人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【お酒シリーズ】馬名・競馬関連のお酒を飲み尽くす!~Vol.9 ペールエール編

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こんばんは、umassyです。

不定期に更新している「馬名・競馬関係のお酒」シリーズですが、たぶんダービー週以来でしょうか。
今回は「ペールエール編」ということで、今までとはちょっと趣向を変えてお届けしたいと思います。

  • 初めての醸造酒
  • 初めての現役馬
  • 初めての家以外(お店)で「飲んでみた」企画

ということで初めて尽くし。

本当はペールエール(馬の方)が復帰するタイミングを狙っていたのですが、コロナの影響もあってお店には行けなくなってしまい、ようやく実現しました。
ちょっと暑くなってきたこの季節で、ちょうど良かったかもしれませんね。

いつも以上に「ウンチク」多めになってしまうかもしれませんが、それでは。 

ペールエール(🍺)について

まずは・・・「醸造酒」についておさらい。

このシリーズ初の「醸造酒」(「蒸留酒」ではウォッカ編がありましたね)ということで、その時にも紹介した『お酒の3分類』についておさらいしたいと思います。

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これからも出てくると思うので、スライド作っちゃいました😎

醸造酒は、原料を酵母によってアルコール発酵させることによって作るお酒で、原料が果実の場合はもともと糖分が含まれるので良いのですが、ビール(大麦)のように穀物が原料の場合、「糖化」作業が必要になります。

酵母が活発に働けるアルコール度数には限界があるため、アルコール度数が比較的低いのが醸造酒の特徴。
とりわけビールは概ね4~6%と非常に低く、お酒が苦手な人でもコップ1杯だけ「乾杯」したり、空腹時にいきなり強いアルコールを入れることを避けるという意味でも、「とりあえずビール」という日本の習慣は理にかなっている気がします。


ちなみに他の醸造酒のアルコール度数はもうちょっと高く、一般的にワインで10%ちょい、日本酒で14~15%程度。
これは私の主観も入りますが、醸造酒は料理に合わせて飲む、「食中酒」として飲むのに相応しいお酒というイメージです。

和食なら日本酒、洋食ならワイン、韓国料理ならマッコリ、中華料理なら紹興酒といった具合に・・・
「とりあえずビール」のその後は、その日の食事に併せて料理のお供を選ばれてみては如何でしょうか。

ビールの種類について

ここまで来て、ようやく「ペールエール」のお話しですね。
もしかしたら、どうしていきなり醸造酒とかビールの話をしているのか分からない方もいらっしゃったかもしれませんが、これはビールの種類の1つです。

ビールを分類する、と言っても酵母の種類や見た感じの色、原料や熱処理の有無などいくつか切り口があると思うのですが、酵母の種類(発酵方法)によって「上面発酵」と「下面発酵」とに分けるのが代表的な分類方法ですね。

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これもスライドを作ってしまいましたが、ペールエールは上面発酵ビールの代表的なものと言って良いでしょう。
もともと18世紀頃イギリスで生まれたビールで、当時主流だった色の濃いビールに対して色の薄い(pale)エールビールということで名づけられたそうです。

色々調べると、この「ペールエール」がアメリカに渡って広く人気を博したということで、「イングリッシュ・ペールエール」、「アメリカン・ペールエール」と分類される方もいらっしゃるようですが、その辺りは細かいので良いでしょう。


日本でなじみが深いであろう「ラガービール」はスッキリとした爽やかな飲み口が特徴的ですが、ペールエール、というか「エールビール」全般は、どちらかというとホップの香りやモルトのコク、苦みを味わうビール。
世界的に大流行していて、日本のクラフトビールでも良く見かける「IPA(インデイアン・ペール・エール)」などはホップの強い苦みが特徴ですよね。

