人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【回顧】 第68回朝日杯FS そっちでしたか。。。

こんにちは。

 

1日開いてしまいましたが(最近このパターン多いですね・・・日曜の夜から月曜の朝にかけて仕事する習慣から抜けられない。。。)、朝日杯を回顧しておきます。

そして、早く頭を有馬記念100%に切り替えたいと思います(笑)。

 

 

それでは早速、全馬の着順・結果からです。

 

 

 

 

 

※ 予想記事はこちら

※ 展望記事はこちら

 

今年は話題先行型の1番人気・ミスエルテがかなりの支持を集めていてちょっと危険なのではないかと言っていましたが、6番人気→7番人気→12番人気と波乱の結果に。

ただ、これで馬連が5.980円、三連複が42,820円ですから意外とつかなかったなぁというのが第一印象。

単勝の売れ方とは裏腹に、かなり人気が割れていたということでしょう。

 

このレース、まず最初の注目点はどの馬が逃げるのか、ペースはどれくらいになるのかということ。

内目の良い枠を引いた⑤タガノアシュラがすんなり先手を取って、大外に入った⑱トラストはそれほど無理するとは思えず、前走1200mなどという馬もいないことから、それほど速いペースにはならないだろうというのが個人的な見立てでした。

しかし・・・

 

スタートが切られると、ポンと好スタートを切ったのは④ボンセルヴィーソ。一方お隣のタガノアシュラは全く出て行かず、1~2完歩で2馬身くらい後ろの状態。

松山騎手はある程度逃げることも想定していたのでしょう。そのまま迷い無くハナに立ってレースを進めます。

確かにデイリー杯では逃げて結果を残していましたが、他に行きそうな馬もいただけに、これは予想外でしたね。

 

内から①レヴァンテライオンも前に行きますが、これはボンセルヴィーソの後ろにつけ、その外には⑥クリアザトラックが追走。

200m~300mにかけてようやく大外からトラストが上がって来ます。

東スポ杯のときよりは折り合っている感じで、これがボンセルヴィーソの外の2番手に。この時点でスローペースが確定した感じですね。

 

⑧ダンビュライトと⑮レッドアンシェルが先行した4頭の直後、ほとんど差が無く⑯アメリカズカップ、③リンクスゼロ、⑦ビーカーリ、⑬ミスエルテ。

ミスエルテのこの位置取りにも驚きました。

スタートも今回は良く、好位につけるとちょうどレッドアンシェルの後ろ、内にはもう1頭の牝馬ビーカーリー、外にはアメリカズカップということで馬群の中でレースを進めます。

川田騎手は向こう正面でもう少し下げたそうにしていたので、戦前の不安どおり、やや折り合いを欠いてしまった部分もあったのかもしれません。

 

中団に⑪トリリオネアと⑭ブルベアバブーンがいて、あとは2~3馬身離れて⑰サトノアレスが追走。

600m35.6秒、800m48.3秒(600~800にかけてが12.7秒)とスローと言って良いペースだったこともあり先団がごった返している印象で、3~4コーナーにかけても馬場状態の良い所を選んで徐々に進出していけるこのポジションは却って良かったのかもしれません。

 

タガノアシュラはなんとサトノアレスよりも後ろ、後方4番手のインで苦しい感じ、その外には⑩モンドキャンノ。距離的なものもあってか、最初から後方で脚を溜める戦法に決め打っていた感じでしたね。

3コーナーから4コーナーにかけて、折り合いを欠いたデムーロ騎手のクリアザトラックがレッドアンシェルにぶつかったり、その後ろにいたアメリカズカップに迷惑をかけたりと若干バタバタしながらも、致命的な不利などはないまま最後の直線に入ります。

 

逃げたボンセルヴィーソが必死に頑張る外からトラストとクリアザトラック、さらに外からアメルリカズカップが伸びかけますが、並びかけるところまでは行きません。

代わって外からミスエルテも伸びてきますが、さらに大外、サトノアレスが目の覚めるような脚で一気に先頭をうかがう脚色で追い込んできます。

 

残り200mでは完全に先頭に立ってしまい、恐らく四位騎手もこんなに早く先頭に立てるとは思っていなかったのではないでしょうか。

ディープインパクト産駒らしい、素晴らしい瞬発力を見せると、追い出しを遅らせて外から追い込んできたモンドキャンノをクビ~1/2馬身ほど退けてゴール。

 

