人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【新馬戦予想】2020-21シーズン振り返り②~騎手ランキング

f:id:umassy:20210504171346p:plain

こんにちは、umassyです。

結局何だかんだと遅くなってしまいましたが、昨シーズンの新馬戦成績を振り返るシリーズの第2弾。

第1回は私の個人的な予想成績でしたが、今回からは20-21シーズンの新馬戦データになります。
例年通り、まずは「新馬戦リーディング」の結果からになります。

2020-21騎手別勝利数ランキング

まずは、2020-21シーズンの全新馬戦(2020年6月1日~2021年2月21日)の騎手別勝利数ランキングをざっと眺めたいと思います。

【集計対象】

芝 197R(2,718頭)
ダ   94R(1,310頭)


新馬戦の開催時期が約1ヶ月短くなったことに伴って、通常よりも10レース程でしょうか、レース数が少なくなった印象ですね。

まずはランキング表を。

f:id:umassy:20210518193150p:plain

※ランキングを概観することが目的ですので、オッズカット等は一切しないデータを、単純に集計しています。

昨シーズンはあまり途中経過的な記事をアップできなかったのですが、なんとルメさんの牙城がついに崩され、福永騎手が2013-14シーズン以来となる久々の「新馬戦リーディング」獲得です。

ちなみに、「デム・ルメ」が通年騎乗するようになった2015-16シーズン以来、最初のシーズンがミルコで翌シーズンからは4期連続ルメール騎手が1位。
その前の14-15シーズンは戸崎騎手が1位でした。


まぁ、サンプル数も少ないですしあまり個々の数字を気にしすぎても良くないのですが、新馬戦成績のトレンドには意味があるケースも多いので、いくつか深掘りして見ましょう。

 

「ノーザンF系馬主」ランキング

f:id:umassy:20210518194933p:plain

私が良く取り上げるランキングですね。

これも非常にサンプルが少ないので、全体的な傾向を掴んでいただく目的でお出ししていますが・・・
こうして見ると福永騎手のリーディング獲得の理由が良く分かりますが、もう1人、目を引くのはやはり横山武史騎手。

新馬戦リーディングの全体ランキングでも22位→8位と大幅にジャンプアップを果たしましたが、とにかく馬質が大きく向上したことは間違いありません。
色々な巡りあわせなどもあるとは思いますが、エフフォーリアと新馬戦からコンビを組み続けて、4連勝で皐月賞まで勝ってしまったというのは再三指摘しているノーザンF系馬主の「ルメール・ファースト」 戦略を考えれば本当に素晴らしいことですね。


そして、当然この躍進の裏には武史騎手にノーザンF系馬主の馬を奪われた関東の騎手もいるわけで。。。

f:id:umassy:20210518200521p:plain

こうして見ると分かりやすいですが、すでに馬質が下がってきていた石橋脩騎手や三浦皇成騎手に続いて、丸山元気騎手もかなり危ない立場になってきたという理解で良いでしょう。

その辺りのジョッキーのファンの方には申し訳ないですが、個人的にはルメール騎手に対抗できる、ノーザンF系馬主に信頼される関東の騎手が、しかも若手から出てきたというのは競馬界にとって非常に大きな出来事と思いますし、この流れは今シーズンも続くと見ています。

北村友一騎手不在の影響は?

そして、これから始まるシーズンを予測する上で避けて通れないのがこの問題。。。
本当に残念なことですが、先日落馬負傷してしまったことで、少なくとも2歳新馬戦シーズンは北村友一騎手がノーザンF系馬主の馬に乗ることは出来ません。

ここ2シーズン程安定した成績を残していて、私個人的にも良く重い印を打っていた印象があるジョッキーだけに本当に痛いですが、多分関係者も頭を抱えている事でしょう。

その影響がどうなるか、ですが・・・。

まず考えられるのは、
①福永騎手により一層集まる
というシナリオ。

これは当然一番考えやすいのですが、一方で福永騎手は以前TV番組で「1ヶ月以上先まで新馬戦の騎乗依頼が来ている」と発言していて、昨シーズンも27頭に騎乗していたことを踏まえると、恐らくそこまでの「受け入れ余力」は無いはず。

次に可能性が高そうなのは、
②川田騎手への依頼が増える
というシナリオ。

ただ・・・これもどうでしょう。
前掲の表でも、よく見ると6位にもともと入っていて、むしろ北村友一騎手よりも依頼を受けていて、かつ偶然かもしれないですが勝ち切れていなくて印象があまり良くないのですよね。。。個人的にはこれもちょっと考えにくそう。

ということで、必然的に
③有望な若手騎手に良い馬を回す機会が増える
というのが自然な発想ではないでしょうか。

(若手と言えるか分かりませんが)松山騎手、西村騎手、斎藤新騎手、団野騎手など思いつくジョッキーは何人かいるのですが、個人的に推したいのは岩田望来騎手でしょうか。

一番最初に出したランキング表でもピックアップしているのですが、全体ランキング15位に頑張っていて、単回値・複回値とも非常に優秀です。
もともと先行意識が強いことと、お父様譲りなのか(笑)「新馬戦=教育」の意識も皆無で初戦からガシガシ攻めるので、新馬戦では基本的に「買える」騎手。

f:id:umassy:20210518203246p:plain

これは「ノーザンF系馬主・関西馬」で絞った数字になるのですが、たった2頭とは言え1勝・2着1回とパーフェクトな結果も出していますので、、、関係者の皆様、是非御一考を(笑)。

 

【参考】芝・ダート別ランキング

最後に参考までに。

f:id:umassy:20210518203610p:plain

f:id:umassy:20210518203714p:plain

どうしてもサンプル数が少なくなってしまいますので本当にご参考程度ですが、ダートの田辺騎手がヤバかったのと、引き続き好調だった和田騎手はやはりダート(特に短距離戦)で買い。

松山騎手は芝でもだいぶ買えるようになりましたが、それでも基本ダートだけ押さえておけばOK・・・というか、明らかに期待値が低いのであまり本命にすることはないジョッキーで、その辺りは当ブログをいつもお読み頂いている方にはお馴染みですね。

~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~

ということで、今年はデータだけパッとお出しして終わりにするつもりが・・・やっぱり好きな事をお話しするのって楽しいものでついつい長くなってしまいますね(笑)。

次回はお待ちかね(?)の種牡馬編になりますので、またお読み頂けたら嬉しいです。

それでは、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。