こんばんは。
暦の上では立冬ということで今日から冬だとか。
今、北陸地方の小さな町に来ているのですが、すっかり日が短くなったのもあって、5時半にもなるとすっかり夜という雰囲気です。
もっとも競馬カレンダー上は秋競馬真っ盛りなわけで、早く今週末の予想に入るためにも、先週末の回顧を終わらせてしまいたいと思います。
昨日の残り、日曜日の2重賞ですね。
「立冬」より「栗東」・・・いや、なんでもないです(笑)
※この日の予想記事は→こちら
第55回アルゼンチン共和国杯 回顧
まずは東京競馬場の日曜メイン、アルゼンチン共和国杯。
いつものように、全馬の着順・着差からです。
圧倒的な1番人気に応えたダービー2着馬、スワーヴリチャードの強さだけが際立ったこのレース。
典型的な逃げ馬は不在でしたが、このメンバー構成ならカレンミロティック辺りが引っ張るのかな、と思っていたのですが、スタート直後の「お見合い」状態からやや掛かり気味でハナに立ったのが②マイネルサージュ。
目黒記念でも2番手からレースを進めていましたし、内枠の逃げ・先行馬が頑張れる馬場状態でしたので私も▲に期待していたのですが、逃げる形は想定外だったでしょうね。
2500mなのでラップが分かりにくいですが、300m~500mの1ハロンが11.2秒とすぐにはペースが落ち着かず、その後も「ペースが落ち着かないように逃げ馬を突付きながら乗った」というカレンミロティックの池添騎手のコメントどおり、終始12秒ソコソコのペースでレースが進みます。
スローからの瞬発力勝負に強い馬、スタミナ面に不安のある馬にとってはちょっと厳しい流れだったのかなと思います。
そんな中、超スローペースのダービーで差して2着に入ったスワーヴリチャードにとっても厳しいのかなとも思いましたが、むしろ強さが際立つようなレースぶりでしたね。
内枠に入ったこともあり、中団やや前のインといういつもよりやや前目のポジションでじっくり脚を溜めると、直線も前に行ったマイネルサージュとカレンミロティックの間を割るように伸びてきて、後は真っ直ぐゴールまで突き抜けて完勝。
残り400m~300mにかけて、前を捉える時の迫力は何とも言えない凄みがあるというか、感覚的なものなので上手く表現できないのですが、一流馬の強さを印象づけられるような、そんな勝ち方でした。
こういう隙のない騎乗を見てしまうと、「デムルメ」に馬が集まってしまうのも仕方がないのかなぁ、と納得させられる部分も。。。
前述の通り、微妙なメンバー構成だっただけに「相手が弱かったから」、という意見も当然出てくるものと思いますが、キセキ、レイデオロと並んで「弱い」と言われているこの世代を牽引していく存在であることは疑いを挟まないところですね。
次がJCか有馬かそれ以外か分かりませんが、どこまで古馬の一線級に通用するのか、注目です。
前を引っ張った2頭から少し離れた先行馬群の中にいたソールインパクトとセダブリランテスが2、3着したわけですが、格上挑戦だった前者は豊富なスタミナと53キロの軽ハンデを活かしきった福永騎手の好騎乗。
前述の通り、瞬発よりもスタミナが活きる展開も味方しました。
一方で惜しかったのがセダブリランテス。
さすがに無傷の4連勝とはいきませんでしたが、最後までしぶとく伸びてアルバートを退けての3着。
順調さを書いていたのとスタミナ面がどうかなと思って無印にしてしまったのですが、この馬もやはり力がありますね。
最後の直線、逃げた2頭の間のスペースが厳しいと判断したのでしょうが、外に切り替えようとした途端にカレンミロティックが外に膨らんで逆に詰まってしまったのも痛かったですね。
なかなか伸び伸びと走れる位置に馬を誘導できなかったという意味で、戸崎騎手は前日の京王杯2歳Sと同じような騎乗になってしまいました。
アルバートは一瞬伸びかけましたが、最後はやはり斤量でしょうか。
