人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【新馬戦データ】2018年6月~8月12日(日)の新馬戦データまとめ② 種牡馬データを中心に。

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こんばんは、umassyです。
先週しっかり準備していた成果で、昨日に続いてブログアップすることができました。

今夜、門別ではヤングジョッキーズシリーズトライアルが行われますが、藤田七菜子騎手は2レースともチャンスありそうな馬を引きましたね。
(それにしても単勝売れすぎですけどね。。。)

そちらの応援も楽しみなのですが、西日本では台風20号がまたまた直撃ということで、本当に心配ですね。。。
しかも最終的には19号と一緒に北海道方面を目指すような進路予想図になっていて・・・週末の競馬にも影響が出てきそうな状況ですが、お読み頂いている中にも進路に当たるエリアにお住まいの方はいらっしゃるかと。
くれぐれもお気を付け頂きたいと思います。

 
さて、今日は8/12までの新馬戦データ第2弾ということで種牡馬編です。
早速参りましょう。 

 

 ↓はてなブログ移籍後に書いた、昨シーズンの種牡馬成績まとめ記事です。

新馬戦種牡馬データ

ランキング

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まずは全体のランキングから。
色がついているセルが新種牡馬で、「主な新種牡馬」の定義は「勝ち鞍があるor5頭以上デビューしている」とさせて頂いています。

ちょこちょこ回顧記事や予想記事の中で触れてきていたのですが、今年は凄いですね。
どこからコメントしていけば良いのか困ってしまうくらいですが、大きく3点でしょうか。

  1. ロードカナロアがディープを抑えて首位快走中
  2. 新種牡馬ジャスタウェイの勢いが凄い!逆にその他の新種牡馬は苦戦中
  3. 一体何が?ヴィクトワールピサ、いきなりの確変

 
① ロードカナロアが絶好調な件

まずはこちらですが、これはとらじろさんが折に触れてデータを出されているのでもうお馴染みでしょうかね。
馬券的には1番人気・2番人気だけ買っておけばOK。

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非常に分かりやすいですが、そもそも36頭中22頭1・2番人気になってるのが凄いですね。。。
今年は芝1200mでもダート1000mでも好走していますし、人気なら素直に押さえるべき、逆に人気無いなら過度に気にする必要がないということで良いでしょう。

昨年度は期待の新種牡馬ということである意味期待通りの活躍だったわけですが、2年目以降も産駒が走るまで様子見とか、他の新種牡馬に人気を取られたりとかということも無く、毎年種付け頭数は250頭以上をキープ。

長い間、特に2歳戦の間はダイワメジャーが前半引っ張って、夏競馬が終わる頃からディープがこれを交わしてという展開が続いていましたが、少なくともダイワメジャーのポジションは完全に奪われてしまった印象です。

ダイワメジャー産駒も今年は比較的良い馬が多くて順位的にも5位で決して悪くないのですが、それでもちょっと寂しさを感じてしまいますね。。。


② ジャスタウェイが凄すぎる件

ロードカナロア、オルフェーヴルにノヴェリスト、さらにはヘニーヒューズだハードスパンだエスポワールシチーだと豪華で多彩な顔ぶれだった昨年に比べると微妙なラインナップで、注目はジャスタウェイぐらいかな・・・
というのが今年の新種牡馬に関する下馬評だったと思います。

それはある意味正解だったのですが、それにしてもここまでジャスタウェイ産駒が走るとは。
1200mのGⅢでも2着してしまいましたし、そもそもあのお父さんで産駒が2歳から走るってのも意外すぎですよね。

馬券的に見ても、何しろ単勝・複勝ベタ買いでも大幅プラスというのは凄すぎですが、こちらも人気別のデータをご紹介しますね。

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単回値・複回値が高いことからも分かるように、人気薄でも走っていて6番人気での1勝、11番人気での3着1回が光りますね。

ただ、よく見ると1番人気、2番人気で連対率100%なんですよね・・・本当に恐ろしい。。。
ロードカナロアの活躍と立て続けというのもあり、よく言われている「マイルGⅠを勝つことで種牡馬としての価値が高まる」というのが再評価される流れと感じますし、その観点からスワーヴリチャードの安田記念挑戦というのは深く頷けることです。