2馬身差の3着には結局逃げたボンセルヴィーソ、アタマ差でミスエルテ。

その後ろはさらに2馬身離されて、5着トラスト以下一団という感じでした。

 

 

勝ち時計は1分35秒4と、阪神JF(1分34秒0)や昨年リオンディーズが勝った時の時計(1分34秒4)と比べると物足りなさを感じるかもしれませんが、これは良場場ながらやや時計のかかる馬場コンディションとスローペースを考えれば仕方ないところ。

実際、この日の9レース、1600万下の元町Sの勝ち時計が全く同じ1分35秒4、しかもこちらは前半4F46.6秒ですから、サトノアレスのこの時計はむしろ立派だったと思います。

正直今年の朝日杯FSはあまりクラシックにつながらないだろうと思ってみていましたが、サトノアレスのこの勝ちっぷりはなかなか見事で、来年楽しみな1頭が出てきました。

 

最後の直線で内に切れ込んだり、最後外に膨らんだりでミスエルテもモンドキャンノも影響を受けたと思いますが、それが無くても結果は変わらなかったと思います。

予想記事でも、この馬を本命にしようかかなり迷ったという趣旨のことを書きましたが、直線延びてきたときは「そっちだったかぁ」と叫んでしまいました。

 

藤沢厩舎の2週連続GⅠ勝利、好調サトノ勢ということで、勢いを感じる勝利でした。

四位騎手も久し振りのGⅠで嬉しそうでしたが、藤沢厩舎の関東リーディングトレーナーもほぼ確定という感じでしょうか。

古いファンにとっては何となく嬉しいですね。

 

 

2着のモンドキャンノも、スローの瞬発力勝負になったことが幸いしたのは間違いありませんが、やはり力のあるところを見せましたね。

正直GⅠレベルとは言い難い今年のメンバーの中で、ちょっと評価が低すぎたのかもしれません。

府中のマイルがどうかという気はしますが、NHKマイルに向けても光の見えたレースでした。

 

スローだった分、前に行った2頭が3着、5着に粘りましたが、これも予想記事で書いたとおり、ボンセルヴィーソはいくらなんでも人気が無さ過ぎ、トラストはちょっとマイルは距離不足でしたかね。

内枠を引いて自分でペースを作りたかったというのが本音だったと思います。

能力的にも若干底が割れてきた印象は拭えませんが、個人的には来年も追いかけたい1頭です。

 

無印にしてしまったミスエルテですが、これも全く悲観する内容では無かったと思います。

やはり気性面の問題は見せていましたが、それでも半歩全身と言える内容で、馬群に入れて競馬しながら最後しっかり伸びてきていますから、これは大きな経験になったと思います。

最優秀2歳牝馬争いをややこしくして欲しかった思いもありますが(笑)、来年桜花賞→NHKマイルでしょうか?順調に行って欲しいと思います。

 

 

私が本命に期待したレッドアンシェルについては、パドック~返し馬~レース前と終始チャカチャカしていて、道中も他馬とぶつかったりでちょっと勝負にならない感じでしたね。

テレビで見ながら、これはまず無いなと思ってしまいました・・・

もちろんシュミノー騎手の問題では無いと思います。

 

これだけ手厚いサポートを受けられるのであれば(有馬もサトノノブレス乗るんですよね?)、また日本に来るでしょうし、ブドー騎手や国は違いますがデムーロ騎手のように、今後成長して名ジョッキーへの道を歩んで欲しいと思います。

(日本の若手ジョッキーにもっとチャンスを与えないと、という議論があることは理解していますが、この件に関しては私はわりと肯定派です。)

 

 

さて、今週末はいよいよ有馬記念。

 

個人的には、日本ダービーの週と有馬記念の週だけはやっぱり特別感が違います。

実質的に秋競馬のクライマックスはJCであるべきなんでしょうが、暮れの大一番という側面が強いんでしょうね。

 

今年は特にカレンダーが良くて、金曜日からJRAは3日間開催。

クリスマスグランプリということで、盛り上がりそうです。

 

既に火曜日ですが、今週1週間かけて、しっかり予想していきたいと思っています。

 

 

本日も最後までお読み頂き、誠に有難うございました。