人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【重賞回顧】第42回エリザベス女王杯を中心に これも神様の悪戯でしょうか。心に残るエリ女でした。

こんにちは。

 

1日空いてしまいましたが、先週末の重賞レースを一気に回顧したいと思います。

 

正直、1ヶ月以上前から心のなかでカウントダウンしていた東京スポーツ杯のことで頭が一杯ではあるのですが、「復習」をしっかりしてから前に進んで参りましょう。

 

 

・・・とか言いながら土曜日の話を少ししてしまう訳ですが、ワグネリアンとルーカスの対決。

ほんとうに楽しみで仕方がありません。

 

2頭が早い段階で出走を表明していた影響か、最大でも8頭立てになってしまいそうではありますが(スーサンドンはもちの木賞でしょう。てかそっちで狙いたい。笑)、馬券を離れても注目の一戦ですね。

ただ一つ残念なのは、翌週の京都2歳Sに出走予定だったヘンリーバローズの回避、放牧のニュース。

 

私の中では、2頭のライバル対決がダービーで決着、的な展開を妄想しまくっているわけですが、未勝利を使うのにも少し時間がかかったように、ヘンリーバローズは若干弱いところがありますね。

そうなると、新馬戦でハナ差負けてしまったのも痛恨だったということになりますが、無事復帰してほしいと思います。

 

さて、すっかり脱線してしまいましたが、重賞回顧でしたね。

メインのエリザベス女王杯→土曜日の2重賞→福島記念、の順番で参ります。

 

 

 

第42回エリザベス女王杯 回顧

 

 

 

まずはいつもの通り、全馬の着順・着差からです。

 

 

 

 

予想的には無印3頭での決着ということで、清々しい負けっぷりですね。

これは馬場読みから力関係からもう全て間違っていたので(ハズレは良くないですが・・・)納得感はある負けですね。

乗り替わりの影響に関する週中のコメント、全部削除してしまいたい衝動に駆られてしまいます(笑)。

 

ただ、今年のエリザベス女王杯に関してはそんなことどうでも良いですかね。

和田騎手とモズカッチャン、そしてミルコ騎手の言葉に出来ないようなドラマに関しては既に色々なところで語り尽くされてる感があり。

ニュースでも散々報じられているので、ここで詳細をなぞることは避けたいと思います。

 

 

ただ、これだけ長く生きてくると、「神様っているんだなぁ。」と感じてしまうことが多々あります。

 

別に宗教的な話をしたいわけではありません。

良い意味でも悪い意味でも、日々の行い、言動、物事に対する姿勢、そういった物の積み重ねが巡り巡って、未来の自分に返ってくる。

 

・・・世の中って、人生って、そういうものだなと感じることが多いということです。

ビジネスでも、目先の利益を優先せずに、真摯に誠実に仕事をしていくことの積み重ねで信頼を得ることができ、長い目で見れば良い結果に結びつくし、その逆もまた然りだと思うんです。

 

 

レース後、惜敗の悔しさを隠すこと無く、それでも「ゴメンナサイ」と声をかけたミルコに、「おめでとう」と言って軽く左手を上げた和田騎手。

引き上げてきた後も、モズカッチャンの関係者の姿を見ると真っ先に「GⅠ勝利、良かったね!」と祝福したそうですね。

 

彼が今年、40歳を迎える年にしてキャリハイの勝ち星を挙げている理由がそれだけでよく分かりますし、これからもきっと成績は伸びていくでしょう。

 

一方で、ミルコ・デムーロ騎手の非常に素直な感情表現にも良い意味で驚きましたね。

 

レース後のインタビュー、もしご覧になっていない方がいらっしゃったらJRAのHPで絶対に見て頂きたいです。

事前にインタビュアーとミルコ騎手の間で何らかの打ち合わせがあったのかどうか、こんな風に因果な乗り替わりについて正面からコメントを求めることってあるんでしょうか。

しかもモズカッチャンを「奪った」形になった上でレースを勝利した側の騎手に。

 

