人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【回顧】第33回マイルチャンピオンシップ 最後の直線での出来事を中心に

おはようございます。

 

1日空いてしまいましたが、マイルCSを振り返ります。

(1日空いていますが、私の足はまだバキバキです。。。。)

 

大混戦模様だった今年のマイルCS、結局フタを開けてみれば3番人気→2番人気のワンツーと平穏な結果に終わりました。

ただ、最後の直線残り100m、まさに決勝線手前の勝負どころで起きた出来事によってなんとも後味の悪いレースになってしまいましたね。

その部分も含め、回顧していきたいと思います。

 

※展望記事はこちら

※予想記事はこちら

 

まずは全馬の着順です。

 

 

 

予想記事でも、「やや時計のかかる良場場」くらいになるだろうと予想しましたが、その通りになりました。

ひとつ前の10R、1000万下特別戦衣笠特別(芝1800m)の勝ちタイムが1.48.1と未勝利レベル。

マイルCSも1.33.1という勝利タイムは稍重だった2012年(サダムパテック、1.32.9)よりも遅い時計でした。

また、芝が荒れたインコースから乾いていったため見た目よりインが伸びる馬場になっており、結果を見ても、切れ味勝負の馬達にはこの辺りも微妙に影響したように思います。

 

このレース、逃げたのは大方の予想通り⑯ミッキーアイル。

外枠に入ったためどうかなと思いましたが、好スタートから難なくハナを切ると、長い向こう正面で徐々に内に馬を誘導します。

 

これを外から追いかけて1馬身差の2番手に付けたのは、⑮ネオリアリズム。

これは正直予想外でした。前走の札幌記念では逃げ切り勝ちとは言え、奇襲に近い形でしたし、マイルの速い流れで先行出来るとは思いもよりませんでした。。。

 

2頭から2馬身ほど後ろ、3番手グループは①ディサイファ、③スノードラゴン(!)、⑫ウインプリメーラに⑱サンライズメジャー。

ほとんど差が無く⑧イスラボニータと⑭クラレントも好位に付けます。

 

その後ろ、中団馬群の中には⑦フィエロ、⑤ヤングマンパワー、さらには②サトノアラジン。

ヤングマンパワーは結果を見ても体調面に問題があったのか、思ったより前に行けず、逆にサトノアラジンは思ったよりも前目でレースを進めている印象です。

 

私の▲⑰ガリバルディ、☆⑥ダノンシャークは後方馬群の中、後ろから4、5番手辺りを追走。

 

600m34.4秒、800m46.1秒と馬場状態を加味すればなかなか速いと言えるペースでミッキーアイルが軽快に引っ張り、レースは淡々と流れます。

まさに「淀みない流れ」という感じで、3~4コーナーでも後続を引きつけるでもなく、全体的に大きな馬順の変動のないまま、4コーナーを迎えます。

 

ミッキーアイルと浜中騎手は、直線に入ると一気に後続を4馬身ほど突き放し、逃げ込みを図りますが、これをぴったりマークしながら、ネオリアリズムが馬体を併せながら交わしにかかります。

リアルタイムでレースを見ていた方は、この時点で「またムーアにやられたかな」と思ったのではないでしょうか。

 

後続はずらっと横に広がりますが、外からは好位につけていたイスラボニータが馬場の一番良いところ、手応え良く伸びてきます。

私の本命フィエロはその外、後方から追い上げますが、ちょっと伸びに欠ける感じ。

 

残り200mの地点で、内ではまだ逃げた2頭の競り合いが続いており、2馬身差でイスラボニータが追う展開。

最終的にこの3頭が馬券圏内に残ります。

 

イスラボニータに連れて、その内から3頭が勢い良く伸びて来ました。

内から、②サトノアラジン、①ディサイファ、⑥ダノンシャークの3頭です。

 

菊花賞の展望記事に続いて下手な図解になりますが、この時の各馬の位置関係を確認します。

 

 

 

内の2頭と外からこれを追うイスラボニータとの間には3~4頭が十分入れるスペースがあり、上記3頭はここを目掛けて勢い良く追い上げて行きます。1頭分のスペースを2頭で狙うとか言うわけではなく、この時点では、誰一人何の危険も感じていなかったと思います。

 

そして、直線内に切れ込みながら追い上げてきたイスラボニータですが、ここから問題の地点まではほぼ真っ直ぐに走っています。

(その後、ゴール前ではややミッキーアイルに合わせるように内に入って行きますが。)

 

