人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【重賞回顧】第49回函館2歳S 「オトコ」の意地を見せたカシアスが世代最初の重賞ウィナーに。

こんにちは。

 

昨日は世代最初の重賞競争、函館2歳ステークス。

今日のタイトルの通りなのですが、カシアスが1番人気に応えて見事差し切り勝ち。

2~4着を牝馬が占める中、牡馬として、1番人気馬としての意地を見せました。

 

私はリアルタイムでレースを見られず、夜に昨日1日分まとめて動画をチェックしたのですが、好位追走から素晴らしい切れ味でしたね。

スマホで結果だけ見たときはもうちょっと惜しかったのかなと思った私の本命馬パッセは、動画で見ると全く惜しくも何とも無い5着に終わってしまいましたが、改めて全馬の着順です。

 

 

 

 

 

※予想記事はこちらです。

 

前述のとおり、カシアスが1番人気に応えて勝った一方で2番人気のナンヨープランタンは6着、3番人気のベイビーキャズは12着と、上位人気馬の明暗がはっきり分かれました。

カシアスという馬名の由来、モハメド・アリにちなんで「ひと刺し!」なんてタイトルのニュースが並んだこの一戦、スタートから振り返ります。

 

 

ほぼ全馬揃ったスタートでしたが、ダッシュ良く飛び出したのは④パッセと⑧ウインジェルベーラ、外から⑬スズカマンサク辺り。

逃げると思われていた⑩ダンツクレイオーは若干出脚が鈍く、追っ付けながらスズカマンサクを交わして3番手の外を追走。

 

パッセもウインジェルベーラも逃げに拘る構えではなく、それほど無理することなく枠なりに先頭パッセ、2番手ウインジェルベーラ、3番手ダンツクレイオーの隊列が固まりました。

パッセが逃げるというのは正直想定外でしたが(リアルタイムで見ていたら変な声が出ていたでしょう。笑)、もともとインでポジション取りが難しいかもしれないとは思っていたので、岩部騎手のコメント通り、「行けたので行ってしまった」というところなのでしょう。

ウインジェルベーラは新馬戦の時もそうでしたが、スタートが良く、すっと番手に付けるセンスがありますね。

3頭で身体ひとつ分くらい抜け出していきます。

 

4番手、スズカマンサクの内にはこれも好スタートの③デルマキセキ。

これら先行集団を見るような位置に勝った⑪カシアスで、結果が分かっているからそう見えるのか、絶好のポジションで進めます。

前走同様、逃げ馬をマークするような位置を取りに行くのかと思ったのですが、真ん中より外目の枠も幸いしましたか、結果を見ても浜中騎手のポジショニングが素晴らしかったです。

 

この辺りはほとんど差が無く内から①サンダベンポート、⑤ベイビーキャズ、大外⑮キタノユウキなどが固まり、⑦アリアはやや後方の10番手辺り、馬群の真ん中を追走で内に⑥ガウラミディ、外には⑫リンガラポップスに⑯ジェッシージェニー等、中団馬群もひとかたまり。

これらから完全に置かれるような形で②ナンヨープランタンは後ろから2番手、大きく離れた最後方に⑨ヤマノファイトという形で3コーナーに入ります。

 

600mの通過は34.5秒ということで、最終的には良馬場まで回復したものの時計がかかる馬場状態を考えればそれなりに流れましたね。

ただ、スタートから300m辺りで隊列が決まったように、そこまで前が無理をしているわけでもない、そんなペースだったように見えました。

 

コーナーに入ってからも4ハロン目が11.6秒と前2頭はペースを緩めずに引っ張りますが、よっぽど手応えが良かったのでしょう。

ここで2番手のウインジェルベーラが一気に先頭に立って直線を迎えます。

最終コーナーを回ってくるところでのスピード感は素晴らしく、結果を知っていても「これ、勝ったでしょ」と思うような手応え。

 

