。

 

まずはGⅠスプリンターズSから。

 

勝ったのはデムーロのレッドファルクス。適度に流れながらもレースの上がり自体そこそこ速く、先行馬が軒並み粘りこむ中を鮮やかな差し切り勝ち。スウェプトオーヴァーボード産駒、尾関厩舎とも嬉しい初GⅠ制覇となりました。

私自身も未知の魅力に期待して対抗としていましたが、正直1.07.6というまあまあ好タイムのレースでこれだけのキレを発揮して勝ちきる姿までは想像だにしていませんでした。本質的にはダート短距離馬だとは思うのですが、この先どう使いますかね。

 

そして、本命にしたミッキーアイルが惜しくも2着。本当は、内の馬を行かせて番手から直線抜け出す競馬をイメージしていたのですが、テンの1ハロンが11.8秒とあまり速くなかったので、無理せず自然とハナに行けたのでしょう。誤算だったのはレッドファルクスの末脚だけで、この馬は普通に力を出し切れたのではないでしょうか。

 

一方で、断然の1番人気に推されたビッグアーサーは全てが上手くいった高松宮記念で運を使い果たしてしまったかのようなレース。懸念していたとおり、内枠がアダとなって負ける典型的なパターンでした。恐らく逃げてしまうのが一番リスクが低い一方で、陣営として、勝ちきるにはこの戦法しかないと踏んだのでしょう。こればかりは結果論でしかなく、言われているほど福永騎手の責任とかいう話ではないと思います。

 

結局、ミッキーアイルを除いた上位は、新興勢力とも言えるレッドファルクスに3歳馬のソルヴェイグにシュウジ、相変わらず元気なスノードラゴン。停滞したスプリント界の現状がそのまま反映されたような結果となってしまいました。

(今書きながらちょっと思ったのですが、ビッグアーサーがあれだけ被ってたのは、ロードカナロアの様な新王者が出てくることに対する期待の大きさの表れだったのかもしれませんね。)

 

私の本命馬は残念ながら2着に敗れましたが、私は馬連派なので、40倍台を本線的中、3着も△ソルヴェイグということで、今回3連複も少々買っていたため、馬券は年に数回あるかレベルの大幅プラスになりました。全く自信のないレースだったのに、分からないものです。

ただ、儲けのうち結構な額、凱旋門賞に持っていかれる事となるのですが。。。

 

そして、その凱旋門賞についても少々。

 

マカヒキが惨敗したショック(ケガでもしたのではないかと心配するレベル)よりも、ムーアとデットーリの熱いキスシーンが繰り返し流されたインパクトの方が大きい凱旋門賞でしたが、(あんなことしても落馬しないなんて本当にこの人たちすげーな、という率直な驚きも含め。)勝ったのはそのライアン・ムーア騎手騎乗のファウンド。

 

ユタカさんもGCの解説の中で繰り返し触れてましたが、直線に入ったところであの狭い所をこじ開けて突き抜けた人馬の根性の勝利、これに尽きるでしょう。内のグリーンベルトを通らないと勝てないことは分かっていても、決して恵まれたとはいえない12番ゲートから道中内に潜り込み、一瞬のチャンスを逃さずに場群を割る騎乗は本当にお見事としか言いようがありません。

 

ファウンドに関しては、私も騎手込みで単穴にしていたのでそれほどの驚きはありませんでしたが、ポストポンドとマカヒキが揃って馬券圏外に敗れたこと、上位3頭をオブライエン厩舎が独占したこと、これらは全く予想できませんでした。

 

・穴なら内目のゲートを引いたフランス勢と考えてしまったこと

・シャンティイならロンシャンと違って時計も速く、日本馬有利と単純に考えてしまったこと

 (実際、2分23秒台というロンシャンでは考えられない好時計)

・ポストポンドの不安材料(状態面や馬場適性)に目をつぶってしまい、イメージだけで重視してしまったこと

 

予想的にはこの辺りが反省材料でしょうか。やはり海外競馬は難しいですね。

オルフェの時など、「トライアルレースでひと叩きしたほうが良いのでは」との声も多く聞かれましたが、何となく、中途半端に滞在期間が伸びた方が調整が難しかったりするような気もしますし、今回は初めての中2週が微妙に影響したのかもしれない旨のコメントもありました。

 

また、武豊騎手も指摘していましたが、マカヒキがスタート直後に大きく外に追いやられた?こと、エルコンドルパサーの年も包まれるのを嫌って逃げざるを得ず、勝ったモンジューもなかなか前を空けてもらえなかったことなど、海外競馬の厳しさへの対応に戸惑ってしまう部分もあるのかもしれません。

 

それでも、今回のチャレンジを決断された関係者には敬意を表したいですし、チャンスがある限り挑戦を続けて頂きたい、それを心から応援したいと思っています。

どうか無事に帰国して、(有馬記念あたりでしょうか?)また日本で元気な姿を見せて欲しいです。お疲れ様でした。