人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【回顧】ラジオNIKKEI賞とCBC賞 石川裕紀人騎手、嬉しい重賞初勝利。

こんにちは。

 

昨日、デビュー以来負けなしでの30連勝達成なるか注目されていた藤井聡太四段が残念ながら公式戦で初の黒星を喫してしまいましたね。

(タイトル戦、しかも竜王戦の本選で連勝記録を騒がれなきゃいけないというのも大変な状況ですが・・・。)

 

のっけから競馬と関係のない将棋の話題で非常に恐縮なのですが、30年振りに記録を塗り替えたとたんに完敗してしまうあたり、記録が途切れる時はこんなものなのかなという不思議な感慨があったのと、1人のスター(天才中学生棋士)の登場でこれだけ注目を浴びることもあるのだな、と。

競馬界でも、昨年16年ぶりに誕生した女性騎手として藤田菜七子騎手がマスコミに大きく取り上げられたことも思い出したりしながら、ニュースを見ていました。

 

大事なのはブームになった後だと思いますが、まだ中学生なのに将棋界全体を背負わされている感があり、本当に大変ですよね・・・。

 

 

さて、本題に入ります。

本格的な夏競馬の始まりとともに、開幕週の福島と中京で、GⅢのハンデ戦が行われました。

戦前から難解と見られていましたが、結果もそのとおりだったわけで。

 

夏の重賞は圧倒的にハンデ戦が多いので、これからしばらくは

予想時→「難しいですね」

回顧時→「難しかったですね」

という内容ばかりになるのでしょうね・・・。

 

 

第66回ラジオNIKKEI賞回顧

 

まずは福島11R、ラジオNIKKEI賞の方から。

全馬の着順です。

 

 

 

 

 

石川裕紀人騎手が嬉しい重賞初制覇をあげたわけですが、過去55回騎乗して未勝利だったのはかなり意外で、私は全く気付いていませんでした。

若手騎手にとって、重賞ひとつ勝つのも本当に大変なのですね。

そう聞くと良かったな、おめでとう!と思うのですが、予想の方は散々だったのであまり素直になれないこのレース、スタートから振り返ります。

 

コーナーの通過順だけ見ていると、ウインガナドルが逃げてニシノアップルパイが2番手とほぼ予想通りの展開に見えますが、実際はスタート直後、ニシノアップルパイの行き脚がつかず、吉田豊騎手が必死に促して2番手まで押し上げながら1コーナーに入っていきます。

想定では内からすっと好スタートを切り、外からウインを行かせて、そのままポケットの位置で脚を溜める競馬が理想と勝手に思っていたのですが。

結果、やや掛かり気味に2番手の外を追走する形になります。

 

3番手は外から積極的にポジションを取りに行った⑪セダブリランテスで、これはちょっと想定外でした。

外枠ということもあって無理せず3列め辺りの外に収まると思っていたので。

今になって思えば、初重賞制覇の大チャンスだった石川騎手、気合の入り方が違ったのでしょう。

 

その後ろ、⑫クリアザトラックは想定どおり3列目の外で、その内が⑤ライジングリーズンと⑥サトノクロニクル。

この2頭は斤量差と福島コースを意識していつもより早めの競馬を意識していた感じですね。

 

あとは④マイネルスフェーン、思ったよりポジションが後ろになってしまった⑧ビービーガウディに7枠2頭以下、ほぼ一団で①ロードリベラル1頭が最後方待機という展開。

前半800mが47.5秒、1000mが59.5秒ということで、ある程度流れて後方から捲くりをかける馬も出てこないというのは予想していた通りで、上記の「通過順位」もほぼ変わらないまま最後の直線に。

(ただ、ニシノアップルパイは3コーナー過ぎから手が動くも手応えが悪く苦しい形で、ロードリベラルは大外から一気に前との差をつめて勢いに乗った形で、6~7番手には上がっていたと思うんですけどね。)

サトノクロニクルは、やはり懸念していたとおり勝負どころでの反応が今ひとつで、これもややポジションを落とし加減でコーナーを回ってきます。

 