イギリスのパブで肉料理と一緒に「ペールエール」を飲む姿と、日本で(今年はあまり見られない光景かもしれませんが…)暑い夏、ビアガーデンでキンキンに冷えた生ビールを飲む姿とを想像して頂ければ何となく違いがお分かりいただけますでしょうか。


実際、ラガービールとは違って、ちょっとぬるいくらいの温度でホップの香りを楽しみながら飲むのが一般的な楽しみ方
冒頭では一般的なビールのイメージで「暑い季節でちょうど良いかも」なんて書いてしまいましたが、実はペールエールを飲むなら、むしろ冬の方がベスト・シーズンと言えるかもしれません。

「伊勢角屋麦酒」さんについて

説明が長くなってしまいましたが、この「ペールエール」。
「ラガービール」が大量生産に向くこと、爽やかな飲み口で大衆受けしやすいことから日本を含めた世界的に主流の製造方法になった一方で、ペールエールは小規模な醸造所がこだわりをもって作る、いわゆる『クラフトビール』に多い製造方法。

有名なところだとヤッホーブルーイングさんの「よなよなエール」がありますが、ちょっと有名すぎて今やコンビニでも買えるのでこれは却下。
私が飲んだことが無く、前から行って見たかった八重洲にある「伊勢角屋麦酒」さんの直営店に行ってみることにしました。

tabelog.com

海外のビールコンペティションで何度も金賞を獲得している有名なクラフトビールなのですが、2年ほど前東京に直営店ができたということで、機会があったら行ってみたいと思っていたのですよね。
 

www.biyagura.jp

ホームページの説明を読んだだけで涎が(笑)
・・・ということで、仕事終わりにお店にGO😊 

飲んでみました!

ということで、運動も兼ねてオフィスから約30分歩いて飲みに行って参りました。
以前の私なら迷わずタクシー1択だったと思うのですが、人間変われば変わるものです。

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まずは、もちろん「ペールエール」から。
この写真をtwitterにアップしたら、独特なロゴに対するコメントが多かったですね。

パイント(ほぼ中ジョッキくらいの大きさ)、ハーフパイントを選べるのですが、1杯目ということで迷わずパイントで。
味わう暇もなく飲んでしまいましたが(笑)、これはかなり飲みやすいペールエールですね。

とにかくホップの爽やかな香りが前面に出ていて、ペールエールらしいフルーティーさや僅かな苦みも感じられるのですが、印象としては「とにかく飲みやすい」のひとこと。
これからの季節、最初の一杯として飲むにも最高ではないでしょうか。

1人飲みですので、軽いおつまみを「アテ」に。

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「おばんざい3種盛り」と「角屋味噌のもつ煮」。
角屋さんというのが古くは伊勢で味噌・醤油を作られていたメーカーさんらしく、「角屋味噌」を使ったメニューがひとつの売りになっているようですね。

「ペールエール」を無事飲み終わったぞということで、ここからは個人的なお楽しみタイム(笑)、2杯目は八重洲店限定の「鈴なり福きたるIPA」をハーフパイントで。

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これまた非常に飲みやすく、この季節に日本人が飲めば全員が「美味しい!」と思うようなキレのある飲み口。
ただ、正直、「IPA」の一般的なイメージで飲んでしまうと物足りなさを感じるかもしれません。

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もはや何が何だか分からないと思いますが・・・左が個人的に大好きなベルギースタイルのホワイトエール、「ヒメホワイト」で右がちょっと変わり種をということで、ショウガ味の「GINGER Hazy IPA」をそれぞれハーフパイントで頂きました。

一般的な銘柄だとベルギービールの「シメイ」とか有名だと思うのですが、ホワイトエールはちょっとスパイスが入っていたりして、とってもフルーティーなので女性にもオススメです。

どの写真をご覧頂いても分かるように、あまり多すぎない泡の配分になっていてこれはお店のこだわりなのでしょうね。
(帰りに聞いてみようと思ってすっかり忘れてしまってました😅)