そのままであれば、上位3頭に真ん中からサトノ、ディサイファ、ダノンの3頭が迫り、ゴール前は大接戦になる。

ゴール前150mまでは、そんな展開だったと思います。

 

しかし、残り100m地点で「事件」が起こってしまいます。

まずは図をご覧下さい。

 

 

 

まず、急に外に斜行したミッキーアイルに押されて、ネオリアリズムも外に追いやられます。

進路が狭くなったサトノアラジンがまず手綱を引きながら外に逃げ、サトノを交わす勢いだったディサイファは、ダノンシャークと挟まれながらイスラボニータの直後まで押しやられ、武豊騎手が立ち上がるような不利を受けてしまいます。

 

ダノンシャークは内から押されたディサイファに2度ほど接触しながら外に追いやられますが、ちょうどイスラボニータとフィエロの間でもう一度最後一伸びすることができました。

サトノアラジンもイスラボニータの後ろから再び前を追いますが、ディサイファは完全に追うのを止めます。

いずれにしてもすでにゴール直前での出来事であり、そのまま上位3頭が入線。

 

勝負は外から追い込んだイスラボニータに最後まで譲らなかったミッキーアイルが逃げ切り勝ち。NHKマイル以来のGⅠ2勝目を挙げました。

このこと自体は、素直に讃えるべきと思います。

奇しくも浜中騎手のコメントにもありましたが、馬は非はなく、最後まで粘り強く走りきりました。

 

言うまでもなく、問題は浜中騎手の騎乗です。

 

最後の直線、兆しはありました。

残り200m地点から、ミッキーアイルはやや外にヨレ出します。

 

にも関わらず、浜中騎手はひたすら右鞭を連打。

バテて左にヨレだした馬に右鞭を連打すればどうなるか。

我々素人にでも分かります。ましてや鞭の持ち替えや腕力で何とかする技術が無いはずのない浜中騎手です。

本当にどうにかならなかったのでしょうか。

 

この件では、本当に多くの馬が、しかも本来なら馬券圏内の争いをしていたであろう人馬が、影響を受けています。

 

ミッキーアイルに押圧されてラストまともに終えなかったネオリアリズム。

その影響でブレーキをかけざるを得なかったサトノアラジン。

そして狭いスペースで挟まれる形になったディサイファと武豊騎手。あれは人馬とも本当に怖かったと思います。

さらに、同様に内から押されて外に弾き飛ばされたダノンシャーク。

 

何より残念なのは、今年自身も落馬事故で大怪我を負い、必死の思いで復帰を果たした浜中騎手がこのような事態を起こしてしまったことです。

もちろん、復帰後初のGⅠ制覇が掛かった舞台で、無我夢中だったことは理解できます。

ただ、そんな浜中騎手だからこそ、後方から勢い良く迫る馬達の蹄音に、そしてその斜行が他馬とその騎手を危険にさらす可能性があることに、気が付いて欲しかったと思います。

 

個人的には、武豊騎手に続いて日本を代表する騎手に成長して欲しいと願っており、今後にこの痛い教訓を生かして欲しいと切に願います。

写真でしか見ていませんが、関係者の誰もが神妙な面持ちで表彰されている、あんなセレモニーが今後GⅠレースで繰り返されてはなりません。

 

最後に、現行の審議・降着制度について。

 

現行の制度は、「実質的に降着は起きない」制度だと言われており、今回の結果がまさにそれを雄弁に物語っています。

今回リアルタイムでは見れませんでしたが、審議の時間も極めて短かったと聞いています。

 

公正競馬の確保に対して甚大な影響を与えてしまった今回のような事例においても、降着も失格もなく、騎手が騎乗停止という形のペナルティを受けるだけというのは、やはり多くのファンにとって納得感が得られないでしょう。

JRAには、新制度導入後、繰り返し多くのファンから批判の声が上がっていることを真摯に受け止め、そろそろ何らかの改善を検討して欲しいと思います。

このブログでも、また機会があったら降着制度については改めて取り上げたいと思います。

 

 

 

今年のマイルCS、先述したように、最後までスムーズならゴール前は大激戦の好レースが見られていたと思います。

それだけに、なんとも後味の悪い結末となってしまいました。

 

まあ予想の方は、全くノーマークだったネオリアリズムが来ていたりして、大ハズレだったのですが。。。

気を取り直して、今週末のJCに向けて頑張って生きたいと思います。

 

 

本日も、最後までお読み頂き、誠に有難うございました。