人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【回顧】 第41回エリザベス女王杯~究極の瞬発力勝負を制したのはクイーンズリング

おはようございます。

 

文字通りの小春日和、絶好の競馬日和になった昨日、京都競馬場では第41回エリザベス女王杯が行われました。

早速ですが、レースを回顧していきたいと思います。

 

※予想記事はこちら

※展望記事はこちら

 

まずは全馬の着順・結果です。

 

 

 

 

1番人気のマリアライトが6着同着に、2番人気のミッキークイーンが3着に破れ、3番人気のクイーンズリングが勝利。

同馬と吉村圭司調教師は嬉しい初GⅠ制覇、意外なことに、デムーロ騎手にとっても京都競馬場のGⅠレース初制覇となったとのことです。

 

 

 

2着には12番人気のシングウィズジョイが入り、馬連万馬券、3連単15万馬券の波乱となったこのレース、スタートから振り返ります。

 

まず、久々でスタートが注目された①ミッキークイーンでしたが、無事好スタートを決めます。

替わりと言っては何ですが、③クイーンズリングがやや立ち上がり気味のスタートとなってしまい、後方からになります。

 

正直、この瞬間は「ミッキークイーン良かったぁ」と同時に「クイーンズリングは終わったかな」と思ってしまいました。

ただ、スタート直後の長い直線で徐々に中団まで上がっていくと、最初のコーナーでは9番手辺りに付けることが出来ました。

外を回していかなくても良い展開になったことは、クイーンズリングにとって幸運だったと思います。

 

スタート直後に戻ると、大方の予想通り、外から⑬プリメラアスールがハナに立つと、2番手には何と⑤メイショウマンボ、⑨シングウィズジョイあたりが続き、内からは①クイーンズリングと②マリアライトがスローペースを見越したか好位に付けて行きます。

 

さらに、1コーナー入り口にかけて、大外⑮パールコードと、前走逃げた影響か⑭シャルールが掛かり気味に先行していきます。

このシャルールが、その内からようやく上がってきた⑦マキシマムドパリをやや内に押し込むようにコーナーを回っていった際に、そのさらに内にいたマリアライトの前に切れ込んでいくような形になってしまいます。

少し接触でもあったのか、マリアライトと蛯名騎手はやや左後方に飛び退くような形になってしまい、大きくロスします。

流れの中での事なので仕方ないかなという印象でしたが、クイーンズリングのスタートに続き、波乱を予感させる序盤戦でした。

 

 

 

プリメラアスールは大逃げの形は取らず、1~2コーナーから向こう正面にかけてペースは落ち着いていき、800m49.2秒、1000m1.01.8と良場場のエリザベス女王杯としては過去5年間で最も遅いペースで流れます。

プリメラアスール、メイショウマンボの後ろ、3番手の位置をパールコードが強引に取りにいくとは予想していませんでしたが、その内、4番手のシングウィズジョイ、5番手シャルール辺りまでが絶好のポジションだったと言えるでしょう。

 

6番手のマキシマムドパリの後ろ、先頭から7~8馬身のところに外から巻き返していったマリアライト、ミッキークイーンと、内から徐々に巻き返していったクイーンズリングの人気3頭が並びますが、これらは結果論は置いておいて、やはり気持ち後ろになってしまった印象。

後方3番手、4番手から進めた⑧タッチングスピーチ、⑩シュンドルボンは後ろすぎでしょう。

 

 

 

3コーナーから4コーナーの下りにかけて、最初に動き出したのはミッキークイーン。ただ、やはり休み明けで若干反応は鈍い感じ。

続いてマリアライトが外から進出を図り、クイーンズリングは4コーナー出口まではインでじっくりと脚をためます。

 

直線に入り、逃げたプリメラアスールを目がけてシングウィズジョイが内から2番手に上がり、ミッキークイーンは先行勢の外から前を追う形を取ります。

クイーンズリングは最内からミッキークイーンに馬体を併せに行きますが、浜中騎手もしっかり蓋をしてクイーンズリングは残り300mくらいの地点では行き場が無い状態になります。

 

ただ、この後メイショウマンボが後退したことに加えて先行勢の一番外にいたパールコードが外に膨らんだことで、クイーンズリングの目の前が一気に開けます。

逆にミッキークイーンはパールコードのさらに外に振られるような形になってしまい、これが勝負の決め手となりました。

 

展望記事でも書いたように、今の京都芝コースは基本的にインコースが伸びる馬場。

クイーンズリングはインコースに進路を取ると必死に粘り込みを図るシングウィズジョイを外からきっちり交わしてゴール。

ミッキークイーンは1馬身後方、パールコードを交わして地力を示すのが精一杯でした。

 

結果的に、メイショウマンボとシャルールを除いて、4コーナー5~6番手辺りまでにいた馬がそのまま掲示板に残る展開で、究極の瞬発力比べ。

同9番手から差し切ったクイーンズリングはちょっと規格外の末脚でしたね。推定上がりが33.2秒でもちろん出走メンバー1位。続くのがシュンドルボンとアスカビレンの33.5秒ですから、本当に素晴らしい切れ味でした。

 

シングウィズジョイは。。。申し訳ありません、全く予想できませんでした。

確かにルメール騎手がなんで乗るんだろうとかって考えるチャンスはあったのかもしれませんが、正直検討すらしておらず、予想的には完敗です。

 

本命にしたミッキークイーンについても、まあ終わってみれば不安が的中したわけで、今回は私の直感が間違っていましたね。

休養明けのこの馬からというのはちょっと無理筋でしたか。まあ2着馬を1円も買っていないのでどっちでも良いのですが、レースが終わった時は「そっち(対抗にしたクイーンズリング)だったかー」という印象でした。

 

マリアライトは、1コーナーの不利も痛かったとは思いますが、やはりこの展開(スローの瞬発力比べ)ではいずれにしても厳しかったでしょう。

 

 

今週末も京都競馬場でマイルチャンシオンシップが開催されますね。

こちらも混戦模様となりそうですが、頑張って予想していきたいと思います。

 

 

最後までお読み頂き、まことに有難うございました。