人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【重賞回顧】エルムS、関屋記念 日本一長い直線で「行った行った」とは・・・お見事でした!

おはようございます。

 

先週末、日曜日に行われたGⅢ2戦。

所用でリアルタイムにレースを観戦することはできなかったのですが、お盆休み中で競馬場はとっても盛り上がっていたようですね。

 

昨日、久し振りの「一人暮らし状態」が嬉しくて盛り上がってしまい、無駄にテレビ見たり風呂上りに全裸でビール飲んだりしてたらあまり記事が書けなかったので(笑)、やや急ぎ足になりますが、早速振り返って行きたいと思います。

 

※予想記事は→こちら

 

 

第22回エルムS 回顧

 

まずは札幌11R、ダート1700mのエルムSからです。

オープン2戦を含む3連勝で臨んだテイエムジンソクが最終的に単勝オッズ1.5倍と圧倒的な支持を集めていましたが、勝ったのは4番人気のロンドンタウン。

土曜日から引き続き、雨の影響で高速馬場となっていたこともあり、日本レコードが記録されたこのレース、スタートから振り返りたいと思います。

 

 

 

まずまず揃ったスタートから、押してハナを主張したのは復帰後初重賞となる三浦騎手の③ドリームキラリ。

スタート直後、やや外に膨らんで④テイエムジンソクを押しのけるように先行していくと、1コーナーまでの短いホームストレッチで無理に主張していく馬も出てこなかったため、1番手ドリームキラリ、2番手テイエムジンソクですんなり隊列が決まります。

 

モンドクラッセが無理に行かなければ内からテイエムジンソクが行ってしまうと思っていたので、これはちょっと意外でした。

予想記事の中で、古川騎手にとって重賞制覇の大きなチャンスで気合十分でしょう、というような趣旨のことを書いたのですが、復帰週で三浦騎手の気迫も感じるような、そんな序盤戦でしたね。

1~2コーナーにかけて、2頭に続いて外に⑦タマモホルン、内に②ロンドンタウン。

ロンドンタウンはもう少し後ろからの競馬を想定していたのですが、スタート直後スムーズにポケットの位置を取れたのが非常に大きかったですね。

 

⑩モンドクラッセはちょっと中途半端にその後ろ、外々を回されるような形で5番手。

3列目のインに①コスモカナディアンでその外が⑥リッカルド、さらに外に⑪クリノスターオー。

 

あとは⑤オヤコダカ、⑫リーゼントロックに外⑨ピオネロで、ピオネロはやはりかなり外々を回らざるを得ない形になってしまいましたね。

⑧ラインハート、⑬メイショウスミトモは予想通り後方待機で、⑭ショウナナポロンもこの日は大外枠もあって最後方追走という形を選択しました。

 

1700mだし高速馬場だしで分かりづらいのですが、前半900mまでのラップが6.8 - 10.6 - 11.8 - 12.3 - 11.9 。

淡々と流れているようで、やはり前はそれなりに飛ばしていたという感覚で良いと思います。

 

3~4コーナーにかけてテイエムジンソクが早めに逃げたドリームキラリに並びかけていきますが、あえて逃げ馬を「可愛がった」のか、重馬場でいつもと同じようなパワフルな加速ができなかったのか。

ドリームキラリも粘り腰を見せて抵抗する一方で、後続との差もそれほど付いていないという過去3戦に比べると厳しい展開になってしまいます。

後ろからは2列目ポケットの位置でじっくり脚を溜めていたロンドンタウンが手応え抜群で3番手まで押し上げて直線へ。

 

直線に入ってからもドリームキラリと競り合いが続いている間に、直線外に切り替えて鋭く伸びてきたロンドンタウンが2頭を一気に交わして先頭に立ち、テイエムジンソクはどうにか最後の最後、ハナ差逃げ馬を交わして2着を確保するのがやっと。

なんだか連勝前のテイエムジンソクに戻ってしまったような、あと一歩足りない2着でした。

 

上位3頭が後ろをやや離しての入線で、4着もインから直線上手く外に持ち出した①コスモカナディアンと、このレースに関しては枠順も大きく影響しましたね。

枠順、展開、騎乗と全てが素晴らしく噛み合ったのが勝ったロンドンタウンで、逆に2番人気馬ピオネロは外枠であまり流れに乗れないまま終わってしまった印象でした。

 

断然の1番人気だったテイエムジンソクに関しては残念としか言いようがなく、メンバー的にも人馬ともに大チャンスだったと思うのですが、活かし切れませんでしたね。

重賞でのダントツ人気、重馬場、休み明け4戦目の体調等、ちょっとずつ色々な歯車が噛み合わなかったのか、これも結果論でしかないですが、前走逃げたことで、番手からのレースではあまりリラックスして走れなかったというのもあったかもしれません。

 

また一休みして仕切りなおしということになるのかもしれませんが、古川騎手はもう一度チャンスを貰えるのでしょうか。

個人的にはもう一度、このコンビで巻き返してほしいと思うのですが。。。

 

3着のドリームキラリも非常に惜しかったわけですが、これは前述のとおり、三浦騎手の好騎乗が全てでしょう。

マリーンSでは2.3秒差で負けていたテイエムジンソクとハナ差の走りができるというのは正直想像もしておらず、これは完全にノーマークでした。

新馬戦の予想記事でもちょっと触れましたが、1年間の長いブランクを経た復帰ということで「お帰りなさい」ムードに包まれた中、注目していた土曜日第7Rで見事復帰後初勝利を挙げると、土日で3勝、重賞での好騎乗と存分に存在感を見せつけました。