最後の直線は、終始ニシノアップルパイに突っつかれながらも手応え良く最終コーナーを回って後続を突き放しにかかるウインガナドルと、外からこれを追い詰めるセダブリタンテス、さらに外から追い込むロードリベラルの叩きあいに。

残り200m辺りで先頭に並びかけ、最後もう一伸びしたセダブリランテスがウインガナドルを押さえて1着ゴール。ロードリベラルは最後同じ脚色になってしまい3着。

 

あとはやはり外枠でポジションを取れなかったのが響いた形のクリアザトラックが少し離された4着で、インから上手く捌いたマイネルスフェーンが5着、サトノクロニクルはその後ろの6着という結果でした。

最後までじりじり伸びてはいたのですが、サトノクロニクルはやはり小回りコースとハンデ差に敗因を求めるしかないでしょう。

 

勝ったセダブリランテスについては、とにかく序盤でポジションを取れたのが全て。

石川騎手の気持ちが勝ちを引き寄せたという理解で良いでしょう。クリアザトラックと同じような位置でサトノクロニクルを意識していたら、恐らくウインを交わせなかったはず。

本当に良かったですね。

 

これで3戦3勝。初戦がダートで2戦目がローカル新潟開催、他の2勝馬より1キロ重いハンデ、さらに外枠。

頭の凝り固まったオジサンは恐らく10回予想しても1回も買えなかったと思います。藤井聡太四段ではないですが、素直に完敗と認めざるを得ませんね。

今後の評価も難しそうですが、それこそデビューから3連勝で重賞制覇というのはなかなか出来る芸当ではなく、当然注目していきたいと思います。

 

2着のウインガナドルも、やはり津村騎手はローカルでの勝ち方を知っていますね。

結果敗れましたが、この馬の実力を考えれば大健闘と言って差し支えないでしょう。

ニシノアップルパイが掛かり気味に被せてきたのが誤算と言えば誤算だったかもしれませんが、遅すぎず速すぎずの絶妙なペースでお見事でした。

 

3着のロードリベラルは、きんもくせい特別と同じ①番枠からの追い込みで、本当にこの条件が合っているのでしょうね。

きついコーナーであれだけの加速が出来るというのは大きな武器で、今後もローカル重賞を賑わせてくれそうな予感がします。

 

私が本命に期待したニシノアップルパイですが、まさかの最下位。

展開も予想通りで前に行った2頭が1、2着しているだけにちょっと悔しいですが、スタート直後から進んでいかなかったように、体調面なのか馬場が合わなかったのか。

前半掛かった分ももちろんあろうかと思いますが、それにしても全く走りませんでしたね。。。

 

今年も、ハンデが重い組は馬券に絡めない、そんなラジオNIKKEI賞でした。

 

 

第53回CBC賞 回顧

 

続いて、中京11RのCBC賞です。

土曜日のやや重からこの日は良馬場に回復していたのですが、レース前から降雨。

もともとパンパンの良ではなかったことと、雨で滑る馬場になったのか、レース後のコメントを聞くと思っていた以上にこの雨の影響が色濃く出たようですね。

 

 

 

 

 

こちらが全馬の着順。

屈腱炎を克服して、ダート戦で復帰してから4ヶ月。

一昨年のクラシック候補だったシャイニングレイが、ホープフルS以来の重賞2勝目を挙げました。

 

こちらのレース、まずもって展開予想が全く当たりませんでした。

「徹底先行型」が⑩アリンナだけのように見えたので、軽ハンデ50キロの同馬を行かせてからの展開を予想していたのですが、そのアリンナは意外と行き脚が付かず、内から④アクティブミノルが出ムチを入れてハナへ。

2番手、3番手も内から休み明けの⑥ラインスピリットに、外からは⑭セカンドテーブル。

56キロとハンデに恵まれたとは言えない2頭が前を追います。

 

