人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

2018年日本ダービーの回顧 やっぱりダービーは良いですね。

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こんにちは、umassyです。

去年も同じようなことを書いていたような気がしますが、「祭りのあと」で脱力感いっぱいな週初め。

昨日の月曜日もダービーを振り返るコメントや写真がtwitterのタイムラインに溢れていて。
ネットニュースにも関係者のコメントやエピソードなどを紹介する記事が数多く、それらを目にする度に日曜日の興奮と感動がよみがえってきて胸が熱くなって。

いやぁ、ダービーって本当に良いものですね(水野・・・もうこのネタは良いですかね。笑)、というのを1年ぶりに感じてしまいますが、一つのシーズンの終わりは次のシーズンの始まりを意味するわけで。

JRAの競馬カレンダー上、「春競馬」が先週末で終わり、次の土曜日からは「夏競馬」が早くも始まります。
そう。2018-19シーズンの新馬戦が始まり、POGが始まり、我々競馬ファンにとっては次のダービー馬を探す旅がもう始まってしまいます。

「夏の2歳単勝」は今年もあるみたいなので、私も来週からは新馬戦の単勝勝負を再開したいと思います。
昨シーズンのデータを振り返る記事も今週アップしてく予定ですが、その前にダービーの回顧だけはどうしてもしておきたかったので、1日空いてしまいましたが、かつ簡単な記事にはなりますが、お読み頂けたら嬉しいです。

それでは、早速参りましょう。

 

(予想記事はこちら)↓ 

日本ダービー2018 回顧

結果

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コメント

もう周知の通りですね。
「平成最後のダービー」を制して第85代ダービー馬に輝いたのはワグネリアン。

今まで何度も悔しい思いをしてきた福永騎手がついに悲願のダービージョッキーに輝いたということもあり、そして個人的にも、新馬戦から惚れ込んでずっと追いかけ続けている2頭(もう1頭はルヴァンスレーヴ)の1頭がダービーを勝ってくれたということで、深く思い出に残るダービーとなりました。

早いもので41歳になった福永祐一騎手。
19度目の挑戦での日本ダービー制覇は1993年、44歳の年にウイニングチケットで勝った柴田政人騎手と並ぶ最多記録ということで、インタビューにもあったように一生取れないんじゃないかと思うような長い挑戦だったと思います。

全然関係ない話になってしまうのですが、私、長い間福永騎手は柴田政人さんの甥っ子なんだと思い込んでいたんですよね。
以前、どこかで「子供の頃はお年玉をくれる『柴田のおじちゃん』だったのが・・・」みたいな記事を読んで勘違いしてしまったんだと思いますが、まぁどうでも良い話ですね(笑)。

さて、話を戻すと今年の日本ダービー。
⑧ブラストワンピース、⑭エタリオウ辺りがやや立ち遅れたのを除きほぼ揃ったスタートから、内から①ダノンプレミアム、③テーオーエナジー、⑦コズミックフォース辺りが出を窺いますが、それを制してハナを主張していったのが何と皐月賞馬の⑫エポカドーロ。

「無理してでも逃げる」と三味線を弾いた皐月賞では激しい先行争いに付き合わずに控えて、ここでは逃げと、戸崎騎手どうしちゃったんだと逆に心配になるような素晴らしい騎乗(笑)。

皐月賞ではその「超ハイペース」を演出しながら3着に粘った⑯ジェネラーレウーノ、今回は外枠もあって無理せずにその外2番手につけて最初のコーナーに向かいます。
3番手インポケットにはダノン、その外にテーオーエナジー、コズミックフォースと続きますが、ここで2つ目のサプライズが。

何と、⑰ワグネリアンが外からポジションを取りに行って5~6番手の外まで押し上げて行きます。
一つ内の田辺騎手がかなり強引にインに切れ込んでいったのに付いて行けたラッキーも合ったとは思いますが、これには驚かされましたね。

事前にコメントされていた作戦ではあったのですが、予想記事でも、「多分それはやらない(出来ない)と思います。」と書いてしまいましたが、まさか福永騎手にこんな思い切った騎乗が出来るとは。

ややスタートで後手を踏んだブラストワンピースでしたが、1コーナーにかけてと1~2コーナーで何とかリカバリーしてちょうどワグネリアンの内まで押し上げます。
この辺りはさすが、勝負師・池添騎手らしい立ち回りでしたが、ここでちょっと脚を使ってしまったことと、終始福永騎手に閉じ込められるようなポジショニングになってしまったことが、最後僅差になった2・3着争いに響いたでしょうか。

その後ろ、最内にはスタートからスムーズに進めた⑥ゴーフォザサミットで、⑱サンリヴァルは大外で致し方ないとは言え中途半端すぎる9番手の外。
結果も13着と見せ場なく終わってしまいましたが、藤岡佑介騎手だったらどう乗っていたのかなぁと思わざるを得ないですね。。。

あとは少し馬群がバラけて、1頭ポツンと最後方の④アドマイヤアルバの前4頭が、⑬グレイル、⑭エタリオウ、⑤キタノコマンドールに⑮ステルヴィオ。
この辺りは、あくまで前走と同じ競馬に徹して末脚に賭けますが、この時点でもう勝負ありましたね。

