人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【回顧】第22回プロキオンS、第53回七夕賞 ともに見応えのある好レースでした。

こんにちは。

 

すっかり本格的な夏到来を思わせるような好天に恵まれた先週末。

中京のプロキオンS、福島の七夕賞ともに、ハイペースで見応えのある競馬になりましたね。

 

今週も、今日月曜日が重賞レースの回顧、明日が新馬戦の回顧という形での更新となります。

水曜日にはジャパンダートダービーが控えていて、今週も色々と楽しみですが、さっそく昨日の2重賞を振り返りたいと思います。

 

※プロキオンSの記述について一部、加筆修正しております(7/10 17:00)。ご指摘ありがとうございました。

 

 

第22回プロキオンS 回顧

 

まずは中京メイン、別定GⅢのプロキオンSからです。

 

 

 

 

 

先行馬総崩れという、私の読みと真逆の結果となり、当然と言えば当然ですが、私が印をつけた馬たちも悉く馬郡に沈んでいったこのレース。

逃げたのは大方の予想通り、⑤トウケイタイガーでした。

スタート直後の出足は外の⑩レヴァンテライオンや⑨ナンチンノン、内の③ゴーインググレート辺りの方が良かったのですが、必死に押して何とかハナへ。

隊列が決まるまでやや時間がかかり、2ハロン目が10.9秒と速い入りになりました。

 

⑪ウォータールルドも先行し、第2集団に内から②ベストマッチョ、④アキトクレッセント、⑥チャーリーブレイヴに①メイショウウタゲ。

私の本命馬、④アキトクレッセントは人気薄でスムーズに先行できた前走から一転、ハイペースに巻き込まれた上に先行集団の真ん中で揉みこまれる厳しい展開に。。。

 

その少し後ろ、第3集団という感じで⑬イーデンホール、2着の⑧カフジテイク、内に潜り込んだ1着馬⑫キングズガード、さらに外から3着馬⑭ブライトライン。

最後方に⑮キクノストームと⑦マヤノオントロジー。

 

12.2 - 10.9 - 11.1 - 11.8 (800m46.0秒)と、先行馬にとっては息の入らない厳しい流れの中、3~4コーナーでも12.1秒と持続力勝負の流れで最後の直線に。

3コーナーから4コーナーにかけて、後方勢も積極的に進出を開始しますが、この時のコース取りが結果的に順位を決めることになったように思います。

 

3着馬ブライトラインは、3コーナー手前辺りからロングスパートをかけていき、外外を回って早めに進出を開始。

2着馬の1番人気、カフジテイクもこの動きを意識しつつ、一呼吸おいて進出開始。

今までとは違って大外をまわす形ではなく、直線で外に出す際にごちゃつくところはありましたが、大きな不利も無く前を追います。

 

一方、道中も内に潜り込んでいたキングズガードの藤岡佑介騎手は、徹底的にインの内ラチ沿いにこだわります。

コースロス無く最内を回って直線コースに向くと前が開くのをひたすら待つ、イチかバチかの作戦。

 

逃げたトウケイタイガーが必死に粘りこみを図りますが、さすがに残り200m余りで厳しくなると、外からゴーインググレート、さらに外からブライトラインが襲い掛かり、まずブライトラインが先頭に。

ただ、この時すでに先行馬をうまく捌いたキングズガードが抜群の手応えで迫っていました。

 

外からはカフジテイク、メイショウウタゲ辺りも追いこんできますが、先頭は完全にキングズガード。

粘るブライトラインを外からカフジテイクが交わしたところでゴール。

 

1~3着馬は前半ほぼ同じポジショニングだったことから分かるように、このレースに関してはハイペースで前が崩れる展開になったというのが1番目のポイント。

そして、その中で上位馬の明暗を分けたのは仕掛けのタイミングとコース取りだったという理解で良いでしょう。

 

3着の8歳馬、ブライトラインは早めスパートから末脚の持続力に賭ける、いかにもダート馬らしい持ち味を活かした競馬で見せ場十分。

2着のカフジテイクも、外に出す際に外の馬と接触したことで戒告を喰らいましたが、ドバイ帰りの1番人気馬としてはほぼ完璧なレースだったと評価して良いと思います。

 

そして、1着のキングズガードはあまり頭からのイメージが無かったため驚きましたが、これは何と言っても仕掛けを遅らせたことと思い切ってインを突いたことが勝因でしたね。

結果捌けたので好騎乗と評価されますが、人気を背負っていたら取れなかった作戦かもしれません。

(ただ、この馬も直線で外に出した際に過怠金1万円を取られているのですが。。。)

 

寺島厩舎はこれが重賞初制覇。

思わぬ形で始まった調教師人生かもしれませんが、素晴らしい看板馬を引き継ぎましたね。おめでとうございます。

 

