こんばんは、umassyです。
当ブログをご覧いただいている方はとらじろさんののブログも読まれている方が多いかなと推測するのですが、昨日アップされた記事が興味深いですね。
一度この「指数」の出し方について探りを入れてみたいと思っているのですが(教えてくれないでしょうけど 笑)、数値化はしなくても(というか普通はできない)、予想する上での考え方って皆さん近いものがあると思うのですよね。
私も予想記事を書く中で、
「どの馬も一長一短で決め手に欠くので、平均点が高そうなこの馬を本命に」とか。
「素質の高そうな馬がどれも仕上がりひと息に映るので、仕上がり重視でこの馬を本命に」とか。
「どんぐりの背比べレースなので、困った時の福永騎手頼みで」とか。
レースによって、メンバーの状況を見ながら重視する要素を微調整しつつ予想をしていて。
中には、「血統だけ」、「騎手だけ」という1つのファクターで首尾一貫して馬券を買われる競馬ファンもいらっしゃるかとも思います。
とらじろさんの予想を拝見していても、決して機械的に指数1位の馬をそのまま本命馬にされているわけでは無いのですよね。
先日のオフ会でも、「変に予想を色々考えるより、指数上位をそのまま買った方が良いのかなぁ」なんてボソッと漏らされたりしていて、これはなかなか奥が深い話です。
さて、話がどんどんとりとめのない方向に行ってしまいそうですが、ようやく「フェーズ1」のデータまとめ第1弾ですね。
既に秋競馬が2週間5日間も開催されてしまってますが、いわゆる「夏競馬」終了時点での新馬戦データを何回かに分けてお届けしたいと思います。
今日はジョッキーランキングを中心としたデータで、個人的には非常に面白い結果がでていますので、早速参りましょう。
騎手データ(2019/6/1~9/1)
まずはランキングを。
今年はちょっと遊んでみました。
昨シーズンの最終順位を併記して、調子の矢印みたいなのも付けたのですが、結構変動ありますね。
予想記事でもちょくちょく触れてきましたが、ルメール騎手がとにかく勝ち切れていなくて、後方から脚を伸ばして2~3着止まりというレースが多い(騎手人気しがちとは言え、単回値39は酷いですね…)ため、トップと1勝差ですが4位に。
まだレース数も少ないので上位は拮抗していますが、新馬戦以外でも絶好調の川田騎手がトップ。
実はこの後2週間でルメール騎手が固め打ちしていて、現時点では2人が10勝で並んでいるのですが、リーディング争いと併せて目が離せません。
なお、まだダートは100レース中12レースだけと少ないので、全レースでランキングを作成しています。
「絶好調ゾーン」の3騎手
その他、安定感のある福永騎手や田辺騎手も流石ですが、何と言っても目立つのはジャンプアップしている武豊騎手・石橋脩騎手・丸山元気騎手の3人ですよね。
まず、武豊騎手について今年特筆すべきは、「しっかり勝ちきっている」という点。
もともと新馬戦では「教育」に徹する方針で(これはご本人も公言されていたと思います)、初めて経験する実戦で競馬を嫌いにならないように、というのが目先の1勝よりも大切という考え。
数字の上でも、複勝率は決して悪くないものの「頭」からというイメージでは無かったのですが・・・
今シーズンは1番人気馬に6回乗って、【5-0-1-0】。
凄い成績ですね!
そもそも1番人気が6頭だけ(ルメール騎手は17頭!!)でこの成績と言うのも凄いですし、吉田勝己さんのエカテリンブルグで1勝していますが、ノーザンF系1口クラブでの勝ち鞍はゼロ(シルクに1回乗っただけ)。
エージェントが変わってその辺り動きがあるかなとも思っていたのですが・・・もっとノーザンに乗るようになれば、数字ももっと伸びるはずですが、難しいのですかね。
若干ややこしい石橋脩騎手は飛ばして、丸山元気騎手には個人的にも大変お世話になっています。
この表の中で唯一「平均着順=平均人気」になっている(他は全て「平均着順>平均人気」)ことからも分かるように、まず騎手人気しないこと、それでいて4~5番人気の馬を馬券圏内に持ってくる腕もあるというバランスがちょうど良いですね。
彼が3~5番人気辺りに乗っている時は、本命にしたり単勝・複勝で勝負することを検討してみて損は無いと思います。
特に印象に残っているのが8/31(土)の札幌5R。
このレースは、とにかく不思議な騎手の配置だったんですよね。
藤沢厩舎の人気馬には柴山騎手で、吉田勝己さんのアイスシェルフには丸山元気騎手。
ルメール騎手は加藤厩舎、個人馬主のミネルバということで、過剰人気の中3着に持ってきたルメール騎手はやっぱりさすがだなと思いましたが、結局勝ったのはアイスシェルフ。
3連複1頭軸流しだったのでルメさん4着飛んでくれれば最高だったのにという余計な記憶まで蘇って参りましたが(笑)、ともあれ。
数こそ少ないもののノーザン系馬主で着実に結果を残していることから、個人的には石橋脩騎手のポジションを奪えるくらいの状況にあると見ていて、これから注目です。
そして、その石橋脩騎手。
ややこしいので飛ばしますと書きましたが、問題はそのノーザン系馬主での成績なんですよねぇ。
シルクの1勝が人気薄だったので回収率は凄いですが、実はあまり勝てていません。
平均人気を見てもそもそもあまり良い馬に乗せてもらっていないこともあるかと思いますが、よく考えたらそれ自体良くない状況なわけで。
去年、ミディオーサとグロリアーナ(ともにサンデーレーシング、1番人気)で2着と勝ち切れなかったのが尾を引いているのか。
ランキング上昇は喜ばしい事なのですが、良く見ると良いのは勝率だけで複勝率なんかは昨年の41.5%より下がっていて、もしかして前途洋々というわけでは無いのかもしれません。
巻き返しなるか?一気に順位を落とした3騎手