現時点でほぼ穴がない印象ですが、敢えて懸念点を探すなら、
「直線が長いコース、もしかして苦手かも。」
という点を挙げておきたいと思います。

競馬場別の成績を見ると、

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5頭以上走っていて成績が悪いのが新潟と阪神、あと(単回値・複回値含めて全然悪くないですが・・・)中京も勝率20%は相対的に低いと言えなくもありません。
(ちなみに、阪神の1勝は内回りコースです。また、2歳戦全体に広げれば新潟でダリア賞をアウィルアウェイが勝ってますが、これも内回りコースでしたね。)

まぁたったこれだけのサンプルでどうこう言うのも変な話なのですが、ちょうど今週末、エイシンゾーンが産駒初重賞制覇を賭けて登場しますので、外回りの長い直線を克服できるかどうか、注目して見てみたいと思います。

 

一方で、その他の新種牡馬が軒並み苦戦しているのは既にお伝えしているとおりですね・・・
ダンカーク、ベルシャザール辺りはダートの新馬戦増えてきた時にどこまで伸ばせるかという感じで、グランプリボスはもうちょっとやれると思ったんですが大苦戦。

他では、個人的にパドトロワは芝の短距離で面白い存在になるのではないかと密かに期待しているのですが、2戦1勝なら悪くないスタートですかね。

③ ヴィクトワールピサも凄すぎる件

これは本当に、一体何故なのでしょう?
私の手許にあるデータですと、昨年8月終了時点の産駒成績は【0-1-1-8】の62位。シーズン全体でも芝で【4-2-4-37】の12位だったのですが、現時点で5勝(実は先週末1勝上乗せして6勝!)と上回ってしまっています。
 
初年度産駒からの成績を見てみましょう。

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※思いつきで後から取ったデータなので、これだけ先週末のが入ってしまってますが、ご愛嬌ということで。。。
 

馬券に役立てれば、と色々な角度で見てみたのですが、(まぁこれは以前からのこの産駒の特徴でもありますが・・・)掴みどころがないというか何というか。

色々な人気、色々な条件、色々な競馬場で勝っていて、もちろんノーザンでも勝ってますが非ノーザンでも勝ってたり。牝馬でも牡馬でも勝ってますね。
芝の中距離以外(短距離戦とかダート戦とか。まぁ人気もしませんが・・・)は買えないというのと、1番人気が3戦3勝なので、あまり逆らわないほうが良さそうというくらいでしょうか。

ただ、「確変」と表現しましたが(実際いきなり勝ち鞍が増えているわけですが)、上記の表を見れば分かる通り、単回値・複回値とも初めから優秀な種牡馬ではあったのですよね。

現2歳世代は、初年度産駒のデビュー(2015年夏以降)前ではあるものの育成段階での評判などは見た上で種付けされて、2016年春に産まれた世代。

単純に、当初の評判を超える産駒を出し続けることで良質な繁殖牝馬が集まるようになってきたと考えるのが自然でしょうか。
となると、今後も(今年だけに限らず)この傾向は続くはずで、来年のPOGでも注目されるような産駒が出てきても不思議無いのではないか、と個人的には思っています。
 

あとはもともと新馬戦で買える種牡馬ですがスウェプトオーヴァーボードが好調なのと、「新馬戦のヨハネス」も流石にそろそろキツくなってきたかなぁという印象でしょうか。

私が普段予想する上で参考にしているのは過去3年とか5年とかのデータなのですが、上述してきたような今年のトレンドはしっかり頭に入れた上で予想していきたいと思いますし、皆様も是非参考にして頂ければと思います。

 
そして、最後に一言だけ「オルフェは結局の所全消しで良いのか?」問題。
そろそろ本気で取り組まなければならないと思っているのですが、この件は別記事で。
単回値・複回値を見ても何も考えず全消しするのがコスパ良いのは火を見るより明らかなのですが、22頭中5頭馬券になっているので全く無視するのもなぁ・・・と色々考えていますので、まとまったら報告させてください。

【ご参考】ダート戦新馬戦種牡馬ランキング

最後に、たったの10レースだけではあるのですがダート戦のみのランキングもご参考までに。

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エスポ君がほぼパーフェクトな成績で嬉しいですね。個人的にはほぼ100%▲以上を付ける種牡馬なので、馬券的に結構今年はお世話になってます(笑)。
これ見ると、ダンカークは今後も極めて怪しいですね・・・

いつもダートの新馬戦があると、「Speightstownとか出てないかなぁ~本命馬が1秒で決まるから楽ちんなんだけどなぁ~」と思いながら想定を開くのですが(笑)、今年は出てきていないですね。
まぁ芝でも本命にするのですが、可能性としては3頭くらいあるはずで、楽しみに待ちたいと思います。
 