それに答えるミルコ騎手の言葉や表情も何とも言えない感じでしたね。

ただただ、この二人のドラマが深く心に刻み込まれた、そんな第42回エリザベス女王杯でした。

 

 

・・・なんて、綺麗にまとめようとしてみたりして、馬券が散々だったレース内容もちゃんと回顧しなければなりませんよね(笑)。

改めて、スタートから手短に振り返っていきましょう。

 

まず、スタートはちょっと意外でしたね。

大方の予想通り、④クロコスミアの主導権でレースが進むかなと思いきや、最内①クインズミラーグロがハナを主張して前に出ます。

もともと逃げなくても競馬はできる馬ですが、今年の3勝が全て逃げ切り勝ちだっただけに、クロコスミアとしてはちょっと誤算だったでしょう。

 

3番手は⑮マキシマムドパリで、マーメイドSを勝った時と同じような先行策。

⑤モズカッチャンはいつもの通り、内枠を利して2~3列目ポケットの位置を早々に確保、⑯ヴィブロスも外々を回らされるのを嫌ったか、この日はスタート後思い切って出しながら内のポジションを奪いに行きます。

 

ルメール騎手としてはそれで何とか折り合いをつけられると睨んだのか、これも非常に意外な作戦でしたね。

ただ、結果的には前半かなり掛かり気味に追走する形になってしまい、これがラストの伸びに響いた印象でした。

 

その辺りもひっくるめてやはり距離が長かったという結論になるのか、枠順に泣いたと捉えれば良いのか。

そんな不安要素を考慮してもここでは抜けた力があると考えた私の見立てが甘かったのか。

 

 

その他の有力馬は概ね想定通り、出たなり、枠なりのポジションで基本的には脚を溜めながらの追走。

 

外枠からムーア騎手がどう捌くのか注目して見ていたルージュバックですが、これは何とも中途半端な競馬をしましたね。

ルメール騎手のように出していくでもなく、かと言って抑えるでもなく。

 

ホームストレッチから1~2コーナーにかけては外々で前にカベをつくれない位置にいたと思ったら向正面では馬群の真ん中に突っ込んでいって。

それでも縦の位置関係で内から1列目まで潜り込めるでもなく、ちょっとムーア騎手らしくない騎乗でしたね。

本来ならもっと巧みにインに潜り込めるイメージなのですが、この辺りが名手をもってしてもテン乗りの難しさなのでしょうか。

 

 

クインズミラーグロが引っ張る流れは見た感じ縦長で速そうに見えたのですが、実際には1000m1.02.0、1200m1.14.8。

比較的時計のかかる馬場とは言え、ちょっと遅かったですね。

 

いつもならペースが一気に上がってロンスパ合戦になるはずの800m地点でも誰も動かず、前はじわりとペースを上げて800m-600mが12.2秒。

600m過ぎでようやく⑩ミッキークイーンが一気に外から上がっていった以外は大きな動きがないままに外回りコースの直線に入ってきてしまいます。

 

結局この日の京都芝コースは内が伸びる馬場状態のまま。

私は「土曜日は雨が乾く過程でインが伸びる馬場、日曜日は外差しが決まる馬場」と読んでいたのでこの時点でもう見込みが無いわけですが、その上でこの展開。

ちょうど昨年と同じような形で、「4角イン、前」にいないと勝負にならない、そんなレースになってしまいました。

 

 

直線に入り、クロコスミアが早め先頭から必死に粘り込みを図るところ、一瞬伸びかけたマキシマムドパリの外から一気にミッキークイーンが追い込み、インで脚を溜めていたモズカッチャンがクロコスミアの外から力強くこれを追い詰めます。

最後は3頭非常に見応えある攻防でしたが、勝ったのは真ん中、モズカッチャン。

 

ギリギリ2着に残したと言えば良いのか、惜しくも敗れたと言えばよいのか、それでも大健闘の2着にクロコスミア。

この展開の中で力を見せたミッキークイーンが3着。

 