 

予想的にも、この馬がいなければ④着のコスモカナディアンと印上位の馬が上位に来ていたのになぁ、というのと同時に、馬券の買い方も非常に下手でした・・・。

1着欄をテイエムジンソクで固定した三連単しか買っておらず、いずれにしても三着馬は無印。

対抗-本命が1、2着なのに何とも勿体無かったです。。。

 

 

第52回関屋記念

 

続いて、新潟芝のマイル戦、関屋記念です。

こちらも全馬の着順から。

 

 

 

日本一長い直線658.7mが却って騎手心理に微妙な影響を与えるのか、意外と先行馬が頑張る印象の関屋記念ですが、それにしてもまさか「行った行った」とは。。。

スタートから振り返っていきましょう。

 

いつも通り、①ダノンプラチナが立ち遅れた他、⑭ロードクエスト、④トーセンデューク、⑦ショウナンバッハなどが後ろからの競馬になる一方で③マルターズアポジーが好スタート・好ダッシュを見せてすんなりハナに。

他に逃げ候補もいる中で、枠順とマイル戦でのテンの速さは

 

2番手はスタート直後、⑩ダノンリバティと⑧オールザゴーが出ますが、これらを交わして外から⑮ウインガニオンが2番手に。

⑬マイネルハニーはなかなか行き脚が付かずに3コーナー手前でようやく3番手に上がる感じで、結果を見てもやはりマイルは微妙に短いのか、体調が万全ではなかったのか。

 

ダノンリバティとオールザゴーの後ろにはスタートが決まった⑤ロサギガンティアに⑪ヤングマンパワー、内から②レッドレイヴン。

中団に⑨クラリティスカイとその外⑭ロードクエスト、さらに後ろに出遅れからややリカバリーした①ダノンプラチナ、1番人気⑥メートルダールに⑫ブラックムーンの差し馬勢。

後方3番手に外から⑯ウキヨノカゼ、⑦ショウナンバッハに最後方④トーセンンデュークという展開で3~4コーナーを回っていきます。

 

前半4ハロンは12.4 - 11.1 - 11.7 - 11.4(46.6秒)で、そこからもう1ハロンも11.3秒と加速していきます。

多少雨の影響が残っているもののある程度の時計が出る良馬場で、スローには落とさずにある程度のペースで飛ばすと、そこから11.1秒-11.0秒と一気に脚を使い、残り200m地点でまだ2番手ウインガニオンと3馬身ほどの差をキープ。

 

4コーナーで先頭だったマルターズアポジーと2番手だったウインガニオンがそのまま頑張り続ける中、3番手だったマイネルハニーだけが早々に後退、替わってダノンリバティが伸びてきます。

 

外から⑪ヤングマンパワーと⑭ロードクエストが、最内からは①ダノンプラチナが伸びてきますが、これらもラスト200m地点までで脚を使わされてしまったような印象で、ラスト200mはほぼ全馬同じような脚色のままゴールイン。

 

結局、4コーナーでインコースにいた先行馬3頭が1~3着。

唯一後方から上位に差し込んできた①ダノンプラチナ(公式で4角11番手→5着)も、通ったコースはインコース内ラチ沿いと、やや雨上がりの馬場特性による有利不利もあったかもしれません。

 

まあ何にしても、このレースは武士沢騎手とマルターズアポジーの絶妙なレース運びに尽きるでしょう。

戦績が物語るように、型に嵌れば鮮やかな逃げ切り勝ちを決める一方でダメな時は二桁着順ということで「買い時」が難しいですが、ワンターンのコース、マイル戦で逃げ切るイメージはちょっとありませんでしたので、予想の上でもノーマークになってしまっていました。

 

好スタートからすんなり先手を取ったことで先行争いが皆無だったことも大きかったですし、極端な大逃げでもなく、かと言って溜め逃げでもないという本当に絶妙なペース配分で誰にも競りかけさせずに15頭全てを術中に嵌めてしまった感じで、改めて自分の「型」を持った馬の強みを感じました。

 

外回りの直線に入ってからの上がり3ハロンの数字で見ると、マルターズアポジー自身が11.1-11.0-12.2と最後も上手くまとめて34.3秒。

他の上位陣は概ね33秒台中盤で、上がり最速のトーセンデューク(32.7秒)、ウキヨノカゼ(32.8秒)、ショウナンバッハ(32.9秒)がそれぞれ11、12、10着と上がり最速の馬が上位に来れない流れをうまく作った印象ですね。

 

2着のウインガニオンにしても、ダノンリバティとの力関係、斤量差、ローテーションから完全に消してしまっていましたが、これも参りましたね。。。

本当に夏場が良いのだと思いますし、今の充実振りもあって私の浅はかな予想を覆してくれました。

これでサマーマイル1着→2着。さすがにもう「お釣り」無いと思いますので、あとは休養に入ってマルターズアポジーの結果を待つ感じでしょうか。

 

4~6着のヤングマンパワー、ダノンプラチナ、ロードクエストもしっかり実力を示しましたが、その他後方勢についてはこの一戦は度外視して考えてしまっても良いのではないかなと思います。

 

 

ということで、いよいよ今週末は夏競馬のクライマックスとも言えるGⅡ札幌記念。

ネオリアリズムの回避は残念ですが、今年も香港からモレイラ騎手が参戦しますし、楽しみですね。

 

本当は今日中に日曜日の新馬戦も回顧できると思っていたのですが、明日になってしまうと思います。

今日までご帰省中の方は、Uターンラッシュ大変かと思いますが、お気をつけてお帰りください。

 

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。