馬券的には、スワーヴリチャード本命だったのでやや人気のないところを中心に買ったのですが、その中では堅めとはいえ、◎→○で本線の馬連が的中しましたので、まずまずですかね。
こっちを勝負レースにできない私のセンスの無さも際立ってしまった、そんなアルゼンチン共和国杯でした(笑)。
第8回みやこS 回顧
最後はみやこS、ようやくここまで来ました。
とりあえずは全馬の着順・着差です。
1、2着馬の着差2 1/2馬身、2、3着馬の着差1 1/4馬身ともにアルゼンチン共和国杯と全く同じなのですね。面白い偶然です。
勝った馬が強いのは当たり前といえば当たり前なのですが、先週末の4重賞はどれも、「勝ち馬、強かったなぁ」という印象が強いレースでした。
私は日曜日の午後、オフィスで仕事の合間にレースを見ていたのですが、アルゼンチン共和国杯の的中で気分を良くしていたところで、なんとトップディーヴォが放馬・馬体検査とのアナウンス・・・
上記の通り、結局は競走除外となってしまい、私の馬券はほぼ半分返還となったのでした。
・・・まぁ結果、ラッキーだったのでやっぱりこの日はツイてたってことなんでしょうか?何だかなぁ。。。
さて、そんなどうでも良いことはさておき、好スタートから先手を取ったのは②サルサディオーネで、これは大方の予想通り。
外からは⑧モンドクラッセが押しながら2番手に上がり、内からは⑤アスカノロマン、さらには大外から⑯テイエムジンソクが先行態勢を取る一方で、私の本命馬①モルトベーネはまさかの出遅れ。
1番人気の⑮エピカリスは、ちょうど中団の外目をスムーズに追走。
スタートして早々に縦長になったこともプラスに働き、外枠の不利はほぼ感じない序盤戦だったのではないでしょうか。
逃げたサルサディオーネのペースは前半800mが47.8秒、1000mが1.00.1。
ダート良馬場の数字ですから、当然これは非常に速いペースでしたね。
前3頭からちょっと離れた4番手にテイエムジンソク、さらに離れた5番手グループの外にいたのが2着に入った⑩ルールソヴァール。
前述の通りハイペースでレースが進んだにも関わらず、テイエムジンソクは残り800m~600mにかけて早くも進出を開始し、4コーナーを周りながらかなり早いタイミングで先頭に立ちます。
あとは完全に独壇場という感じで、そのまま後続を寄せ付けないまま1着ゴール。
その強気な騎乗を前走でやって頂きたかったなぁと愚痴りたくなってしまいますが、ともあれ古川騎手らしい思い切りの良い好騎乗で、嬉しい重賞初制覇となりました。
この競馬ができればなかなか後ろから行く馬は捕まえられないでしょうから、追い込み馬有利なチャンピオンズCでどこまでできるか、非常に楽しみですね。
2着も早めにテイエムジンソクを追いかけるように上がっていったルールソヴァール。
重賞初挑戦でしたが、こちらもペースを考えれば立派ですよね。
あとは最後良い脚で3着に追い込んできて1800mでも問題ないところを見せたキングズガード以下、ハイペースに乗じて浮上してきた外枠の差し馬が上位を占めました。
モルトベーネも結果論としてハイペースになったのは良かったのですが、やはり最内枠から一度外に持ち出して追い上げなければならなかったのは痛かったと思います。
とにかくテイエムジンソクの強さが際立つ、そして個人的には「内枠有利」と書いてしまった予想記事を消去してしまいたくなるような、そんな今年のみやこSでございました。。。
さて、明日は水曜日ということで、エリザベス女王杯の追い切りに関するニュースなども入ってくることでしょう。
木曜日から金曜日にかけては展望記事もアップする予定ですので、またお読み頂けたら嬉しいです。
それでは、今更ながら・・・皆様良い1週間を。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。