ヴィブロスは、追い込んできたスマートレイアーをハナ差抑えて掲示板を確保するのがやっと。

そのヴィブロスも含めて、4角5番手以内にいた馬からクインズミラーグロが脱落して、ミッキークイーンが上がってきただけの掲示板。

 

レース内容としては豪華メンバーから期待されたような力比べにはならず残念な気持ちもありますが、だからこそ前述のようなドラマも産まれたわけで。

ゴール前の攻防も見応えがありましたし、このレースはそれだけで十分だったのかなとも思います。

(それこそ、競馬の神様がこんな展開を用意してくれたのかもしれませんが。。。神様、それならいつか和田騎手にもGⅠ勝たせてあげてくださいね。。。)

 

 

それにしても、ミルコ・デムーロ騎手はこれでGⅠ騎乗機会9連続で馬券圏内ですか。

正直、このモズカッチャンと今週末のペルシアンナイトだけは乗り替わりも不可解で、厳しいかなと思っていたのですが、これはまた頭を悩ませる問題が増えてしまいましたね。。。

 

馬の力もさることながら、名手が連続騎乗することの重要性も再認識させられただけに、ペルシアンナイトも評価を見直さざるをえないですかね・・・

 

 

 

第22回武蔵野S 回顧

 

 

 

ここからは簡単に結果とひとことコメントのみということで、ご了承下さい。

まずはいったん土曜日に戻って武蔵野Sです。

 

 

 

 

いやぁ荒れましたね。

これもとらじろさん始め結構当てている方が多くてビックリしてしまうのですが、獲った方おめでとうございます。

 

予想記事の方でも、「意外と追い込みがきかない府中のダート1600m」ということで人気しすぎのカフジテイクは切ってしまったのですが、「通過順位」欄をご覧頂ければおわかりのとおり。

4角4番手までにいた馬が1~3着している、典型的なダートの前残りの一戦でしたね。

 

その中で唯一7着に沈んでいるベストウォーリアに○を、この枠順、このメンバーで前に行かないとは想像できなかったモーニンに◎を打ってしまった私の予想センスの無さも際立っているわけですが・・・

これが横山典騎手の魅力ですので、まぁ致し方無いですよね(笑)。

 

 

それにしても7歳馬インカンテーションはこれでマーチS以降4戦して3勝2着1回(2着は交流G1)ですか。

シニスターミニスター産駒らしく左回りのこれくらいの距離はベストでしょうし、このままの勢いを維持できれば一昨年2着だったフェブラリーSもマジで狙えるのではないかと思えるほどの好調ぶりですね。

(できればそれまでにチャンピオンズC惨敗したりして人気を落としておいていただきたいところですが。笑)

 

2着のサンライズソアも、スムーズに先行できればしぶといところを見せました。

サンライズノヴァの方と真逆というか、爆発力は無いものの本当に安定していますよね。

割りと好きなタイプの馬なので本命にできなかったかなぁ、とレース後は悔やみましたが、3歳馬を完全に軽視してしまっていたので、まぁ無理でしたね。

 

ベストウォーリアに関しては、一叩きされていましたが、もう一歩状態が戻っていなかったか、フェブラリーS以降の成績を見てももしかしたら衰えもあったかもしれませんね。

 

逆にもしかしたら浮上の切欠を掴めたかな?と感じたのがノンコノユメ。

9ヶ月じっくり休養を取ったのが良い方向に出たのか、去勢手術後1番のレース内容だったのではないでしょうか。

状態さえ戻ればまだまだ元気な5歳馬ですし、本番もクリスチャン騎手でしょうか?個人的にはこの展開でもしっかり5着に入ったカフジテイク共々、追い込みがきくチャンピオンズCでは期待できそうだなという印象を受けました。

 

 

 

第52回デイリー杯2歳S 回顧

 

 

 

次は土曜日の2鞍目、デイリー杯2歳Sです。

 

 

 

 

メガリージョンの「中止」が何とも物悲しいですね・・・

 

