人生は競馬と共に

中央競馬の新馬戦・重賞を中心に、競馬について気ままに書いていきます。

【雑談記事】日本ダービーの回顧を中心に 「余裕」を感じる二冠制覇でした。

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こんばんは、umassyです。

競馬界の一大イベント、日本ダービーが終わってしまい何となく気が抜けてしまっている方も多いかもしれませんね。
戦時中以来の無観客競馬で開催が行われる中、オークスに続いて無敗の2冠馬が誕生するというなかなか歴史的な瞬間を目撃することとなったわけですが、そのお話は後ほど。

今日から本格的に学校も始まりましたが、昨日も書いたように、ここから競馬界の「新学期」がスタートするタイミングでもあります。
一つの大きな区切り目ということで、新年を迎えたような新たな気持ちで。

まずは先週末の回顧をして参りましょう。

まずは日曜日の重賞回顧から。

日曜東京11R 日本ダービー(GⅠ) 芝2400m

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とにかく「強かった」⑤コントレイルですが、レースを観終わった時に感じたのはタイトルにも書いた通り、『余裕』 という2文字でした。


レースを振り返ると、まずはほぼ揃った綺麗なスタートから、今回は皐月賞とは違ってしっかりポジションを取りに行きましたね。
内の4頭では②アルジャンナ、③ワーケア2頭とのポジション争いだったと思うのですが、蓋を開けてみればすんなり内ラチ沿いを確保。

大外から先手を奪った⑱ウインカーネリアンの直後。
逃げ馬の番手の位置には⑩コルテジア、その後ろ・自分の外やや前方には⑬ディープボンドという「チーム・ノースヒルズ」を思わせる並びで隊列が決まると、レースは淡々と流れて1000m通過が61.7秒のスローペースに。


この地点で、もともと福永騎手の頭の中には前にいるであろう⑫サリオスの動きを見ながらマークするような競馬をイメージしていたようなのですが、想定外の展開にも全く動じる様子はありませんでした。
向こうが後ろにいるなら全く怖くないとばかりに、スローペースも気にせず折り合いに専念。

スローペースを嫌ったか⑭マイラプソディが典さんらしくかなり外から捲っていってレースをかき乱しますが、驚いたのが「この動きについてはある程度想定できていた」というコメント。
本当に冷静にレース全体が『見えていた』のだと思いますが、ここでも全く慌てることなく、3~4コーナーにかけて徐々に外に持ち出します。


⑥ヴェルトライゼンデの池添騎手だけが明確な意思を持って蓋をしに行きますが、内から押しのけるようにポジションを確保すると、あとは同じ馬主の2頭が邪魔をするはずもなく。
スムーズに外に持ち出しながら追い出しのタイミングを計ると、外から良い脚で伸びてきたサリオスと併せるようにかなり外に。

この時は「一体どれだけレースが見えているんだ」と驚きましたが、そんな訳は無いですね😅
左回りだとやはり外に張ってしまう部分があるようで、この辺りにまだ伸びしろが隠されているのですから末恐ろしい馬です。

一瞬、「皐月賞に続いて『2強』のマッチレースになるかな?」と思いましたが、そこまでも行きませんでしたね。
後は一人旅で、時計は平凡でしたがこの世代に敵はいないと改めて感じさせられる圧勝。


ワグネリアンで福永家悲願のGⅠ制覇を果たした一昨年は直線無我夢中で追って、勝った後は号泣して・・・とあれはあれで感動的で素晴らしいダービーだったのですが、この日の福永騎手から受けた印象はそれとは真逆。
終始冷静にレース全体を見ながら、きっちりとパートナーの実力を引き出す完璧なエスコートを見せてくれましたね。

ジョッキーも、調教師も、そしてオーナーも。
既にダービーの勝ち方を知っているチームが、きっちり仕事を果たして強い馬が強い競馬を見せてくれた・・・そんな今年の日本ダービーだったかなと思います。



そして、2着もやはりこの世代では「抜けた2番手」だった⑫サリオス・・・ですが、福永騎手同様、私もコントレイルに勝つには前に行くしかないのかなと思っていました。
ある意味、枠順が決まった時点で『詰んで』いたということなのか。。。