一方、プラスアルファで取り上げたミルコ騎手、戸崎騎手、北村友一騎手は大きく順位を落としてしまってますね。
特に深刻なのがミルコ騎手で、この数字は本当に信じられませんね。
例年ルメール騎手とリーディング争いをしていたのですが・・・わずか1勝、単回値は衝撃の「9」。
彼に関しては色々な噂話が飛び交っていますが、明らかな「異常事態」というのは道中の通過順をご覧頂ければ明らかと思います。
全然逃げて(逃げられて?)ないんですよね。
サイモンハロルドは恐らくあのまま走っていれば2着だったのと、9月に入ってイモータルスモークで逃げ切り勝ちしましたが、それ以外は前にも行けていません。
これは昨シーズントータルのデータですが、逃げないまでも先行(3~5番手のイメージ)して勝ち鞍を量産していました。
ただ、この平均人気を見るとただ単に馬質が下がったのも大きそうですね・・・このままだと大きく挽回するのは難しそうでしょうか。
北村友一騎手については、いつも書いている通りですね。
相当良い馬に乗っているのですが、とにかく「頭」を外してくれる期待値が高く、これも単回値は衝撃の一桁台。
どっちみち買うとしてもノーザン系馬主の時だけ買えば良いジョッキーなのですが、上記8頭トータルだと平均1.9人気の平均2.9着。
複回値は101ですが単回値が40と、馬主的にはOKということでしばらく乗せてもらえるのかもしれませんが(それも危ういと見ていますが)、頭で狙うのはあまり得策ではありません。
そして、戸崎騎手についても今まで何回も触れてきている通りですね。
ノーザンF系馬主の馬はついにゼロになってしまいましたが、代わりに社台RHで1勝2着1回。
・・・非常に厳しい立場であることは間違いなく、今後も厳しいのかなと言うのが率直な印象です。
予想印別データ(2019/6/1~9/1)
最後におまけ。
まずは予想印別のデータですが、これは昨シーズンに比べてまずまず好調だったかなと思います。
あまり極端な印の打ち方をするタイプではないのですが、○を打たなかったレースが1つ、▲を打たなかったレースが2つあるのですね。
私の予想スタイル上、3連複勝負がメインなのでまず重視しているのが複勝率。
最低ラインを60%、目標66.6%くらいを目安に考えているので、本当に「まあまあ」としか言いようがない数字ですね。
個人的には「平均人気2.6」で単回値・複回値とも100越えという数字は誇れるのかなと思っていて、いつもとらじろさんが仰っているように、新馬戦って本当に1番人気が強いのですよね。
次に出しますが、機械的に1番人気に本命を打って行った方が数字そのものは上がるのですが、当然回収率は悪化します。
3連複フォーメーションの2列目に入れる○、▲、☆の精度も大切になってきますが、これもマズマズ。
特に通常穴馬をピックアップする☆印が平均6.7人気、複勝率32.7%の複回値148というのは我ながら良い予想ができているのかなと(笑)。
ただ、☆を打つレースが多いと買い目が増えて、的中率は上がる一方で平均回収率が下がってしまうリスクもありますので、もうちょっと、感覚的には100レース中30~40程度に抑えるべきかもしれないとも感じています。
この「的中率」と「平均回収率」、通常トレードオフの関係にある(両方とも高いのが究極の目標ではありますが・・・)この2つをどう最適化するのか。
いつか書きたいと思っている馬券の記事で触れる予定なのですが、永遠のテーマですよね。
その意味では、私は特に新馬戦では△を多く打つタイプですので、無印馬が馬券圏内に入ってしまうレースももう少し減らしたいところです。
どうでも良いデータですが、芝だと少し数字が良くなって、サンプル少ないとはいえ、ダートは逆に酷いです。
特に血統面など、こちらはもっと研究して高めていかなければならない課題ですね。
人気別データ(2019/6/1~9/1)
おまけでもう一つ。
この期間の人気別データですが、やはり1番人気馬が強いですね。
小頭数が多いのもありますが、このフェーズから素質馬がきっちり仕上げてしっかり勝ちあがり、秋以降に備えるというパターンが定着しつつあるのを感じます。
単回値・複回値が払戻し率80%とほぼ同じというのも、人気通りしっかり走れていると評価できますが、さらにおまけでこんなデータも。
ナイショにするほどのデータでもないので普通に条件を書いてしまいましたが、1番人気の信頼度という意味で言うと、牡馬の方が圧倒的に高いです。
さらに、大雑把に1~4枠と5~8枠とに分けただけでも外枠の方が数字が良く、これだけで単勝回収率が100%を超えました。
誤解の無い様にお伝えしておくと、決して「新馬戦は牡馬の方が強い」わけではなく、(牝馬限定戦があるので集計がややこしいのですが)牡馬の方が勝ち鞍は多いものの、勝率は牝馬の方が高いくらいです。
例えば牝馬が1番人気になっていて、内枠を引いてしまっているようなケースでは思い切って嫌ってみるのもアリという事ですね。
~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~
ということで、騎手データプラスおまけという形でお送りして参りました。
まだまだ新馬戦も残っているとはいえ、すでに3分の1が終了しているわけで。
今年好調のジョッキーは今のポジションを守れるのか。
成績が落ち込んでしまったジョッキーの巻き返しはあるのか。
意外と馬券戦略上も重要なファクターだと思っているので(あまり気にされていないような気もするのですが・・・)、今後も追いかけていきたいと思います。
それでは、もう出走馬が確定してしまっている木曜夜ということで、種牡馬編はさすがに来週になるかと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。