この日の東京競馬場芝コースは、8R、同じ芝2400mの青嵐賞が1000m59.6秒、勝ちタイム2.22.9という超高速馬場。
この馬場で、戸崎騎手は前半1000m60.8秒と、上手くスローに落としてレースをコントロール。皐月賞馬エポカドーロと皐月賞1番人気のワグネリアン、さらに2歳王者ダノンプレミアムに有力馬ブラストワンピースが先行馬群にいるわけですから、どんな脚を使っても後方勢が馬券に絡むのは困難な状況でした。
(33.4秒の脚で3着とハナ差の4着まで追い込んだエタリオウは結構惜しかったわけですが。。。)

3~4コーナーにかけて、エポカドーロも800m~600mにかけて11.7秒とややペースを上げますが、外からコズミックフォースが積極的に仕掛け、その内にいたジェネラーレウーノも併せて上がろうとしますが、こちらは4コーナー手前で既に苦しい脚色。
調教も抜群に見えましたし、皐月賞よりはるかに楽なペースだったのに・・・この馬の敗因は正直よく分かりませんね。

そして、2コーナーから向正面にかけてうまくコズミックフォースの後ろにつけて折り合っていたワグネリアンも、石橋脩騎手の仕掛けに付いていくように前を追うと、直線に入ったところではダノンプレミアム、(ジェネラーレウーノ、)ブラストワンピースと並んで3番手の一線まで上がります。

福永騎手のコメントを聞くと、やはり相手はダノンプレミアムとブラストワンピースと見ていたようで、4コーナー地点ではブラストワンピースの手応えが抜群に映ったため、これに蓋をしてこじ開けられないように注意していたようですね。

内から2頭目のジェネラーレウーノがバテて下がってきたことで上手いこと壁になり、外の福永騎手もコズミックフォースとの間を空けずに追い出した事で池添騎手は完全に行き場を失ってしまいましたね。

個人的には、ここでいったん溜めを作ってワグネリアンのさらに外に誘導する選択肢も合ったように見えたのですが、一瞬内を狙おうとしてから結局300m辺りで外に切り替え直すロスがあり、ここから前の3頭を追うのはちょっと厳しかった印象です。
この辺りは流れの中での一瞬の判断ですから仕方がないとは思いますが、対抗ブラストワンピースだっただけに、ちょっと「たられば」を考えてしまいますね・・・。

ラスト200m辺りからは、やや脚色が鈍ってきたコズミックフォースを挟んで最内から必死に粘り込みを図るエポカドーロと外からこれを交わしにかかるワグネリアンとの激しい叩き合いが続きましたが、最後は福永騎手の想いに応えるようにワグネリアンがグイッと前に出たところでゴール。

最後、外に内にと大きくヨレながら追い込んできたエタリオウに、懸命に盛り返してきたブラストワンピース、さらにインでやや詰まるところもありましたが伸びてくる気配はなく流れ込んだ形のダノンプレミアムまでがほぼ1団でゴール。

終始ポケットでうまく脚をためているように見えたダノンプレミアムでしたが、最内が空いた時に伸びることも出来ず、逃げ馬の外に切り替えて襲いかかることもできずで、恐らく直線ではあまり手応えが残って無かったのでしょう。
やはり懸念していた通り、距離プラス久々で状態面が完璧ではなかったということでしょうし、川田騎手のコメントからも最後はかなり疲れていたようでしたから、秋に向けてしっかり休んで、復活の走りを見せてほしいですね。
ここで無理したことで何か今後に響かなければいいなぁというのが率直な思いです。。。

 

最後まで3着に粘りきったコズミックフォースの頑張りで3連単285万円の大波乱となった今年のダービー。
後から考えて、コズミックフォースは確かにすみれS1番人気だった馬ですし、一息入れたプリンシパルを叩いての本番ですから、内枠で前にも行ける馬だし盲点になっていたなぁと思いますが、エポカドーロは恐らく10回予想しても10回消していましたので、私には当てることが不可能なレースでした。

皐月賞がメイチで調子落ちという話で、それを裏付けるような軽い追い切りに当日もなかなかパドックにも入らず馬場入りも遅れて。
皐月賞馬の意地と戸崎騎手の2戦続けての好騎乗もあったと思いますが、この馬も順調に行けばもしかしたらとんでもない馬になるかもしれませんね。

 

そして何より、このレースはワグネリアンと福永騎手ですね。
レースを使う度に前進気勢が強くなってきていることで、皐月賞時にはレースで掛かることを心配して調教を軽くしていたそうで(やはり、本当のことは後にならないと教えてくれないですね・・・)。
今回はダービーで勝つために、リスクを恐れず調教での負荷を上げて、福永騎手も外枠から引っ掛かることを恐れず積極的にポジションを奪いに行って。

思えばデビュー間もない時期にキングヘイローで犯した失態(スタート直後から持っていかれてしまって、逃げる形になって惨敗)、その幻影に囚われ続けてきたようなここまでのキャリアだったようにも映る福永騎手。
自らそのトラウマを振り払うような「神騎乗」でダービージョッキーになったこれからは、一皮むけた騎乗を見せてくれるのではないか。

そんな期待も抱かせるような、本当に素晴らしいエスコート振りでした。

 

ということで、好きな馬が勝ったことでやや興奮気味のレース回顧でしたが、冒頭触れたように、もう今週末には新馬戦が始まります。

今年も福永騎手と平田厩舎のコンビが新馬勝ち第1号になるのか。
私やとらじろさんが待ちに待った新シーズンの始まりです。

当ブログも、「新馬戦メインの重賞はおまけ」という平常運転に戻り、データ記事や予想記事等昨シーズン以上に充実できるように頑張りますので、またお読み頂けたら幸いです。

それでは、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。