こんにちは。
水曜日の帝王賞では、ケイティブレイブがまさかの追い込み勝ち。
平安Sでのレース振りも良かったことから私も注目の1頭に挙げていましたが、私も含めて大方は逃げて粘りこむ展開を予想していたはずで、福永騎手も出遅れた瞬間、「終わったな」と思ったとか。
結果的に、思いもかけない新しい能力が開拓された形で、本当に面白いものですね。
2着も順調に使ってきた平安S組のクリソライトで、こちらは前走と打って変わって積極策からの抜け出し。
3、4着争いをしていたアウォーディーとサウンドトゥルーに、(距離もあるのでしょうが)直線早々にガス欠になったゴールドドリームを見ると、やはり久々でGⅠ、特に海外帰りの一戦と言うのは厳しいのだなと改めて感じました。
来週末のプロキオンSにも、ドバイ帰りのカフジテイクが出走を予定していますが、どうなりますか。
また、ちょうど今日、サトノダイヤモンドの今後のスケジュールについてのニュースが入ってきましたね。
8月18日に、サトノノブレスと共に出国し、フォワ賞(9月10日)→凱旋門賞(10月1日)のローテーションで行くとか。
フォワ賞を叩くことの是非は何とも難しいところですが、今までの遠征のノウハウも詰め込んで、何とか本番でベストパフォーマンスを見せて欲しいところです。
キタサンブラックの分まで、精一杯応援できるその日を楽しみにしたいと思います。
さて、ダービー翌週に新馬戦が始まってから1ヶ月。
宣言していた通り、データ関係を整理しておきたいと思います。
昨年の秋にブログを始めて以来、重賞と新馬戦を中心に予想してきたわけですが、個人的にここまで新馬戦、2歳戦をつぶさに追いかけるのは久し振りで、非常に楽しいです。
正直どこまで需要があるのか分からないのですが、GⅠもしばらく無いですし、この夏はこれを生きがいに頑張って参りたいと思います。
2017年6月新馬戦種牡馬ランキング
まずは種牡馬別のランキングから。
間違えてキングヘイローまで入れてしまいましたが。。。勝ち馬が出ている種牡馬までをまとめました。
ほとんど芝のレースなので芝・ダートは分けず、2歳未勝利も含まない、新馬戦のみのデータです。
色が付いているのが新種牡馬ですね。
まだたったの1ヶ月でサンプル数も少ないのですが、さすがはディープ、ダイワメジャーですね。
昨年同時期はダイワメジャー1位のディープ2位だったのですが、今年も「2強」を脅かす種牡馬は出てこないのでしょうか。
表に載っていないところでは、クロフネ(0-0-0-2)、マンハッタンカフェ(0-0-0-2)、ストリートセンス(未出走)あたりはまだあまり出てきていない感じです。
そして、やはり新種牡馬産駒も続々と勝ち名乗りをあげていますね。
中でもヘニーヒューズは今のところ芝・ダートとも走っていますし(勝ち鞍は芝のレース)、スピード能力、仕上がりの早さと新馬戦向きであると見て良さそうです。
また、ノヴェリストもまだ5頭だけですが、なかなか順調な滑り出しですね。
ハービンジャーと同じかそれ以上という期待感を持っていましたが、全体的に牝馬の質も良さそうな印象で、2歳戦で常にマークが必要な存在になっていきそうです。
一方、個人的にずっと注目しているロードカナロア産駒ですが、幸先良くステルヴィオが勝って以降は2着すら無し。
初年度産駒が180頭と頭数自体多く、人気になりやすい傾向ですので、取り捨ての見極めをしっかりしていきたいところですね。
(でも、2頭の有力馬で迷ったらカナロア取っちゃうんですよねぇ・・・やはり「新しもの好き」というのは人間の本質のひとつで、それが新種牡馬が毎年ある程度活躍する理由にもなっているのだと思うのです。)
これも今年の注目の種牡馬、エイシンフラッシュ産駒については、ようやくスワーヴエドワードが勝ったものの、正直「期待はずれ」感は否定し切れませんね。
東京芝向きだろうということで12頭も出てきたのだと思いますが、単勝回収率を見ても分かるとおり、少なくとも新馬戦で積極的に狙うべき種牡馬ではないのかな、というのが今のところの印象です。
