人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

2017-18シーズン新馬戦総括② 騎手別成績について。

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お早うございます、umassyです。

前回の記事からだいぶ時間が開いてしまいましたが、今回は2017-18シーズンの新馬戦振り返りの第2弾。
さすがにそろそろ進めておかないと、と思いながらこんなタイミングになってしまいました。。。

データ抽出とざっくりとしたドラフトはこの前飛行機の中で済ませてあるので、今週中に種牡馬編→生産牧場編とアップしたいと思います・・・が、できるかなぁ(汗)。

 

↓ちなみに第1弾はこちらです。

 

2017-18新馬戦 騎手ランキング

まずは、大接戦となった「2017-18シーズン新馬戦リーディングジョッキー」争いの結果から。
参考として、芝のみ、ダートのみのトップ10も併せてご紹介しています。

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なんと、2歳戦の間ずっとトップをキープしていたミルコ・デムーロ騎手をルメール騎手が1勝差で交わしていました。
こんなランキング調べている人もあんまりいないと思いますが、2016-17シーズンに続いて2期連続の戴冠となります。

1月に3勝、レース数が少なくなった2月・3月も各1勝としっかり上積みしたのが大きかったですが、年明けから一気に捲ったことからも分かるように、ダートの成績が素晴らしかったですね。
平均人気1.2というのも異常ですが、それでも単回値・複回値とも100を超えていて勝率52.9%の連対率76.5%は立派としか言いようがありませんね。

サンプルも少ないので今年どうなるかは分かりませんが、芝→ミルコ騎手、ダート→ルメール騎手ということで2人の成績がはっきり分かれたのも面白いですね。

ルメール騎手に関しては、イメージ通り藤沢厩舎で4勝と最も勝っている(ルメール×藤沢で【4-1-1-1】)他、たまたまだとは思いますがノーザンF生産馬で【9-13-3-10】、単回値55と勝ち切れていないデータが出ています。
あとは単勝1倍台で【8-2-1-0】とほぼパーフェクトな成績でしたので、ルメール騎手の単勝1倍台がいるときはあまりスケベ枠を発動しないほうが良いかもしれません。


惜しくも2位となってしまったミルコ騎手ですが、全レースでの単回値・複回値100超えに勝率・連帯率・複勝率は全てルメール騎手を上回っており、内容的には1番だったと言って良いでしょう。
以前とらじろさんもデータを出されていたような気がしますが、積極的に前で競馬してくれるので出遅れなければほぼ来てしまうイメージ。
芝で4角2番手以内だったレースは【11-4-2-1】と、スタート決められてしまったらもう(買ってない人は)諦めるしか無いような成績ですね。
(逆に、4角5番手より後ろだとほとんど馬券圏内に入って来ません。ミルコ騎手の人気馬に逆らうときは出遅れを祈るってことで、これは新馬戦以外と同じですね。)

 

特に芝のレースで強かったということで、友道・角居・堀・池江等芝ミドルのイメージが強い厩舎のノーザン・ディープみたいな「いかにも」という馬で多く勝っています。
他にも色々調べたのですが、まぁ常に芝では買っておかなければいけないでしょう、としか言いようがないですね。。。


当ブログでは福永騎手・戸崎騎手までを含めた4人を「四天王」的な扱いで取り上げることが多かった2017-18シーズンでしたが、やはり「デムルメ」とはちょっと差がありますね。
それでも、福永騎手などはどうしても「新馬戦得意」という印象が強く、逆に嫌うのも戦略的に有効な騎手なのですが、この単回値ならまずまずでしょうか。
レース条件問わず過剰人気気味になってしまう戸崎騎手も同様ですね。

ノーザンF生産馬のデータがちょっと酷くて、福永騎手【5-3-3-14】、単回値61の複回値60、戸崎騎手が【4-2-1-12】、単回値77の複回値52。
生産者別のデータ、攻略は別の日に書く予定ですが、ノーザンを嫌うなら「デムルメ」ではなくこの辺りの騎手の時という感じでしょうか。

福永騎手に関しては、ケイアイノーテック、ワグネリアンを始めとしたディープ産駒での成績が【7-0-2-2】、単回値276と人気馬が多いことを差し引いても素晴らしいです。
あとは、ミルコ騎手とは対照的に「ほとんど逃げない」というのも大きな特徴ですね。
新馬戦81回も乗っていて、4角先頭だったのはたったの1レース(中京芝1200mのリリープリンセス、3番人気2着)のみ。

5番手以内には付けることが多い(51レース、【15-12-8-16】)のですが、あくまでレースを教えながらという形で、この辺りも新馬戦の騎乗依頼が集中する一因なのでしょう。


ちなみに、戸崎騎手は逃げて勝つことも多い(4角1番手で【5-2-0-2】)ですね。

 

上位4騎手に続いたのは10勝の岩田・内田両騎手。
岩田騎手はだいたい毎年上位に入りますが、内田騎手は活躍が目立ちましたね。

単回値・複回値をみるとちょっと買いにくい部分もありますが、ノーザンの馬に乗って【3-2-4-8】とソコソコ稼げたのが大きかったでしょうか。
単回値からもお分かりの通り、勝つのはほぼほぼ1・2番人気で馬券になるのは5番人気以内でした。
今年も素質馬が一定数回ってくるのかどうか、注目したいところです。

 

7位の川田騎手は、前シーズンが16勝で2位だっただけにちょっと物足りない結果でしたでしょうか。
結果的に、ダノンプレミアムを始めとした中内田厩舎で9勝中6勝を挙げていて、「厩舎×騎手」のくくりではダントツの1位。
今年も同じような馬質であれば、思い切って中内田厩舎のときだけ買うような戦略もありかもしれませんね。

8位の武豊騎手は、福永騎手以上に新馬戦では「教育」に力を入れる印象で、新馬戦ではまぁこんなもんかなぁ(むしろ、これでも結構勝ったなぁ)というイメージです。

9位の石橋脩騎手は活躍が目立ったジョッキーの1人でしたね。
特にラッキーライラックも勝った新潟競馬場の芝レースでは【3-1-1-6】、単回値200の好成績で、今年も夏の新潟では注目しなければいけないでしょう。

それ以外のジョッキーでは、何と言っても「穴男」、江田照男騎手ですよね。
もの凄い単回値になっているわけですが、人気薄で勝った4レースの通過順を見てみると、

トーセンウィナー(13番人気1着) 2-2-2
ウイングセクション(9番人気1着) 6-3-2
ノーブルカリス(9番人気1着) 1-1-1
レオアルティメット(11番人気1着) 1-1-1

と、全て4角2番手以内。
これは人気サイドで勝ったレースにも言えることで、人気薄の江田照男騎手を買っている時、前に行ければかなり期待できます。

 

 

ということで、騎手別のデータをざっと見て参りました。

競馬の予想をする上で、ジョッキーに関してはあまり気にしない、むしろ気にしない方が配当妙味がある、という競馬ファンも多いと思います。

 

しかしながら、新馬戦というある意味特殊な条件のレースにおいては、比較的明確にジョッキーごとの得手・不得手が見受けられます。

(特異なコース形態である新潟芝千mの得手・不得手がはっきり分かれるのと同様に、と考えると分かりやすいでしょうか。)

 

特に、ノーザンの良血馬がどんな厩舎に入り、どんな騎手が新馬戦に乗っていてどの程度の成績なのか、注目してみるのも良いのではないでしょうか。

 

本当はもっと掘り下げながら何回かに分けてお届けする予定だったのですが、一気にご紹介したため長い記事になってしまいました。。。

 

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。