人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【回顧】 第68回阪神JF やはり堅かったですね。

おはようございます。

 

1日あいてしまいましたが、日曜日は本当に慌しくも楽しい1日でしたね。

3時から5時半ごろにかけて、香港国際競争4つにカペラS、阪神JF。

 

慌しすぎたのか、4つもレースがあって日本馬もたくさん出走、2レースで勝利という充実した内容だったにも関わらず、売上は期待されていたほどでは無かったとか。

昔JCとJCダートの両日開催だったのが別の日になってしまったのも、売上に与える影響という要素が大きかったと思いますが、この辺りが主催者としても難しいところですね。

 

ただ、個人的にはやはりこのような「お祭り」が年に1回くらいあったほうが良いじゃないか、と思いますね。

予想するのも馬券買うのも、ブログに予想を載せるのも大変ですが(笑)

 

それでは、まず阪神JFから振り返りたいと思います。

まずは全馬の着順・着差からです。

 

 

 

 

 

 

1番人気→2番人気の決着ですから威張れたものではありませんが、ようやくすっきりとした的中。

こちらの予想記事でも「勝ち負けできるのはここまで」と書いた5頭が掲示板を占めたように、「荒れるGⅠ」はどこへやら、いたって平穏なレースでしたね。

堅い予想を載せておいて外れると非常に恥ずかしいので、その点では良かったです。笑

 

スタートから振り返ると、ゲートの中でずっとうるさかった③エムオービーナスが大きく立ち遅れ、大外の2番人気、⑱リスグラシューもタイミングが合わず後方からになってしまいます。

その他も若干バラバラっとしたスタートで、この辺りは2歳牝馬って感じでした。

 

一番良いスタートを切った④レーヌミノルの外から、逃げると見られていた2頭、⑥ショーウェイと⑫アリンナが前に行きますが、ブリンカー着用のアリンナがハナを主張。

松若騎手も無用な競り合いは避け、2番手に。ここで徒に先行争いが激化しなかったのは良かったですね。

 

⑬ゴールドケープも3番手の外まで上がり、レーヌミノルは好位で折り合いに専念。

初めてのマイルの流れがどうかなと不安だった②ソウルスターリングでしたが、隣のエムオービーナスにも動じることなく好スタートを切ると、レーヌミノルを交わして3番手の内までポジションを上げていきます。

デビュー以来、3戦全てルメール騎手が乗っていて折り合い面での不安が無かったからこそできる騎乗だと思いますが、この時点でやはりレースセンスの高い馬だなあと感じました。

 

レーヌミノルの後ろには外から4番人気の⑪ジューヌエコール、内から5番人気の①ディーパワンサ。

ジューヌエコールはやや折り合いに苦労しながらの追走という印象です。

 

その後ろはひとかたまりの中団馬群、後方から5番手の外に⑰ヴゼットジョリー、出遅れた⑱リスグラシューは慌てずその後ろで脚を溜めています。

前半600mは34.7秒、800mは46.7秒と平均~やや速めかなという流れで3コーナーに入っていきます。

 

阪神芝1600mの長い直線と急坂に備えて、先行勢は大きな動きがなく、後方からヴゼットジョリーとリスグラシューが中団の外まで押し上げて、最後の直線を迎えます。

 

アリンナが内3頭分ほど開けていたこともあり、内からソウルスターリングとディーパワンサが進出、レーヌミノルも馬場の3分どころに持ち出して追い込み体勢に入ります。

外からはやはりリスグラシューが勢い良く上がって来ます。

 

ただ、ソウルスターリングのルメール騎手は、残り200m~250mの地点でアリンナを交わすまでは追い出しを我慢する余裕。

ここからの伸び・瞬発力は本当に素晴らしく、あっという間に後続との差を拡げていきます。

 

2番手はレーヌミノルが必死に追い上げを図るところ、外から勢い良くリスグラシューが追い込んでこれを交わします。

最後まで良く伸びたものの、ソウルスターリングに並びかけるところまではいかず、1 1/4馬身差でゴール。

レーヌミノルは1 3/4差の3着、その後ろはさらに2馬身離れて内からじわじわ伸びたディーパワンサといつの間にかインから追い込んできたヴゼットジョリー。

これは和田騎手の好騎乗でしたね。

 

強い馬がスムーズなレースをして、明確な差が付いたレースになりました。

ソウルスターリングはとにかく完璧の一言。

レースセンスが高く、先行して抜け出す競馬スタイルから今後も大崩することは無いでしょうし、初めての輸送競馬にもマイルの速い流れにも難なく対応できたのですから、来年の3歳牝馬路線の主役になることは間違いないでしょう。

何となくの印象ですが、スピード能力が突出していたフランケルに似ているのは今週末朝日杯に出走するミスエルテの方で、この馬は距離が伸びた方が本来の力が出せるようにも思います。

とにかく無事で、来年の牝馬クラシック戦線を盛り上げて欲しいと思います。

 

香港よりもこの馬に騎乗することを選んだルメール騎手はこの日6勝の固め打ちで一気に全国リーディングトップに。

熾烈な争いを繰り広げている戸崎騎手が2着と、その意味でも明暗が分かれましたね。

藤沢調教師も、これで関東リーディングトレーナーが見えてきました。

引退まであと5年ほどでしょうか。素晴らしい馬にめぐり合いましたね。

 

2着のリスグラシューは、出遅れが響いたものの最速の上がり(34.5秒)で2着。かなり長く脚を使っていて、この馬もやはり相当強いですね。

東京コースも経験済みで、2400mの適性ならもしかしたらフランケル参駒のソウルスターリングやミスエルテよりも上かもしれません。

オークス辺りでの巻き返しに期待したいところです。

 

3着のレーヌミノルも、さすが蛯名騎手、非常に上手く乗ったと思います。

好スタートから折り合いをつけていったん5番手辺りまで下げ、直線は先行馬の外から力強く追い込んできました。

この走りが出来ればマイルでも大崩れしないと思いますが、相手が悪すぎました。

 

▲に期待したディーパワンサは、ロス無いレース運びで4着に入りましたが、上位3頭との力の差は歴然という印象ですね。

折り合いを欠いたとはいえジューヌエコールが11着に惨敗したのを見ても、デイリー杯は相手関係に恵まれていたと見るべきかもしれません。

 

このレースの結果で、今週末のミスエルテへの注目度が俄然高まりそうですね。

勝っちゃったら最優秀2歳牝馬はどうなっちゃんでしょうか。。。

いずれにしても楽しみです。

 

時間の関係でその他のレースに関する回顧は割愛させて頂きますが、やはり何と言っても香港カップのモーリスは強烈でしたね。

出遅れた時はどうなることかと思いましたが、ムーア騎手は全く焦ることなく後方を追走。

徐々に進出するといつの間にか内から伸びてきて、後続を引き離す圧勝。

 

ちょうど話題になっているフランケルとも被りますね。

もともと最強マイラーと言われていて、2000mに挑戦しても結局勝って。出遅れて結局圧勝というところまで一緒という。

 

日本では引退式とかやらないんですかね?

思い切った逃げで見せ場を作ったエイシンヒカリともども、本当にお疲れ様でした。

(やっぱり現地で見たかった。。。)

 

 

 

さて、今年の中央競馬もあと残すところ2週間。

有馬記念に向けて、まずは今週末の朝日杯FSも頑張って予想したいと思います。

 

 

 

本日も、最後までお読み頂き誠に有難うございました。