わりとレースの序盤で、転倒とかではなく鞍上が異変を察知してスローダウンさせての中止だっただけに最悪の自体は免れてくれるのではないか。

そんな儚い期待も虚しく、JRAのHP上でほどなく「予後不良」のアナウンスがありました。

まだ将来のある若駒で、重賞初挑戦で2番人気に支持されるほどの期待を集めていた同馬。

競馬には時として起こり得ることではありますが、やはり非常に残念です。

 

 

 

さて、それでもレースの回顧はしなければならないわけですが、内から①ロードヒイラニが行くかと思いきや立ち上がるようなスタートで全く行けず。

序盤はメガリージョンが、続いて⑧カツジ辺りが2番手で②フロンティアは必死に押さえながら3~4番手を追走するというちょっと予想外の展開に。

作戦だったのでしょうが、結果的にちょっと苦しい競馬に自らしてしまった印象でした。

 

前半4ハロンが48.7秒と、時計がかかる馬場を考慮しても遅いペースで、ラスト3ハロンが12.4-11.6-11.3といういわゆる「加速ラップ」だったことを考えると、勝ったジャンダルムは本当に強かった。

インを回ってロス無く抜け出したコース取りも素晴らしく、アッゼニ騎手は武豊騎手の負傷で巡ってきたチャンスを見事に活かしきりましたね。

 

武豊騎手としても、有力馬で朝日杯に臨めそう・・・と思いきや、次走ホープフルSですか。。。

まぁオーナーの意向なのでしょうが、現時点では朝日杯の方がメンバーが揃いそうなので、意外と良い選択かもしれませんね。

池江調教師のコメントだと、ダービーにも出たいようですので、ちょっと気が早いですが、2000mでの走りにも注目です。

 

ディープインパクト産駒のカツジ、ケイアイノーテックが2、3着でしたが、2頭とも新馬戦を勝ったばかりでフロンティアに先着したわけですから、フロンティアがメガリージョン故障の影響を受けたのだとしても、評価できる結果でしょう。

 

 

 

第53回福島記念 回顧

 

 

 

 

 

最後は福島記念。

昔からエリザベス女王杯と同じ日にひっそりと行われる不思議なローカル重賞ですが、3歳馬のウインブライトが見事に接戦を制しました。

 

向こう正面で外からマイネルミラノが捲りを見せたり、早めに外からサンマルティンに絡まれたりして決して楽な展開では無かったと思うのですが、先行馬群の外目から力でねじ伏せるような勝ち方。

斤量面も特段有利だったとはいえず、素直に強かったと評価できるのではないでしょうか。

 

それにしても、ここのところ、3歳馬の活躍が目覚ましいですね。

みやこSのエピカリスは人気を裏切ってしまいましたが、アルゼンチン共和国杯1着のスワーヴリチャード、武蔵野S2着のサンライズソアにこのウインブライト、そしてエリザベス女王杯のモズカッチャン。

 

ますますペルシアンナイトが気になってしまいますね・・・

 

 

 

それにしても驚いたのは3着のヒストリカル。

最後の最後、スズカデヴィアスに交わされてしまい3着でしたが、一瞬は頭まであるかなと思うような脚勢。

よく見たら4着にも8歳馬のマイネルディーンが入っていたわけですが、本当に元気です。

 

私が本命に期待した①プリメラアスールは、絶好枠からせっかく主導権を握れたのですからもうちょっと積極的な競馬をしてほしかったというのが正直なところです。

福島競馬場で4ハロン目、5ハロン目を12.8-12.7秒と緩めすぎてしまっては、「誰かマクって下さい」と言っているようなものですよね。

最後までそれほど着差が付いているわけではないので、ちょっと惜しい競馬でした。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 

 

 

ということで、一気に4重賞を振り返って参りました。

しつこいようですが、もう気持ちは4日後の東京スポーツ杯2歳Sです。

もちろんマイルチャンピオンシップの方も、しっかり予想して行きたいと思います。

 

また週中には展望記事もアップする予定ですので、お読み頂けたら嬉しいです。

 

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。