人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

2018年大阪杯の回顧 神騎乗がもたらしたGⅠ初制覇。

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おはようございます、umassyです。

せっかく日曜日は中山競馬場に行きましたので、桜並木の写真をトップにしてみました。
とってもキレイなのですが、あの下でお花見したいよなぁ・・・

 

さて、ミルコ・デムーロ騎手の「神騎乗」に対する絶賛が止まらない今年の大阪杯の回顧ですね。
個人的なメインレースだった中山10R。
伏竜Sでルヴァンスレーヴが敗れた時点でテンションだだ下がりな状況だった訳ですが、さすがにあの瞬間は声が出てしまいましたね。

改めてVTRを見返してみて、素晴らしいタイミングで、素晴らしい判断だったとつくづく感じ入ってしまったわけですが、その辺りを含めて振り返って参りましょう。
 

予想記事は↓です。

大阪杯2018 回顧

結果

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コメント

冒頭触れたように、ミルコ騎手が素晴らしい騎乗でスワーヴリチャードにも、庄野調教師にも、そして馬主のNICKSにも悲願のGⅠ初制覇をもたらしたこのレース。
NICKSについては以前もどこかで触れたと思うのですが、毎年それほど数を所有しているわけではないのですが、新馬戦でも良く来ますし、勝ち上がり率、全体の勝率・複勝率など素晴らしいですよね。

 

このレースに関しては、もうヤマカツライデンと酒井学騎手が作るペースを読み違えてしまった。それに尽きると思います。
前半800m48.9秒、1000m61.1秒と超豪華メンバーが揃ったGⅠ、しかも時計の速い先週末の阪神芝コースを考えれば超スローと呼んでも差し支えないペース。

予想記事でも書いたように、ヤマカツライデンが滑り込みで出走できたことにより、私はこのレースある程度流れると考えました。
同馬自身はこのメンバーで到底勝負になると思えず、同じ馬主のヤマカツエースをアシストするべくスローには落とさないのではないか。
そう考えたのですが・・・浅はかでしたね。

⑫ヤマカツライデンが外からじわっとハナに立つと、その外から⑭ダンビュライトが2番手に付けて、これは予想通り。
インから⑥スマートレイアーが2列目インのポケットを取りに行ったのにはおったまげましたが、その外から⑪ウインブライトが上がっていって、3列目の内には②サトノダイヤモンド、その外に⑧アルアイン。


川田騎手もそこまで遅くならないと思って序盤無理にはポジションを取りに行かなかったんですかね。
結果的に、直線まで動きにくい感じになってしまいましたし、もしもう1列前で競馬できていたらもう少し際どい勝負に持っていけたのかもしれません。
逆に、サトノダイヤモンドに関してはこの地点までなかなか上手く入れたんじゃないかと思っていたのですが・・・。


ダイヤモンドの後ろを内から③ヤマカツエース、⑤ペルシアンナイト、④シュヴァルグランなどが追走して、①ミッキースワローはがっちり手綱を抑えて後方待機。
他の有力馬では⑨トリオンフと⑮スワーヴリチャードがスタートで後手を踏んでしまうのですが、ここでのミルコ騎手の動きは非常に面白かったですね。

私は個人的に、前にカベを作れずに掛かってしまった金鯱賞の内容が不満だったのですが(結果的にそれでも押し切ってしまったことで強さが強調された訳でもありますが)、ミルコ騎手もまずは馬を内に誘導して、前にカベを作る、かつバラける展開になればある程度内ラチを頼れるようなポジション取りを狙っているように見えました。

しかしながら、前述したとおりの超スローペースで中団馬群がごった返しており、そのまま流れて3~4コーナーを迎えれば外々を回されて非常に厳しくなる。
そう見るや、向正面の半ほどから3コーナーにかけて、大外を回して一気に先頭に並びかけて行きます。

そのまま捲り切っても良かったのでしょうが、内からヤマカツライデンが抵抗を見せるといったんその外で一息入れて、直線入り口で再び先頭に立つとそのまま押し切り。
ヤマカツライデンが4コーナーで後退して行ったことにより、直線入り口では先頭に立って内ラチに付けられたのも良かったですね。


ちょっと残念だったのは、私が本命に期待していたダンビュライト初め、他の有力馬がスワーヴリチャードを積極的に追いかけられなかったこと。
3コーナーに入った1200m地点からのラップが11.2-11.1-11.4-11.6と「超後傾ラップ」になってしまったことで、コーナーに入ったあとで外からこれを追いかけるのは見た目以上に難しかったのでしょう。

その意味でもミルコ騎手の仕掛けたタイミングは恐らくドンピシャで、実際これを見るように外を回って追い上げを図ったトリオンフ、サトノノブレスにシュヴァルグラン辺りはある意味最も(インでじっとしていた各馬よりも)厳しい競馬になってしまいました。

その中では田辺騎手のトリオンフだけが外目から直線入り口でこれに並びかける積極的なレース運びで、しかも8着に粘ったわけですから素晴らしい内容だったのではないでしょうか。