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〆に「三重直送 本日のお刺身茶漬け 伊勢たくあん付き」。
写真撮り忘れてしまったのですが、お会計の時に赤だしをサービスで出してくれるのも嬉しいですね。

伊勢角屋麦酒 ペールエール 1箱(330mL×3本入)


ペールエール、通販でも買えるようですのでご興味おありの方は是非😎

ペールエール(🏇)について

戦績(2020年6月18日現在)

61勝 【1 - 1 - 1 - 3】

主な勝ち鞍 新馬戦(2019年)

      ※新潟2歳S 2着、デイリー杯2歳S 3着(ともに2019年)

6戦1勝ということで、「主な勝ち鞍」は新馬戦ということになってしまうのですね。
夏の中京、芝1400mデビューだった(1番人気)のですが、ミルコ騎手応援の意味も込めて、私も本命にしていました。

今見返すと、後にきさらぎ賞を勝つコルテジア(7番人気5着)や、サウジダービーを勝ったあのフルフラット(6番人気8着)も出ていたのですね。
逃げた伏兵マイレリーフの抵抗に合いましたが、2番手から抜け出してきっちり人気に応えて快勝。


2戦目・3戦目と重賞で惜敗が続いて、朝日杯でも▲に期待していたほどだったのですが・・・故障(なんですよね?)もあってまさかの大差しんがり負け。
復帰戦のNZT(16頭立て15着)、2戦目の青竜S(15頭立て15頭)と本来の走りが戻って来ませんが、体の問題なのか心の問題なのか・・・いつか復活して欲しいですね。

血統表

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例によって載せるだけの血統表ですが、この馬の血統についてはあのタングルウッドの弟というのが何よりの特徴ですよね。

あのサトノエターナル(1人気3着)・ハーツフェルト(2人気4着)・タングルウッド(3人気1着)の3強にエポカドーロ(4人気3着)が割って入った新馬戦は世代の中でも印象深いレースの1つでした。


今の2歳世代ではハーツクライ産駒のセラスチュームという馬がいるようですので、順調に仕上がればデビューの際は本命候補の1頭になると思います。 

~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~

ということで、こまごまとした説明が長くなってしまいましたが、如何でしたでしょうか。
最後に全くの余談になってしまうのですが、ビールとウイスキー、同じ大麦麦芽を原料としたお酒で醸造酒か蒸留酒かの違いですので、1つのメーカーが蒸留所・醸造所両方作って生産するケースもごく稀に、ですが見られます。
(スコットランド、セント・アンドリューズのエデンミル蒸溜所が有名です。)

実は日本に最近そういった蒸留所ができまして。

長濱蒸留所 AMAHAGAN アマハガン ミズナラ ウッド フィニッシュ ワールドモルト エディション No.3 47度 700ml ■ワールドウイスキーアワード2020で部門最高賞受賞

滋賀県長浜市にある長濱蒸留所がそれで、もともとは「長濱浪漫ビール」というブランドでクラフトビールを作っていたメーカー。

2016年にウイスキー製造を開始して、すでに何種類か商品を出しているのですが、海外のモルトとブレンドした「AMAHAGAN」(「長濱」の逆さ読みですね)を先日妻の実家で飲む機会がありまして。

長濱の原酒はおそらくまだ若いのだと思いますが、上手くブレンドしてあって飲みやすく、美味しかったです。
正直、お値段も安くは無いのでお好きな方向けにはなりますが・・・希少価値の高いジャパニーズ・ウイスキーということで一度飲んでみる価値はあると思います。

父の日ギフト お酒 長浜浪漫ビール 長浜エール 瓶 330ml (単品/1本)


こちらが「長濱エール」ですね。
蒸留所・ビール工場に併設したレストランもあるとのことで、旅行などが自由に出来るようになったら是非行ってみたいものです。 

 

それでは、長い記事になってしまいましたが最後までお読み頂いた方、誠に有難うございました。