こんにちは。
宝塚記念まであと3日。
昨日は西宮で82.5mmとかなりまとまった量の雨が降り、週末も傘マークがちらほら。
本番の馬場状態が気になるところですが、土日に関しては降るのか降らないのか微妙な予報なので、直前まで天気予報と睨めっこすることになりそうですね。
そんなわけで、早速、宝塚記念の過去データをさらっていきたいと思います。
過去5年連対馬データ
まずは、過去5年の連対馬のみになりますが、いつものようにざっと見ていきます。
◆ 脚質・展開
阪神芝2200m(内回り)ということで、
「基本的には逃げ・先行馬有利だけれど、宝塚記念では上がりがかかって外から追い込んでくる馬が活躍するケースが多い。」
個人的にはそんなイメージなのですが、こうして見ると意外と先行馬が活躍していますね。
ここ5年間の出走頭数を見ると、2012年が16頭立て、以下13年が11頭、14年が12頭、15年が16頭、16年が17頭ということで、頭数が少ない年は先行有利な感じでしょうか。
今年は、結局クラリティシチーが出ることになりそうですが(意外と追い切りも良かったですね)、それでも11頭立て。
今年のメンバーだと、枠順関係なくキタサンブラックが逃げる形で、先行馬もゴールドアクターとサトノクラウンぐらいでしょうか。
一部では、ミッキーロケットが有馬記念のサトノノブレスのように、キタサンブラックに絡んでいくのでは?なんて情報もあるようですが、どうなりますか。
ただ、逃げ馬に関しては、昨年のキタサンブラック自身を含めて過去5年間連対はありませんね。
もう少し遡って調べると、2008年にエイシンデピュティが逃げ切り勝ちしています。
キタサンブラックに関しては、もはや過去のデータが関係ないレベルではありますが、一応頭に入れておきたいと思います。
ちなみに、昨年のキタサンブラックは、やや重の馬場で59.1秒とハイペースの逃げでしたが、2013年も前日の午前中までやや重だったように、ちょっと時計のかかる馬場でした。
ぱっと見ものすごく速いペースに見えますが、これはお馴染みシルポートの刻んだペースで、実質的にはこれより2.5~2.6秒遅い、1分1秒台だったと考えて良いでしょう。
◆ 人気
基本的に「荒れる」イメージの強い宝塚記念ですが、1番人気は3連対と思ったより堅実ですね。
ちなみに13年の1番人気ジェンティルドンナは3着、15年の1番人気ゴールドシップは15着でした。
ただ、6番人気以下の馬も4連対、特に15年は6番人気-10番人気で馬連万馬券の決着となりました。
雨の影響も受けやすい季節ですし、人気薄も積極的に狙えるレースと考えて良いと思います。
◆ 性齡
ニュース記事等でも良く見る情報ですが、「夏は牝馬」の格言どおり、牝馬の活躍も目立ちますね。
ここ2年、5歳牝馬が連対していますが、一昨年は3着も4歳牝馬のショウナンパンドラで、14年も5歳牝馬のヴィルシーナが3着に、13年も4歳牝馬ジェンティルドンナが3着と、過去5年で5頭が馬券に絡んでいます。
他の牡牝混合GⅠと比べると、際立って高い好走率かと思うのですが、今年出走する牝馬は5歳牝馬のミッキークイーンただ1頭。
阪神コースは6戦して連対率100%、今年に入って道悪の阪神牝馬Sも完勝しているという事で、マークは必要ですね。
年齢的には、概ね4歳馬vs5歳馬。
6歳馬もこの表では14年2着のカレンミロティックのみですが、過去10年まで遡ると08年エイシンデピュティ、11年アーネストリーと2勝していて、決して悪い成績ではありません。
今年のメンバーでは9歳馬のヒットザターゲット、非常にファンの多い馬ですが、彼にとっては厳しいデータですね。
◆ 枠順
過去5年の阪神芝2200mのレース全体のデータを取ると、1枠が最も勝率が高く、次いで2枠、7枠となっていて、特に1枠は単勝の回収率が100%を超えています。
ただ、上記の表ではその1、2、7枠が全くいないという面白い結果になっていますね。
宝塚記念に限っていえば、比較的外差し競馬になるケースが多いため、外目の枠に入った差し・追い込み馬の方が良い結果を出しているということなのかもしれません。
キタサンブラックはまた内枠に入るのか。
今日の午後発表される枠順に注目したいと思います。
過去5年前走データ
続いて、過去5年連対馬の前走データです。
まあ、やはり「王道路線」ということで天皇賞(春)が目立ちますが、特徴的なのはその着順ですよね。
これもイメージどおりと言えばそうなのですが、オルフェーブルから一昨年のデニムアンドルビーまで、その着順は順に【11着、5着、7着、10着】。
昨年も、天皇賞(春)の1~3着馬(キタサンブラック、カレンミロティック、シュヴァルグラン)が揃って連を外しています。
ローテーション的には調整しやすそうにも思えるのですが、京都の3200m⇒阪神2200m(内回り)というのは、求められる能力が全くと言って良いほど違ってくると言うことでしょう。
これも、阪神2000m⇒京都3200mとGⅠを連勝してきているキタサンブラックには影響のない話かもしれませんが、少なくともシュヴァルグランに関しては、人気も集めるのでしょうし割り引いて考えたいところです。
ちなみに、天皇賞(春)→宝塚記念を連勝した馬は、2006年のディープインパクトまで遡らなければなりません。
あの年も、13頭立てと寂しい顔ぶれになり、重馬場かつディープは凱旋門賞を控えていて、単勝1.1倍の圧倒的支持を集めていたということで、何となく今年と状況が似ていますね。
そしてこの時も、レコード決着だった天皇賞(春)で2着に好走したリンカーンが出走していたものの、結果は9着に惨敗。
天皇賞で12着と大敗していたナリタセンチュリー(10番人気)が2着に入りました。
シュヴァルグランにとっては、またまた厳しいデータが出てきてしまいました・・・。
その他で目立つのは鳴尾記念組。
今年のメンバーではスピリッツミノルが該当しますね。
同レースでは5着でしたが、直線で前が壁になるようなシーンもありましたし、重馬場も得意としていますから、穴候補として覚えておきたいところです。
ちなみに、今年は大阪杯以来の馬が2頭(サトノクラウンとミッキーロケット)いますが、このローテーションで馬券になった馬は過去10年間1頭もいません。
サトノクラウンについては、ノーザンファームしがらきで立て直しを図られたものの、うまく行かなかったようにも見受けられますし、この馬も重馬場適正含めて割と人気を集めるのだと思うのですが、個人的にはやや厳しいかなと考えています。
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さて、小頭数な上に天気も微妙と言うことで何となく盛り上がりに欠ける印象もある今年の宝塚記念ですが、上半期のGⅠを締めくくる、夏のグランプリレースです。
予想は恐らく当日朝の天気予報やオッズも見てから最終判断すると思いますが、今のところ考えているのは以下の2パターン。
② キタサン以外を軸として相手本線キタサンを超厚めに、あわよくば大波乱を期待して手広く流して勝負
まあ、結局キタサン以外の馬の取り捨てが馬券の鍵を握るのは間違いないですよね。
単勝1.1倍とか1.2倍とかの断然人気でしょうから、期待値を考えれば②の選択になるのかなと思っています。
それでは、土曜日も新馬戦を中心に予想記事をアップする予定です。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。