4着はハイペースの中頑張ったゴーインググレートで、これは先行馬の中では比較的インで脚を溜められたのが良かったでしょうか。

5、6着も追い込んできたメイショウウタゲにキクノストームで、逃げたトウケイタイガーは見せ場たっぷりの7着。

行き脚がつかなかったのは芝スタートというのもあり、仕方なかったかと思います。結果的に苦しいペースにしてしまいましたが、自分の競馬はできました。

 

 

キングズガードは単勝では5番人気でしたが、馬連はこの2頭の組み合わせが1番人気。

能力通りの結果となったのも、トウケイタイガーがハイペースで引っ張ったからでしょう。

 

馬券的には、馬連BOXは買っていましたが当然トリガミ(きっぱり)。

三連複も買っていましたので、全然ダメでした・・・。

 

展開や状態もあったかと思いますが、アキトクレッセントが人気してる時点で、予想を見直すべきでしたね。

週中の時点で、出走予定だったエイシンバッケン含め人気馬の「重心」が後ろ過ぎるだろうということで、逃げ・先行馬を狙って高配当を狙うことばかりに頭が行ってしまっていました。

 

ベストマッチョやイーデンホールを過剰人気だと言って切っておきながら、なんだかチグハグな予想でした。。。

 

 

第53回七夕賞 回顧

 

続いて福島のメイン、七夕賞です。

 

 

 

 

 

こちらもハイペースの競馬となりましたが、3コーナーから早めに仕掛けた馬たちが最後まで粘る、福島らしいレースでしたね。

スタート直後、逃げるのは大方の予想通り、⑨マルターズアポジー・・・と思いきや、内から54キロの④フェイマスエンドがハナを主張する勢いでスタートダッシュをかけます。

外からマルターズアポジーが来てもすぐには譲らず、この地点で早くもハイペースが確定しました。

 

⑥ヴォージュ、⑦タツゴウゲキ、⑪マイネルフロストらの先行馬は2頭の争いを見るように距離をとって追走、内から③フェルメッツァも急かすことなく先団に取り付きます。

その直後、中団の外に⑧ゼーヴィントがつけて、内には①パドルウィール、さらにその後ろに⑤バーディーイーグル、⑩ウインインスパイア、⑫ソールインパクトの3頭が続いて、②スズカデヴィアスがポツン(笑)、という体勢で1コーナーへ。

 

結局マルターズアポジーがハナを取りきりますが、入りのレースラップが12.0 - 10.5 - 11.4 。

4ハロン目は12.2秒でしたが、完全に縦長で向こう正面に入ります。

 

これがこの馬の持ち味だから、と言ってしまえばそれまでなのですが、前半これだけ無理しているにも関わらず、マルターズアポジーは全くペースを緩めずに5ハロン目以降が11.9 - 12.0 - 11.6。

トップハンデ57.5キロを背負ってこのペースではさすがに厳しく、残り600m辺りで外からマイネルフロストが早めに仕掛けると、ほとんど抵抗できずに後退。

 

4コーナーでは、逃げ込みを図るマイネルフロストを、中団から押し上げてきたゼーヴィントが追いかけるという展開になります。

先行各馬は苦しくなり、ゼーヴィントの後ろからはソールインパクト、さらに最後方から勢い良く押し上げてきたスズカデヴィアスが追い上げ態勢に。

 

あとは短い直線での攻防で、ラスト200m地点ではセーフティーリードと思われたマイネルフロストの脚が最後上がったところ、外からゼーヴィントが1馬身ほど交わし去ってゴール(正式な着差は3/4馬身)。

ハイペースを追走して長く脚を使った2着馬、それを力強い末脚で差しきった勝ち馬ともに、素晴らしいレースでしたね。

あれだけ軽ハンデ馬が、とか人気薄が、とか言われながらも蓋をあけてみれば57キロの実力馬がワンツーする、見応えのあるレースでした。

 

 

同一馬主であるゼーヴィントのアシストをする意図がどこまであったのか分かりませんが、マルターズアポジーにとってはフェイマスエンドに絡まれた序盤の入りが誤算以外の何物でもなく、厳しいレースになってしまいました。

武士沢騎手の通算300勝は非常に遠いですね・・・。

 

軽ハンデ組ではうまく流れに乗ったソールインパクトが3着と健闘。ハイペースだっただけに、外枠もプラスに働きましたか。

追い込んで見せ場を作った横山典騎手のスズカデヴィアスも、福島ではあれが精一杯だったと思います。

 

フェルメッツァ、タツゴウゲキ辺りも好位から脚を伸ばして悪い内容ではありませんでしたが、プロキオンSと同様、ハイペースで極端な競馬が嵌りやすい流れになってしまいましたね。

改めて、夏のハンデ重賞は難しい。

 

 

そして、来週も荒れるイメージしかない函館記念に18頭がエントリーしています。

次回こそ本命馬が3着以内に入れるように(目標が低い・・・)、1週間頑張って予想していきたいと思います。

 

 

それでは、明日は土日の新馬戦と2歳未勝利戦の振り返り記事を上げる予定です。

 

本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。