人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

菊花賞 展望②

おはようございます。

菊花賞の枠順が発表になりましたね。

気になる「2強」はと言うと、ディーマジェスティが3枠⑥番、サトノダイヤモンドが2枠③番と、共に内の良いところを引きました。

欲を言えばサトノは偶数枠だとよりよかったと思いますが、スタートセンスの良い馬ですし、問題ないでしょう。

一方で、エアスピネルは7枠⑬番。昨日の記事で春の「5強」の現状について触れましたが、ここに来て運にも見放されましたか。

陣営も「内がよかったぁ・・・」みたいな非常に素直なコメント出してましたね(笑)。

(個人的には「第77回菊花賞」ということで、枠連⑦-⑦はぜひ押さえたいと思っていますが。。。)

菊花賞好走馬の前走・前々走について

さて、昨日の続きです。まずは菊花賞に至るステップについて。

過去5年間の1・2着ばの、前走・前々走をまとめました。

1・2着馬に限ると、前走は全て東西のトライアルレースをステップにしており、

① 春の実績馬が休み明け神戸新聞杯orセントライト記念を一叩き

② 夏に1000万下で勝ち負けした馬がトライアルで権利を獲得

③ 「皐月賞不出走→ダービー権利取って出走も敗退」の馬が休み明けトライアルで権利を獲得

の3パターンです。①パターンの場合はトライアル連対が条件、②・③のパターンだと3着でギリギリ権利取りでもOKです。

キタサンブラック皐月賞3着→ダービー14着で①に分類できるかどうか微妙ですが、スプリングSを勝っていますので、まぁ良いでしょう。

3着まで広げれば2014年3着馬ゴールドアクター(前走支笏湖特別①着)、2013年3着馬バンデ(前走兵庫特別①着)と1000万下を勝って賞金を上積みしたパターンもありますが、基本はトライアルで権利を取った馬というのは覚えておいた方が良さそうです。

今年で言えば、実はこの②パターンに該当するのはミッキーロケットただ1頭です。

カフジプリンスは早々に1000万下を卒業、オープン特別に挑戦したあと神戸新聞杯に進みましたが4着でちょっと違う感じ、それ以外の「夏の上がり馬」たちは1000万下を勝って賞金を上積みしてきた組ばかりです。

一方で、③に該当するのは2頭。神戸新聞杯3着のレッドエルディストとセントライト記念3着のプロディガルサンです。しつこいようですが、「第77回」の菊花賞、⑦番枠に入ったレッドエルディストには要注目です。

ちなみに今年①のパターンに当てはまるのもディーマジェスティサトノダイヤモンドのみ。エアスピネルはデータ的にも苦しくなってますね。

今年の日本ダービーについて

これだけ長く競馬を見ていると、記憶に深く刻み込まれるレースがいくつか出てきませんか。

その理由は人によってそれぞれなのだと思いますが、私にとって「1998年天皇賞・春」と「2016年日本ダービー」はその双璧とも呼べるものとなっています。

これらのレースに共通するのが、「3強が実力どおりの攻防を見せ、結果1~3着を占めたこと」、「トップジョッキーが力のある馬に騎乗し、互いを意識しながらレースを進めたこと」です。

今年の日本ダービーではその3強に続くエアスピネルリオンディーズもその持ち味を発揮し、結果掲示板を独占したのですから、これはもう言葉になりません。

特に「トップジョッキー同士が強い馬に乗り、駆け引きを繰り広げる」という部分が重要だと思っています。皐月賞の反省を生かし、リオンディーズの個性も踏まえて追い込みだけに賭けたデムーロ騎手、サトノダイヤモンドを意識して普段よりも前でレースを進めた蛯名騎手と川田騎手、5頭の一番前でレースを進め、流れをコントロールしながら勝利の可能性を模索した武豊騎手。期待に違わぬ凄いレースでした。

ちなみに、ダービーの向こう正面~3コーナーの駆け引きについては、スポナビブログに以前から投稿されている「レッツゴーKEIBA~競馬の力を伝えたい~」様が非常に分かりやすい記事をアップされています(10月4日付「武豊騎手の震えた騎乗意図」)。ご本人に了承を得ていないのでリンクを貼ったりは控えさせて頂きますが、お読みになられていない方は是非。

このレース、直線の攻防も紙一重でした。

何度見直したか分かりませんが、実は外に出さないことを選択したマカヒキ、しばらく進路が無い状況でした。ゴール版の方から見た図で描くと、こんな感じです。

恐らく力が残っているエアスピネルの後ろ辺りが良いものの、外からサトノダイヤモンドがしっかり締めており外には出せず、内に行ったり外に行ったりで進路が開くのを待っている状況でした。グレーの馬たちは葦毛ということではなく、「その他の馬達」ということで。。。

状況に変化が見られたのが残り300mを切った辺り。

エアスピネルがプロディガルサンをやや内に切れ込みながら交わし、サトノよりも約1馬身前に出たことでちょうどギリギリ1頭分スペースが空き、川田騎手は迷わずサトノに馬体を併せるようにそのスペースを狙います。

この判断自体は当然だと思います。何しろ舞台は日本ダービー。脚もあったのでしょうし、ギリギリですがスペースが空けば当然そこは狙いに行くべきでしょう。

問題はサトノダイヤモンド

テレビで見ていた時は、マカヒキがサトノを外に押し出すように間を割ったように見えたのですが、正面からの映像を見る限りそうではなかったようです。

映像を見る限り、サトノとマカヒキの馬体は触れておらず、どちらかというと勝手に大きく外に膨らんでしまい、最後もう一度内に切れ込みながらゴール。ディーマジェスティも若干この影響を受けたように見えます。

これだけフラフラしながらハナ差ですから、真っ直ぐ走れていれば恐らく勝っていたでしょう。(というより、マカヒキがあんなにスムーズに出てこられなかったでしょう。)さらに、サトノは落鉄もしていたことが判明しています。

これでダービーだけでも3勝目となった金子真人オーナー、悲願のGⅠ制覇、しかも日本ダービーの大舞台でハナ差敗れた里見オーナー。お二人の「馬運」のようなものも脳裏に浮かんでしまう、そんな日本ダービーでした。

ちなみに、サトノダイヤモンドは、前走の神戸新聞杯でもやや内に切れ込んでおり、皐月賞なんかでも若干最後の直線フラフラしていました。

もしかしたら坂が苦手なのかも?とも考えましたが、東京の残り200mといえば、坂は上りきっている地点なはず。

きさらぎ賞では真っ直ぐ走っていますので、直線坂の無い京都競馬場でこの癖が直るのかどうか、注目したいと思っています。

なんだか最後の方、ただの雑談記事みたいになってしまって申し訳ございません。。。

追い切りに関しては、結論有力馬は問題ないと考えています。

サトノダイヤモンドが800mからというのが若干物足りないですが、1週前に長めから追って好時計をマークしており、問題ないでしょう。

本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。