その他おまけデータ

新馬戦人気別データ

ここからはおまけデータをいくつか。
まずは人気別のデータから。

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とらじろさんも触れてらっしゃったと思いますが、まず人気馬の信頼度が高いですね。
1番人気馬の勝率が33.8%で3番人気以内の馬が勝つ確率が76.25%、4番人気以内で86.25%です。

私は6月~8月の「夏競馬」シーズンの新馬戦を『フェーズ1』と呼んでいるのですが、比較的頭数が落ち着きやすく、年を追うごとに素質馬の使い出しが早くなっているにも関わらず、1番人気に比べて2~4番人気の単回値が高いというのもこのフェーズ1の特徴です。

↑の記事でお出ししているデータを見ると、昨年のフェーズ1とここまでの結果はビックリするほど、ほぼ同じですね。
私は挫折してしまいましたが、単勝勝負するなら2~4番人気あたりで仕上がり良さそうな馬。

表に入れていないのですが、単勝オッズを見ると3番人気で平均6.5倍、以下4番人気(10.8倍)、5番人気(16.6倍)、6番人気(24.6倍)とどんどんオッズが上がっていく一方で8番人気辺りまで意外と馬券には絡んでいますから、私のように3連複メインの場合には無理に絞らず手広く買って好配当狙いというのが良さそうですね。

新馬戦馬体重別データ

最後にもう一つだけ、馬体重別データも。

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私もとらじろさんも頻繁に言及していますし、一口馬主をやられている方にとってもおなじみかなと思います。

一般論として、馬体重は小さいより大きいほうが良い。

これはまず大前提の知識として頭に入れておきましょう。
「アスリート」ととして体格差が大きく物を言うというのは、例えば人間の短距離走などでイメージすればよく分かりますよね。

少ないサンプルながら、ここまでの新馬戦データだけ見ても、勝率10%超えてるのは500kg以上のみ。


ただ、難しいのは「じゃあ馬券は馬格のある馬だけ買っておけばよいのか」というと答えはノーであること。
みんな馬体重にばかり注目してしまって、むしろ460kgあたりから単回値が酷いこと。。。

この問題への対応策としては大きく2つかなと思っていて、

  • 馬体重はチェックするけれども予想の上ではスパイス程度として、結論を出す上でのウェイト付けは低くする
  • 枠順や芝・ダート、牡馬牝馬、距離条件など他の要素も加味した上で判断する

ことが重要と思います。

私も良く予想記事で使うフレーズですが、

「小柄な牝馬は仕上がり早」
「大型馬は調教だけで仕上がりにくいのでひと叩きしてから」
とよく言われます。

「あれ?さっき聞いた一般論と逆じゃね?どっちか嘘なの??」と言いたくなるところですが、個人的にはどちらも嘘ではないのだろう、と思っています。
データが嘘をつかないのは当然ですが、現場でよく言われる事も肌感覚として正しいはず(嘘なんてつく理由もないですよね)だからです。

結局の所、個々の馬の仕上がりを総合的に判断するしかなく、馬体重「だけ」にフォーカスした予想や馬券戦術というのはリスキーだと言わざるを得ません。

 

また、先程の例で言えば、同じアスリートでも短距離ランナーとマラソン選手とでは理想とされる体型は全然違いますよね。
競馬でも、例えばダート短距離と芝の長距離とでは違うはずで、その辺りも加味しながら総合的に考えてということです。

例えば、ダート1300m以下だけで取った過去3年ほどのデータ。

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勝率だけ見ても、460kg以上無いと勝負にならないのが明らかですね。
逆に520kgを超えると流石に大きすぎるのか、数字が落ちるのも意外で面白いところです。

 

もうひとつ、芝2000mだけでデータ出してみました。

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如何でしょう?
やはり460kg以上のほうが有利であるのは確かなようですが、420kg~459kgもそれほどの差はないですよね。

 

おまけのつもりが思いのほか長くなってしまいましたが、このデータはこんなところで。

~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆

 

ということで、ジャスタウェイ産駒の快進撃がどこまで続くのか。
種牡馬データを中心にご紹介してまいりました。
あとは生産牧場や馬主のデータなど、第3弾でざっとご紹介していったん終わりになりますが、そちらは来週後半の予定です。

先週末の新馬戦回顧の準備もある程度出来ているので、明日できたら先にアップしたいと思っています。

 

 それでは、本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。