また、新馬勝ちはまだありませんが、ローズキングダム産駒のスプリングマンが未勝利戦を勝ち、産駒初勝利を父にプレゼントしました。
印象としては、そこまで新馬向きではないのかもしれませんが、思っていたよりはスピードもあって、悪くなさそうです。
もう1頭の目玉、オルフェーヴル(0-0-0-1)なども今後芝ミドルのレースが増えれば出てくるでしょうし、ダート血統で言えばエスポワールシチーやハードスパン産駒の走りにも、今後注目していきたいと思います。
昨年同時期のデータを見返してみると、最終的に大成功だった新種牡馬ディープブリランテもこの時期(0-0-0-7)だったりしたので、あまり6月のデータだけで予断を持たないようにしていきましょう。
2017年6月新馬戦馬主ランキング
次に、馬主別のランキングです。
当歳馬の募集につなげたいクラブ馬、特に「マイネル軍団」がスタートダッシュを掛けるイメージですが、今年もそんな感じです。
色が付いているのは、いわゆる「クラブ馬主」です。
私が管理上付けている色なので無視して頂ければと思いますが、
緑っぽいのがノーザンF系(サンデーR、キャッロットF、シルクR)、
青っぽいのが社台F・追分F系(社台RH、グリーンF、G1レーシング)、
赤っぽいのがビッグRF・コスモVF系(ラフィアン、ウイン)です。
(牧場所有や個人所有(吉田夫妻等)はあえて色を外しています。)
ラフィアンが3勝と、他を圧倒していますね。
単勝回収率が高いのはマイネルサイルーンの影響でしょうが、それにしても立派です。
ただ、昨年もラフィアンはこの時期2勝でトップだったものの、それ以降新馬戦では頭打ちになっていっているので、その点には注意が必要です。
個人的には、6月~7月のみが、新馬戦で「マイネル軍団」を狙い打ちできるチャンス期間だと思っています。
(逆に、モハメド殿下の馬が秋以降、ダート路線を中心に荒稼ぎしだすイメージですよね。)
その他は特段現時点でどうこうというのは無さそうですが、個人的には社台RHが今年はキャロット・サンデー・シルクに食い込めるのかなんてポイントにも注目しています。
あと、数を使っているところではミルファームが(0-0-1-13 / 14)、スピードファームが(0-0-0-7 / 7)と今ひとつな感じでしょうか。
2017年6月新馬戦生産者ランキング
最後に、生産者別のランキングです。
これはニュース等でも目にされていると思いますが・・・すごいです。
「何じゃこりゃっ」て感じですよね。
もちろんノーザン1位というのは何の違和感も無いのですが、それにしても複勝率63.6%、人気になることも多いのに単勝回収率125%というのはとんでもないですね。
ちなみに昨年同時期はノーザンF4勝の社台F2勝でした。
注目すべきは、馬主ランキングでラフィアンが3勝している一方で、ビッグレッドファームは1勝のみということ。
トレーニングセール等で購入して鍛えた馬が結果を出しているということで、岡田総帥の相馬眼と育成技術の確かさ(仕上がりの早さ)が「マイネル軍団」の競争力の源泉だということが良く分かります。
ちなみに、ちょっと予想記事で触れていた、「ラフィアン×他牧場」の方が走る気がする、特にダートだとその傾向が強い気がする、という点も過去何年分か調べてみたのですが、そんなことは全然ありませんでした・・・忘れてください。。。
さて、まずは1ヶ月経過時点のデータということで、軽くまとめてみました。
今週末からは新馬戦の数も増えますし、よりサンプル数が増えていきます。
基本的には1ヶ月ごとにこんな感じでまとめていけたらなと考えております。
(芝・ダート別や2歳戦全体のデータも見ていく予定です。)
非常にマニアックな記事となってしまいましたが(2歳戦や新馬戦用のカテゴリーも作ったほうが良いですかね)、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。