結局、スワーヴリチャードを真後ろから追いかけるように伸びてきたアルアインは最後ひと脚使ったスワーヴリチャードに突き放されてしまい、いかにも福永騎手らしい、直線半ばまで脚を残して外から差し込む競馬でペルシアンナイトが2着に上がったところがゴール。

久々に「らしい」末脚を見せてくれたヤマカツエースが4着で、これも典さんらしい競馬で最後ダンビュライトを交わしたミッキースワローが5着。
あとはちょっと離されてサトノダイヤモンド以下という感じでしたね。


とにかく、ミルコ騎手が勝ってきた昨年秋以来のGⅠレースはどれも「神騎乗」と呼ぶに相応しい、彼が乗っていなければ勝てなかっただろうと思わせる内容のものばかりなわけですが、今回もまた同じような感想を持たざるを得ないですね。。。

前述のとおり、こんなスローな流れになるのは意外だったわけですが、これは各ジョッキーも同じだったと思うのですね。
この点に関して、ある二人の騎手が残しているコメントが非常に興味深いのですが、

「思ったのと違う変なペースになってしまった。この馬には流れが向かなかった。」

「スローになったときのプランも考えていた。有馬記念のような競馬はしたくなかったので、その時は捲って行こうと思っていた。」

何となくのニュアンスで書いているので正確ではないかもしれませんが、お分かりですね。前者がシュヴァルグランの三浦皇成騎手、後者がミルコ騎手です。

あらゆるケースを想定してレースに臨む事前の備え。
状況を瞬時に捉える判断力。
そして、その状況に合わせたベストな行動に移す実行力と思い切りの良さ。

決して三浦皇成騎手を非難しているわけではないですが、超一流ジョッキーとの違いはここにあるのだろう、とつくづく感じさせられますし、これってどんな仕事にも当てはまるよなぁなんて自分の身を省みてしまいますね。


ただ、ついでにシュヴァルグランについて触れておくと、いくらなんでも負け過ぎと思えることは気がかりです。
阪神大賞典ではなくここを使ってくる以上はある程度勝負に来ている、と見た私の読みは大外れだったことは認めざるを得ない結果ではありましたが、それにしても、ねぇ。

もしかして阪神大賞典は使いたくても使えないほど仕上がりが遅かったんじゃないか、とか色々勘ぐってしまいますが、天皇賞(春)でもう一度意地をみせられるのかどうか。慎重に見極めたいですね。

 

私が本命にしたダンビュライトに関しても、ラストで使える脚に限界があり、「流れ」が敗因として大きかったのでしょう。
ただ、この馬に関してはその流れを変え得るポジションにいただけに、もうちょっと何とかならなかったのかなぁ、と恨み節の1つも言いたくなってしまいます。

さすがにハナを奪うまで行かなくても、しつこく突っついてペースを落とさせないとか、そうすればスワーヴも捲れなかったかもしれないし、、、なんてついつい考えてしまいますが、着差やレース内容を見てもちょっと力が足りなかったのもありますね。
GⅠを獲るチャンスは絶対にあると信じていますので、力を蓄えて、大舞台でミルコ騎手が選んでくれる日を待ちましょう(笑)。

ダービー卿CT2018 回顧

結果

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コメント

最後に、土曜日のダービー卿CTも簡単に結果だけ。
マルターズアポジーがなかなか先頭に立たず、外から勢いをつけて上がっていったのと2番手もさらに外から⑭ソルヴェイグが追い上げていったこともあり、序盤から息の入らない流れになってしまいましたね。

私の本命馬、③キャンベルジュニアは先行馬の中で唯一2着に粘るなかなか強い競馬を見せてくれましたが、外からソルヴェイグが上がっていった時に、インのポケットでしっかり我慢させた石橋脩騎手の好騎乗だったように映りました。

今週末の桜花賞では圧倒的1番人気が予想されるラッキーライラックも控えていますし、日曜日もテン乗りのドンフォルティスを完璧な手綱さばきで勝利に導くなど、本当に今乗れているなぁという印象ですね。

 

昇級初戦にしては斤量も見込まれたしずいぶん人気しているなぁと思っていた⑨ヒーズインラブが力強く抜け出して快勝。
こちらも中団から思い切ってインを突いた藤岡康太騎手の好騎乗・・・だったのですかね。なんとなく、パトロールビデオ見るとキャンベルジュニアが内にササらなけれればどん詰まりだったような気もするのですが。
ただ、強い競馬をしたことに違いはなく、今後も楽しみですね。

 

馬券的には、押さえとしては馬連3,890円なので悪くないのですが、ハンデ戦だし3連複1頭軸が正解だったなぁという感じです。。。

 

 

ということで、この週末はドバイなどを含め大いに楽しみ、そして大いに負けました(笑)。
今週末は桜花賞を始めとして、NZTに忘れな草賞など楽しみな3歳戦も待っています。

気持ちを切り替えて、また1週間しっかり予想して参りましょう。

 

仕事の方も先週よりは落ち着いて来ますので、桜花賞の展望記事か新馬戦データの第1弾、少なくともどちらかはアップしたいと思っています。
またお読み頂けたら嬉しいです。

 

それでは、長くなってしまいましたが、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。