しかし、直線に入り先行していたダンツクレイオー、デルマキセキらが伸びあぐねる中、その外からいつの間にかカシアスが、さらに外からはアリアが追い込んできます。

それでも残り100m余りまで2馬身ほどのリードを保っていたウインジェルベーラですが、最後の最後にやや脚が上がってしまったところにカシアスが襲い掛かり、ゴールの瞬間計ったように差し切り勝ち。

3着争いも粘りこみを図っていたデルマキセキ、パッセの外からアリアがこれらを交わし去りました。

 

時計のかかる、力の要る馬場でのペース配分というのは難しいものだと思うのですが、ラスト1ハロン12.3秒とやや上がりがかかったところで、実力馬2頭が差し込んできたという形になりました。

 

 

勝ったカシアスは、新馬戦→未勝利戦と使い込んできてなお、馬体重8キロ増と状態が素晴らしかったのでしょう。

清水調教師は馬を鍛えながら強くすることに本当に長けていますね。

 

傑出馬不在の今年は、例年のように経験より素質が問われるようなレースにはならず、雨の影響もあってこの馬の経験値もプラスに働いた・・・と後付けなら理由なんていくらでもつけられますが。。。

この馬の取り捨てに関しては、とらじろさんの見解が大正解でしたね。

やはり私が消したのがフラグになってしまいました(笑)。

 

ただ、カシアスはある意味勝たれて納得としても、ウインジェルベーラは驚きましたね。

こちらはデータ傾向どおりの函館1200m新馬勝ち(しかも牝馬!)でしたし、振り返って見れば新馬戦のレース振りも速い流れを先行しての快勝でしたから人気の盲点になっていただけとも言えますが、勝ちっぷりにインパクトが無かったのと中1週のローテーションもマイナスと考えてしまい、私は全くのノーマークでした。

 

2番人気のナンヨープランタンは6着と人気を裏切ってしまいましたが、あの位置から良く追い込んできましたね。

新馬戦ならこなせたものの、短距離馬たちの中に入ると距離不足が露呈してしまったということか、カシアスが好走したのと逆の理屈で微妙に間隔が開きすぎて調整が難しかったのか。

3着のアリアにも言えることですが、マイルくらいの距離で改めて期待してみたいと思います。

 

4、5着も先行してよく粘りこみましたが、私が本命にしたパッセ、結果論になりますが内枠で逃げざるを得なかったのがちょっと痛かったでしょうか。

デビュー戦と違う競馬場、違う展開でやや戸惑いがあったかもしれません。一度は完全に交わされた後、粘り強く伸び返して差の無い5着に粘っているのですから、2~3番手から脚を伸ばす競馬ならもうちょっとやれたのではないかなと思います。

いずれにしても1、2着馬同様、この馬は明らかな短距離馬。

少なくとも同世代同士の短距離戦なら今後も期待できると思います。

 

3番人気のベイビーキャズは、予想記事でも触れましたがこれはさすがに人気しすぎでしたでしょうか。

一時はナンヨープランタンを抜かして2番人気になっていた程で、騎手が単勝人気に与える影響って凄まじいなと、改めて思わされました。

 

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さてさて。

夏競馬に入ってからは新馬戦の方はそこそこ好調な一方で重賞レースの予想はさっぱり、というパターンが続いているわけで・・・せめて2歳重賞は取りたかったのですが、またしても惨敗。

切った人気馬が勝って、押さえていない人気薄が来るということで、何より外し方が良くないですね。

 

結局馬場状態含めさっぱり分からずにパスした中京記念も、あれだけ「荒れるレース」と言われていたのに5→2→1番人気の比較的堅い決着。

5番人気以内で決まったレースに使う言葉ではないですが、「こんなん取れるかい」という呟きが漏れてしまいそうなくらい、とにかく難しいです。。。

来週からは札幌・新潟・小倉の3場開催と一気に変わりますので、心機一転頑張りたいと思います。

 

明日は先週末の新馬戦回顧、あと7月までの新馬戦を振り返ったデータの取りまとめや新潟開催のデータなど、今週は時間が許す限り記事をアップしていくので、よろしく御願い致します。

 

 

それでは、本日も、最後までお読み頂き誠にありがとうございました。