恐らくは、コントレイルよりも後ろから行って、先にスパートをかけて惰性を付けて一気に交わし、一方でコントレイルが内で詰まったり何らかの不利で抜け出してこれないようならワンチャン勝てる。。。
それが、皐月賞で感じた絶対的な実力差と抽選で決まった枠順から、レーン騎手が取った戦略だったのでしょう。

そのこと自体は誰にも責めることはできませんし、2着に来ているわけですから結果も出したと言えなくも無いのでしょうが・・・サリオス逆転のドラマにもちょっと期待していた身からすると、勝つためにベストな競馬では無かったような印象も正直受けてしまいました。


あとは、やはり大混戦でしたね。
3着のヴェルトライゼンデについては、調教も良かったですし皐月賞では伸びないインで馬場の不利を受けたクチでしたので・・・この人気なら押さえるべきだったかなと言うのが反省点。
明らかに渋った中山2000m>>時計勝負の東京2400mというイメージで前述のプラス点を相殺してしまいました。


そして、惜しかったのが①サトノインプレッサの坂井瑠星騎手。
最後内からサトノの勝負服が差し込んできた時には思わず『え?サトノ??』と声が漏れてしまいましたが、インプレッサの方が最内から進路を探しながらこんなところまで追い込んで来ていたとは。

乗り替わりかつ若手ジョッキーのダービー挑戦という事で常識的には「買えない」馬でしたが、内枠を活かして頑張ったと思いますし、やはり追い切りを見て感じた通り良い馬ですね。
このまま坂井瑠星騎手が乗るようなら、秋以降も楽しみなコンビではないでしょうか。


サトノインプレッサとサリオス以外は基本的に先行した馬がスローペースで流れ込んだだけというレースでしたが、▲として結構期待していた③ワーケアはポジションを取れず全く良い所がありませんでしたね。。。

最後も8着まで来ているように、決して伸びていない訳では無いのですが、結果的に皐月賞をパスしたことでレース勘が鈍ってしまったのか・・・
ルメール騎手にとっては昨年に続いて不完全燃焼な(昨年は出れてもいませんが)ダービーになってしまいました。


これで、牡馬・牝馬とも無敗の2冠馬が誕生したと同時に、春のクラシック、全て「非ノーザン」の優勝というある意味競馬界を揺るがすような事態。
折しも来年のPOG指名馬を検討している段階で、これはどう判断すれば良いのか・・・


「たまたま」強い馬が2頭いただけで気にすることは無いのか。
はたまた、私が以前から言っているようにノーザン系馬主による徹底的な「使い分け」と「ルメール・ファースト」戦略が馬をひ弱にしてしまっていたり、歪みが出てきてしまっているのか。。。

ディープ・キンカメの産駒がこれから減っていく中、競馬界の流れがもしかしたら変わりつつあるのかもしれない。
・・・そんなことも感じさせられました。

 

日曜東京12R 目黒記念(GⅡ) 芝2500m

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長くなってしまったのでこちらはごく簡単に。
準オープンを勝ったばかりで人気しすぎかなとも思った⑤キングオブコージでしたが、きっちり人気に応えて初重賞制覇。

後方のインでじっくり脚を溜めると、直線は進路が開くのをじっくり待ってから追い出す余裕で、もちろんハンデ差はあるのでしょうが着差以上の完勝に映りました。
日本ダービーでも見せ場を作ったノリさんの、ベテランらしい落ち着いたレース運びでしたね。

2着の6番人気アイスバブルに3着の7番人気ステイフーリッシュもダービーで上位に入ったレーン騎手と坂井瑠星騎手。
ステイフーリッシュはいつも一生懸命走って本当に偉い馬だなぁと思いますが、こうして自厩舎の馬で重賞に乗せてもらって結果も出して。
坂井瑠星騎手にとって、勝つことは出来なくても素晴らしい誕生日になったのではないでしょうか。