あとは⑤オウノミチ、①オメガヴェンデッタに外から⑯メイソンジュニアも前に殺到して、⑫アルティマブラッドはその後ろ。

⑰ラヴァーズポイント、⑧ナリタスターワンがいて⑩アリンナはようやく10番手辺り。

 

②ティーハーフ、③メラグラーナは12~13番手辺りで、⑦シャイニングレイとスノードラゴンがさらにその後ろでこの辺りは予想通り。

ハイペースを読みきったか武豊騎手の⑱トーセンデュークは後方2番手、横山典騎手の⑨トウショウドラフタが最後方。

前半600mが33.2秒、特に12.0-10.5-10.7と2、3ハロン目が速く落ち着かない展開で3~4コーナーのカーブへ。

 

これはさすがに前がつぶれるパターンかな、と思って見ていると、水を含んだ馬場をものともせず、アクティブミノルが力強く後続との差を拡げてセーフティリードを取りにかかると、馬場のやや外に持ち出したセカンドテーブルがこれを追う展開に。

残り200mを過ぎてもこの2頭の競り合いが続きますが、残り100m辺りでさすがにアクティブミノルのスピードが鈍ると、後方からシャイニングレイがもの凄い脚で追い込んできます。

 

逃げ馬を交わした後もしっかり伸びて勝利を掴みかけていたセカンドテーブルでしたが、外からこれを猛追したシャイニングレイがハナ差捉えたところでゴール。

セカンドテーブルは本当に悔しい2着でした。

 

3着も、最後いっぱいいっぱい粘ったアクティブミノルに、4着ティーハーフと5着スノードラゴンが際どく迫ったところでゴール。

結局、ハイペースで引っ張った2頭と、4コーナー10番手以降にいた追い込み馬で掲示板を独占するという、面白い結果となりました。

 

序盤のポジション争いで中途半端に脚を使わされた先行馬が苦しくなったのと、前述した雨の影響が結果を大きく左右した、そんなレースだったのかなと思います。

 

勝ったシャイニングレイは、短距離適正を見抜いた陣営がお見事だったということ。

この馬、名前もとっても格好良いですよね。今後も脚元と相談しながらになろうかと思いますが、長らく停滞気味の短距離界にとっては希望の星が誕生したわけで、無事に行って欲しいです。

 

一方、本当に惜しかったのがセカンドテーブル。

後になってみれば、不振だったここ2走も休み明けに1400mと敗因ははっきりしていて、休養前の成績を考えれば当然好走されても不思議ない馬なんです。

 

が。

 

実力馬だけにそれなりの斤量も背負わされるわけで。

 

はい。ノーマークにしてしまった言い訳でございます。。。

ただ、まさに指先に触れていたゴールテープを寸前で掻っ攫われた水口騎手は本当に悔しかったでしょうね。

個人的には、このままのコンビで重賞制覇を目指して欲しいところですが・・・あっさり武豊騎手辺りに乗り替わっちゃったりするのかなぁ。。。

(この馬自信は京王杯2歳Sを勝っていますが、水口騎手は重賞未勝利でしたよね?)

 

あとは3着のアクティブミノル。これはとにかく逃げれたというのが全て。

最近のレースでは行けていなかったのでこれは全くの想定外でしたが、中間の調教と返し馬の感じから判断したとのことで、結果を見ても酒井騎手の好判断でしたね。

 

4、5着のティーハーフにスノードラゴンに関しては、(特にスノードラゴンは)直前の雨も良かったのでしょうし、とにかく元気ですよね。

スノードラゴンなんて9歳なのですが。。。まだまだ頑張って盛り上げて欲しいです。

 

私が本命にした⑫アルティマブラッドは13着、1番人気のメラグラーナは10着。

これらに関しては、ジョッキーのコメントを聞く限りでは直前の雨が影響したようですね。

▲に期待したトウショウドラフタも16着と、今週は両重賞ともサッパリな予想でした・・・また来週に向けて、1から勉強です(いや、藤井君にならって研究です)。

 

 

土日の新馬戦については、明日回顧したいと思います。

 

本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。