人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

秋華賞 展望

おはようございます。

 

先週の記事では東京は30度を越える日が続いて。。。などと書いていたのに、昨日は何と最高気温18.2度!

お馬さんにとっては涼しくなった方がウェルカムなのかもしれませんが、ちょっと海外出張にでも来た様なレベルの気温差で、体調管理には気をつけたいところです。

 

本題に入る前に、今週もひとつ、残念なニュースが入ってきました。

昨年度の2歳王者、リオンディーズの引退です。ケガによる戦線離脱と報じられていましたが、症状が思いのほか悪かったのか、休養中に悪化したのか。

 

朝日杯FSは2戦目での勝利でしたから、最終戦績は5戦2勝。3歳になってからは弥生賞1番人気2着、皐月賞2番人気5着(4着から降着)、ダービー4番人気5着、ということでキャリアのハイライトは朝日杯だった、という形になってしまいました。

ただ、史上最高レベルとも謳われ、4強対決、5強対決と注目された春の牡馬クラシック戦線で、中心となって盛り上げてくれた1頭ということに変わりはありません。

 

個人的には、朝日杯FSで見せた強烈な切れ味が強く印象に残っており、マイル路線でもう一度見てみたかったという思いはありますが、母シーザリオという超良血馬でもあり、これからの種牡馬生活に期待しましょう。

 

お疲れ様でした。

 

 

第21回秋華賞 展望

 

さて、本題に入ります。

早いもので、今年で第21回を数える秋華賞。エアグルーヴが馬群に沈むのを信じられない思いで見ていた第1回から、もう20年です。

このレースが新設されたとき、武豊騎手が「どうして京都競馬場には1800mという素晴らしいコースがあるのに、紛れの多い2000m内回りにしてしまったのか」という趣旨のコメントをどこかでされていたのを覚えていますが、その言葉の通り、ややトリッキーなコース形態も大きなポイントの一つです。

 

今回も過去5年分だけですが、勝ち馬を振り返ります(「決まり手」は私の主観です)。

 

 

 

内回りで直線が短い一方で、意外と差しが決まるのがこのコースの特徴と言えると思います。もちろん、このコース形態でスローペースになれば当然前が有利なのですが、スタートしてから1コーナーまでの距離が309mと短いため先行馬のポジション争いが激しくなりやすく、また小回りを意識して3コーナーの下り坂から各馬早めに仕掛ける傾向があることがその要因でしょうか。

個人的なイメージとしては、インコースでじっくり我慢しながらコーナーを捌き、直線上手く外に出して追い込んでこれる馬、経験のある関西のトップジョッキーが活躍しているような印象があります。

 

実際、上の表からも分かるように、2011年のアヴェンチュラを除いて基本的には差して来る馬が勝っています。

過去10年まで遡っても、2007年ダイワスカーレットが4角先頭から押し切ったくらいで、2・3着馬を見ても、スローペースになったジェンティルドンナの年に惜しい2着だったヴィルシーナ、2008年に3着に入ったプロヴィナージュくらいしか見当たりません。

とりわけここ数年はディープインパクト産駒の活躍が目立っており、今年もその辺りの傾向は頭に入れておいたほうが良いでしょう。

 

外枠不利と言われてますが、こうしてみると意外と7枠、8枠も来てますね。

ペースと脚質次第とは思いますが、必ずしも外枠だからダメ、という先入観は持たない方が良いかもしれません。

 

 

今年のメンバーを見ると、やはりシンハライトの不在と言うのが大きな影響を与えるのは必至という感じです。

何しろ、桜花賞2着、桜花賞馬不在のオークスで1着。ローズSでも道悪の中33秒台の上がりでしっかり勝ちきり(それが良くなかったのではないか云々はさておき・・・)、順調そのものでした。正直言って「主役不在」感は半端ないです。

さらにそのオークスで2着に詰め寄ったチェッキーノもいません。

 

本来なら代わって主役を張るはずの桜花賞馬ジュエラーですが、ローズSで11着と、休み明けを考慮してもさすがに負けすぎ。やはり順調に夏を越せなかったのは痛かったのかと、正直強くは推しにくい状況です。

 

それなら、と注目を集めているのが関東馬ビッシュです。「押し出された人気馬」という声もあるようですが、もともとデビューが2月と遅かったものの、出走にこぎ付けたオークスでは直線ゴール前まで見せ場たっぷりの3着。さらに秋緒戦の紫苑Sでは2着に2 1/2馬身差付けての完勝ですから、文句なしの有力馬と言えます。

ただ、この馬の不安は初めての関西遠征でしょう。

「牧場から厩舎までも何度も輸送してるから大丈夫」なんてかなり無理のあるコメントも陣営から出されているようですが、前走時の馬体重が420kgと非常に小柄でもあり、不安をそのまま表したように1週前、今週とも追いきりは終始馬なり。ちょっと心配です。

 

追い切りと言えば、ジュエラーの時計がすごいことになってますね。調教助手が乗って、5ハロンから62.6、4ハロン48.2、ラスト11.1というのはさすがにこれ、速すぎないですか?もともと調教走る方とはいえ、3歳牝馬の追い切りでここまで攻めるのはちょっと見たことがないレベルです。

吉と出るか、凶と出るか。

 

あと、私が今のところ注目しているのはヴィブロス、カイザーバル、デンコウアンジュ。

 

ヴィブロスは、紫苑Sでのビッシュとの着差を考えると買えないようにも思えるのですが、あのレースでは3コーナーで致命的な不利がありながら、直線だけで2着に追い込み、権利を確保してきました。

ヴィルシーナの妹という血統背景も魅力ですし、お姉さんとは違った脚質で秋華賞向きであることは間違いありません。福永騎手もこのコース得意な印象で、あとは内枠が欲しいところです。

 

最後に、常識的には厳しいと思うのですが、抽選対象馬にも関わらずルメール騎手を確保してきたパーシーズベスト(まあ4/5の抽選ですが。)がちょっと不気味なのと、逃げ先行はデータ的に不利なものの、このレース3連覇がかかる浜中騎手のエンジェルフェイスにも注目です。

 

 

今回もあまり時間がなく、簡単な展望となってしまい申し訳ございません。

展望記事は書けませんでしたが、明日は府中牝馬Sの予想記事もアップ予定です。

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。