本命に期待していたゴールドギアは、キングオブコージよりさらに後ろからレースを進めて、直線は思い切って最内に突っ込んでいきましたが・・・
まぁあそこまで良く抜けて来られたなぁとも思いますが、やはり何度か詰まりながら伸びる感じでしたし、ラストも止まらず伸びているだけにちょっと勿体無い気もする競馬でしたね。。。
 

 

障害戦の回顧も。

土曜東京4R障害未勝利

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買ったのは⑩マンノグランプリということで、これはかなり強かったですね。
本場向きなのは確かと思いつつ、中山・阪神向きなのかなというのと正直鞍上も嫌ってしまい・・・これは大変失礼いたしました。。。

2着の③エミーリオも乗り替わりを嫌って無印にしてしまいましたが、ポジションも取れましたし江田勇騎手と手が合ったということでしょう。
この競馬が出来れば、いずれチャンスは来ると思います。

圧倒的な1番人気に支持されていた④マイネルサージュは飛越のミスもあってリズムを崩してしまいましたが、鞍上もそこまで自信をもって載っていないように見えましたので、、、予想記事にも書いた通り、人気ほど抜けた力は無いのかなと言うのが率直な印象。

本命に期待していた⑤ディードも良く追い込んで4着まで来てくれましたが・・・これはもしかしたら来週の阪神が目標だったのかもしれません。
幸いこれで権利も取れましたので、次は人気もしてしまうでしょうが続けて狙いたいですね。
 

日曜京都4R障害未勝利

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これは予想記事にも書いた通り、非常に低レベルな未勝利戦ということで前に行ったまんま。

このメンバーで無理やり人気の2頭を買うよりは障害2戦目の変わり身に期待した方が・・・というのも狙い通りでしたが、いやぁこれが3番人気に支持されてしまいますか。。。オッズ辛いですね😥

予想としては良かったですが、特に見所のあるレースでは無く、特にこのメンバーで3着から大きく離された4・5着馬については、次走人気するようなら軽視したいところです。

 

今週末に向けて~いよいよ新馬戦が始まります!!

さて。

再三お話ししてきたように、日本ダービーが終わったということは、今週末からは次の日本ダービーを目指した戦いがスタートするということを意味します。 

我々競馬ファンにとっては、「来年のダービー馬を探す」という新しい推理ゲームを1ページ目から読んでいくような感慨があって、毎年この瞬間は本当にワクワクしますね。
巷ではPOGドラフトもピークを迎えることと思いますが(私も水曜日に「勝負」が待っています😁)、当然、当ブログでは今年も全レース新馬戦を予想して参ります。


年々し烈さを増している「早期デビュー争い」。
思えばダービー2着馬のサリオス、オークス4着馬のリアアメリアも1週目の新馬戦を勝っていたわけですが、今年も物凄いメンバーが1週目から顔を揃えます。

東京土曜芝マイルにはカーリン産駒ショベルヘッド、ドゥラメンテ産駒セイウンブリスクにモーリス産駒ブエナベントゥーラ。
日曜の牝馬限定マイル戦にはサトノレイナスが。

土曜阪神でもロードカナロア産駒リッケンバッカーに須貝厩舎が相当期待しているという噂のステラヴェローチェ、超良血馬ドナウエレンなんて名前も。
このカードと言えばの平田厩舎&福永騎手コンビのスウィフティーも当然目が離せませんし、本当に楽しみで仕方がないですね。


水曜日には大井で東京ダービー、木曜日には交流重賞北海道スプリントということで、もちろん予想記事もアップ予定です。
ダービーは終わってしまいましたが、今週も「新年早々」フルスロットルで競馬を楽しんでいきたいと思います。

~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~

ということで、いやぁこの2か月間は本当に長かった。。。

上にも書いた通り、地方競馬やPOGもなかなか忙しい上に仕事も月初でやることが多いのですが、新馬戦については1つ記事を更新したいなぁとも考えていまして、まぁ先週と同じくらい、いやそれ以上に「特別な1週間」 ということで。
頑張りますので、またお読み頂けたら嬉しいです。


それでは、最後までお読みいただき、誠に有難うございました。